宅建合格を目指している方の中には「宅建の勉強法は過去問を解くだけでよい?」、「過去何年分解いたほうがいいの?」などと疑問に思っている方も多いでしょう。

宅建に合格するためには、正しい過去問の使い方を知らなければなりません。

そこで本コラムでは、そもそも過去問だけで合格できるのか、何年分解く必要があるのか、宅建の過去問を使った勉強法について解説します。

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宅建試験は過去問だけで合格できる?

結論からお伝えすると、宅建試験は過去問だけで合格することは難しいでしょう。

理由はいくつかありますが、第一に難易度の上昇が挙げられます。

一般財団法人不動産適正取引推進機構が公表している「試験実施概況(過去10年間)」によると、平成26年度の宅建試験の合格点は32点でしたが、令和5年度は36点まで上昇していることがわかりました。

このように、合格点の上昇は宅建試験の難易度が上がっていることを示しており、過去問だけでは十分な対策とは言えません。

また、「知識の漏れが生じること」や「法改正に対応できない」などの理由からも、宅建試験を過去問だけで合格することは難しいとされています。

宅建試験の問題は広範な出題範囲から一部の論点だけをピックアップして出題されているため、過去問を解くだけでは出題範囲全ての知識を網羅することは容易ではありません。

特に権利関係の出題範囲は膨大であり、過去問のみに頼っていると引っ掛け問題に対応することは難しいでしょう。

法律や規制も常に変化しており、過去問だけでは最新の動向に追いつけないことがあります。

したがって、法改正にも対応できるよう、最新情報を取り入れた勉強が必要です。

過去問は学習範囲と出題形式、学習者の実力をおおまかに把握する手段として活用しつつ、テキストや模擬試験など、ほかの勉強法も取り入れることをおすすめします。

過去問は何年分を何周やればいい?10年分って本当?

過去問を解くことは宅建試験の対策において重要ですが、2、3年分解く程度では簡単に合格できません。

ここでは宅建試験における過去問の勉強法について、次の2つのポイントに分けて紹介します。

  • 過去問は10年分を解く
  • 最低でも3周する

過去問は10年分を解く

過去問は10年分あれば出題傾向を掴めるため、10年分以上ある過去問集を購入しましょう。

解説はありませんが、不動産適正取引推進機構のホームページから過去問を無料でダウンロードすることも可能です。

宅建試験は、過去問とまったく同じ文章で出題されることはほとんどありませんが、過去問と同じ知識を問う問題が角度を変えて出題されることはよくあります。

権利関係は膨大な出題範囲の中からどこをピックアップされるのか予想できませんが、宅建業法に関しては、過去問だけでも十分高い点数が狙えるでしょう。

最低でも3周する

過去問は、理解を深めることを目標に、最低でも3周することが望ましいとされています。

また、各周で解く目的を意識して取り組むことも大切です。

具体的には、一周目は「問題の把握」、二周目は「苦手分野の重点的復習」、三周目は「本試験のように全問解き、解説できない部分や間違った部分を徹底的に理解する」といったイメージです。

過去問を何周するのがよいのかは、人によって異なります。

実際に過去問を解いてみて、自分の実力を把握しながら何周するかを決めましょう。

過去問だけやって落ちる人の原因とは?

過去問のみ解いて宅建試験に挑む方が、試験に落ちてしまう原因は複数あります。

「宅建業法」や「法令上の制限」などの暗記科目は過去問からの出題率が高いため、比較的高得点を狙えます。

とはいえ、全く同じ文章で出題されるのではなく、切り口や視点が変わっていることが一般的です。

このことから、理解しないまま数だけこなしても意味がないことが分かります。

「権利関係」に関しては出題範囲が広く、過去問を理解したところですべての知識を網羅できません。

条文の丸暗記でも高得点を狙うのは大変です。関係図を描き、問題の趣旨や目的を理解することに努めましょう。

また、過去問の使い方が間違っているケースも、過去問だけやって宅建試験に落ちる方の原因として考えられます。

過去問を暗記道具だと考え数だけをこなしていると、過去問は毎回よい得点であるにもかかわらず、模試や本番では得点できないといったことが起こり得ます。

過去問は答えを覚えるのではなく、答えの導き方を覚えるものです。

「この問題は何を聞いているのか」と考えながら過去問を解くことで、模試や本試験で捻った問題が出ても解ける確率が上がります。

権利関係についても、「この法令は何を目的に作られたものなのか」と背景まで把握しておけば、過去問で全く見たことがない問題でも解けてしまうことがあるのです。

問題の意図や背景まで把握するためには過去問だけでなく、テキストで専門用語を深く理解し、模試で引っ掛け問題に対応できるように対策しておくことも欠かせないでしょう。

宅建の過去問を使った勉強法!ポイントと注意点

宅建試験の対策において、過去問を効果的に活用するためにはいくつかのポイントや注意点があります。

ここでは、宅建の過去問を使った勉強法を次の4つに分けて紹介します。

  • 過去問の解答を覚えてしまうのはNG
  • 最新年度の過去問集を使用する
  • 過去問とテキストを繰り返す
  • 過去問を本番同様に時間を計って解く

過去問の解答を覚えてしまうのはNG

過去問の解答を暗記するだけでは、宅建試験で出題される問題に適切に対応できません。

なぜなら、試験は知識や理論を実際の状況に適用し、解決する能力を問うためのものだからです。

解答をただ覚えることは、試験での応用力を養ううえで得策とは言えません。理解を深めることを優先しましょう。

また、宅建試験の試験形式は四肢択一ですが、間違っている選択肢にも目を通すことが大切です。

不正解の選択肢の何が間違っているのかを理解できるようになれば、本番の宅建試験での得点率は上がるでしょう。

最新年度の過去問集を使用する

過去問集は最新の法改正に適応しているものを使用することが重要です。

古い過去問集やホームページに掲載された過去問をそのまま使って勉強すると、法改正によって正答が変わっている場合は間違えたまま覚えてしまう可能性もあります。

また、出題傾向は年々変化しているため、古い過去問だけでは対応が難しいでしょう。

最新年度の過去問集を利用して効果的な対策を行うことが、宅建試験合格への近道です。

おすすめ過去問集について知りたい方は、下記のコラムも参考にしてください。

参考コラム:「宅建のテキストや参考書、問題集・過去問集などのおすすめ12冊!

過去問とテキストを繰り返す

宅建試験に向けて理解を深めるためには、過去問とテキストを組み合わせて勉強することが重要です。

テキストでインプットした知識や法律を、過去問でアウトプットすることで、効率よく理解を深めることができます。

前提としてテキストを読み込み、基礎知識を身につけた状態で過去問に挑んだほうが、問題を解きやすくなるのは言うまでもないでしょう。

専門用語の理解においても、過去問よりもテキストの読み込みのほうが理解しやすくなっています。

過去問だけでは出題範囲すべての知識を網羅することも難しいため、以上の理由からテキストと過去問の組み合わせ学習が重要です。

過去問を本番同様に時間を計って解く

宅建試験が近づいてきたら模試の活用も必須ですが、過去問を本番同様に時間を計って解いてみましょう。

過去問50問を2時間以内に解くことで、「今の実力で何分余るのか」、「どのくらい時間が足りないのか」などを把握でき、ペース配分を養うことができます。

まとめ

宅建試験は過去問だけで合格するほど甘くはないため、基礎知識の理解が重要です。

とはいえ、過去問を解くことで出題傾向や出題形式、自分の実力を把握でき、具体的な対策を練るのに役立ちます。

テキストと過去問を組み合わせて勉強しながら、理解を深めることを目的に、試験の幅広い範囲を網羅していきましょう。

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この記事の著者 新川 優香

大学卒業後、不動産会社で売買の営業職と賃貸の事務職を経験。

現在は不動産ライターとして不動産売買仲介から賃貸仲介、物件管理に関わる執筆活動をしている。

保有資格は宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、FP2級。