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歩いて行ける!平地の三県境
栃木・群馬・埼玉にまたがる 全国でも珍しい平地の『三県境』
3つの県境が一点に集まる箇所を三県境といいます。県境は山間地や河川の中にあるのが大半で、平地にあるのは珍しいです。全国でも珍しい歩いて行ける平地の三県境へ、ぜひお越しください!
車でお越しのかたは、道の駅きたかわべに駐車いただき、徒歩約5分です。電車でお越しの方は、東武日光線「柳生駅」から徒歩約10分です。周辺の地図は、三県境までの地図をご覧ください。
なぜ、平地の三県境となったのか?
ここ栃木県栃木市、群馬県板倉町、埼玉県加須市の三県境は、全国で唯一といえる歩いて行ける平地に存在していますが、それは、なぜか?
以前の渡良瀬川は現在の栃木市と板倉町の行政界を流れ、その一部の河道は曲がりくねっていて「海老瀬の七曲がり」と呼ばれ、洪水の際に幾度も破堤していました。
そのため、明治43年から着手された渡良瀬川の改修工事のなかで、その河道を現在の渡良瀬川の河道に変える工事が行われ、大正7年に通水しました。
これにより「海老瀬の七曲がり」と呼ばれた河道は廃川となり、現在の加須市と板倉町の行政界を流れ、渡良瀬川の「海老瀬の七曲がり」に合流していた谷田川も、渡良瀬川の改修工事と併せ一部河道を変えることとなりました。
これにより県境となっていた渡良瀬川の海老瀬七曲がりと谷田川の合流箇所は廃川となり、渡良瀬遊水地の造成工事により発生した土砂で埋め立てられ、周辺は耕作地の整備により田んぼとなり、現在の平地にある「歩いて行ける三県境」となりました。