一関市室根町の小学校統合基本計画案の地区説明会(市教委室根支所教育文化課主催)が終了した。集まった保護者や地域住民の多くは「母校がなくなる」ことへ複雑な思いがありながらも「やむを得ない」と計画案に理解を示した。一方で保護者からは、2校体制に伴う遠距離通学児の送迎や学童保育体制の問題、通学区域の変更などに対する多くの要望も出された。1校体制もにらんだ小学校統合の検討課題を探った。
計画案は、二十一年度に折壁と浜横沢、上折壁と釘子、津谷川をそれぞれ対等統合し、浜横沢、上折壁の校舎を使用する内容。将来のさらなる児童数減少を見越し、二十八年の整備をめどに一校体制とする構想も盛り込まれている。
津谷川、釘子、折壁の児童は、通学距離の関係からスクールバスでの送迎措置が取られる。その際の問題として考えられるのは運行経路と停留所の位置。自宅から停留所までの距離や、停留所となる場所の安全性などに加え、下校時刻が違う低学年と高学年への細かい配慮が求められる。
学校から遠くなる地区では、学童保育体制の充実を望む声が特に大きい。室根地域では今年から学童保育事業として「放課後子ども教室」を室根ふるさとセンターで開設しており、登録者数は約百四十人に上る。保護者からは統合後に現学区単位での実施を望む声もあり、需要が見込まれる。自宅から遠距離であれば、迎えに行く保護者ら家族の負担が増すだけに、検討が不可欠だ。
計画案通りに統合した場合、折壁と上折壁の現学区が統合後の境界線になる。しかし、折壁地区の一部地域では浜横沢よりも上折壁に通学した方が近いケースが出てくる。折壁学区内西の沢地域の保護者は「長男が来年折壁小に入学する予定だが、上折壁の方が近い。可能であれば最初から上折壁に入学させたい」と要望しており、この点について小山寛室根地域自治区長(市教委参与)も「個々に対応していこうと話している」と明確に答えている。
対等統合方式とするため、原則として新しい校名、校歌、校章が定められるが、折壁と浜横沢は昔の本校舎、分校舎の関係から現在でも同じ校歌が使われている。十年を待たずして一校体制に移行することも考慮すれば「最初から一つでいいのではないか」(住民)という指摘も理解できる。しかし、学校のシンボルとなるだけに、判断にはさまざまな意見が欲しいところ。
過去の検討経緯も踏まえ、全地区で多かったのが一校体制の早期実現。だが、現在の児童数では教室スペースの関係で一学校で対応できない問題があり、見送られた格好だ。同課も二校体制案を「将来、中央小学校を整備するまでの暫定的措置」と強調しており、二十八年ごろの整備を目標として中央小設置構想に踏み込んでいる。小中一貫校として義務教育充実を唱える住民もいる。児童数減少が一層深刻化するだけに、一校体制に向けた検討を、地域全体で進めなければならない。
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