旧統一教会系イベント 小林経済安保相が記念撮影 本紙が写真入手「肯定発言していない」

2022年8月10日 07時26分
昨年7月、旧統一教会の友好団体が共催したイベントで記念撮影した小林鷹之氏(前列右から2人目)=参加者男性提供、画像の一部を加工処理しています

昨年7月、旧統一教会の友好団体が共催したイベントで記念撮影した小林鷹之氏(前列右から2人目)=参加者男性提供、画像の一部を加工処理しています

 衆院千葉2区(千葉市花見川区、習志野市、八千代市)選出の小林鷹之経済安全保障担当相が昨年七月、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の友好団体が共催したイベントに出席した際、参加者らと記念撮影をした写真を本紙が入手した。小林氏は九日、本紙の取材に対し「写真は他の会であいさつする場合と同様、参加者の依頼に応じて撮影したと思う」と回答した。(加藤豊大)
 イベントは、二〇二一年七月三十一日、小林氏の地元の八千代市で開会式が行われた「ピースロード2021in千葉」。イベントのウェブサイトなどによると、旧統一教会の友好団体「天宙平和連合(UPF)」が共催に名を連ねる。若者らが自転車に乗って世界平和と連帯の必要性を訴えるプロジェクトだ。
 小林氏は今月五日の記者会見で、このイベントに出席し、あいさつしたと明かした上で「地元の依頼に対応したが、その団体が現在指摘されている問題があることは知らなかった」と説明。旧統一教会側からの選挙支援や献金などは受けていないと明言していた。
 開会式に出た男性によると、イベントには約八十人が参加。ほとんどが旧統一教会の信者だったという。小林氏は開会式の中盤で来賓として二分間ほどあいさつ。その後、参加者が自転車で出発する前に、小林氏が全体での記念撮影に応じたという。
 また、男性は、小林氏があいさつの中で旧統一教会の教義に共感を示すような発言をしたと語る。それに対し、小林氏は「一言一句は覚えていないが、発言はしていないと思う。旧統一教会の教えを存じ上げないので、それを肯定するような発言はしていない」と答えた。

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