【不安】「家に米がない」何を食べれば… 猛烈な暑さで“令和の米騒動も” 農水省「9月中旬に新米出回り始める」

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お盆休みが明けた19日も午前中から気温が上昇、各地で猛烈な暑さとなった。

東京都心の最高気温は34.5℃。
街を歩く多くの人が、日傘などで強い日差しをしのいでいた。

19日も各地で危険な暑さに

神奈川・横浜市では最高気温35.2℃を観測。
神奈川県内ではこのほか、小田原市や海老名市も猛暑日となった。

さらに福岡市では36.3℃まで気温が上昇。
久留米市でも最高気温35.3℃と、各地で危険な暑さとなった。

“令和の米騒動”いつまで…

こうした中、2023年の猛暑の影響などから品不足となっているのが「米」だ。

SNSでは、千葉・東金市のドラッグストアで、米がほぼ品切れとなっている状況を報告する人が。

また埼玉・和光市のスーパーで、以前は米売り場だった場所に大量のサバ缶が陳列されている様子を報告する人もいた。

米不足の理由は、2023年の猛暑による不作の影響や訪日外国人の急増によって米の需要が拡大していることなどにある。

横浜市保土ケ谷区にあるスーパー「セルシオ和田町店」では、無事に米を買えた女性がひと安心していた。

無事に米を買えた女性:
ちょっと美容院帰りに、もしかしたらあるかなと思ったら「あるじゃん!」と思って。

ーーご自宅に今お米ってない?
無事に米を買えた女性:
いやもう本当にないです。もうちょっとしか。だから、きょうどうしようと思って。

この女性は、普段ネットで米を注文しているということだが、最近は品切れ続きだという。

無事に米を買えた女性:
ウーバーイーツのスーパーとかアマゾンも全部売り切れ。売ってませんね、基本。

このスーパーでは、仕入れ方法を工夫するなどして、米の品切れがないよう努めているという。

株式会社セルシオジャパン商品バイヤー・久保田浩二さん:
もともとは扱っていなかった商品を仕入れて、手を替え品を替え、じゃないですけども、極力売り場に豊富な種類と価格の商品が並ぶように、努力を毎回毎回しているような状況ですね。

米不足を受け、米の価格そのものも以前より上がっているため、ほかの食材への切り替えも進みつつある。

スーパーの買い物客:
パスタ、ラーメン、うどん、あとビーフンとか麺類で補うしかないかな。

農水省「新米は9月中旬に出回り始める」

“令和の米騒動”とも称されるこの米不足がいつ解消されるのか、そしてこの価格の高騰がいつ落ち着くのか取材した。

まず農林水産省によると、「米不足解消の時期については、現在は九州でも早場米が出てきていて、関東の新米は8月末~9月に収穫されるということで、9月中旬に出回り始める。そこから不足感は和らぎ始めるだろう。ただ価格高騰については、新米ができて量が出てくるからといって、小売り価格がすぐに下がるとはいえない」とのことだった。

また、米流通評論家の常本泰志さんによると、「スーパーの品ぞろえが安定するのは、新米が出回る9月中旬で、価格が落ち着くのは10月中旬。ただ、その後の価格は卸売り次第、例えばコロナ禍にマスクが高値で売られていたように、消費者による米の買い込みが多いままだと、高価格帯のまま推移することも推測される」という。

ただ2024年も猛暑になっているが、来年はどうなるのか。

米流通評論家・常本泰志さんによると、「コシヒカリは特に米が白濁する“高温障害”を受けやすく、さらに温暖化によって害虫(カメムシ類・ウンカ類)の被害も予想されるということで、収穫してみないと分からない」ということだった。 
(「イット!」8月19日放送より)