特攻隊員が何を守ったのか——というよくある問いはしこりが残る。突き詰めていくと、実際に守れたものを何も明示できないのが、それを認めることは残酷な事実であるため、「守ろうとした」という精神性だけが称揚されか、「いま日本があるのがこの人たちのおかげ」という精神論に陥りがち。
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清水俊史
@AKBhVis
大和の水上特攻で、日本軍側が戦死4044名に対し、米軍側が戦死13名と知って、驚いたのを鮮明に覚えている。 映画では序盤はかなり互角な戦いに描いているが、実際には、ほとんど何もできず、戦闘詳報の通り「徒死せしむるに過ぎず」でしかなかった。