甲子園出場の京都国際の韓国語歌詞「東海」を「東の海」 NHK、学校側意向で常態化

全国高校野球選手権大会で8日の初戦に勝利した京都国際の選手ら=甲子園球場(泰道光司撮影)
全国高校野球選手権大会で8日の初戦に勝利した京都国際の選手ら=甲子園球場(泰道光司撮影)

NHKは14日、全国高校野球選手権大会(甲子園球場)に出場している京都国際(京都)の韓国語校歌を放送する際、歌詞に含まれる「東海」を「東の海」と表記した。韓国が日本海について「東海」(トンヘ)を国際的な呼称にするように主張する中、同校はNHKに対して「東海」ではなく「東の海」の日本語訳を提出するなど、高校野球を韓国側の政治的主張と切り離そうとしているようだ。

同校は令和3年の選抜大会で甲子園に初出場。NHKは同年8月の甲子園に同校が出場した際も同校の歌詞を「東の海」と表示している。

この日、同校の選手は2回戦で新潟産大附(新潟)を4─0で破り、韓国語の歌詞を斉唱。NHKがハングル語の歌詞に併せて表示した日本語訳は「東の海を渡りし 大和の地は 偉大な祖先 古の夢の場所 朝な夕なに 体と徳を磨く 我らのふるさと 韓日の学び舎」。「日本語訳は学校から提出されたものです」とのテロップも流した。

京都国際は英語や韓国語の多言語教育を実践するなど「『世界』で活躍する人材育成」を教育目標に掲げている。前身は昭和22年に在日韓国人向け学校として開校した京都朝鮮中学。平成15年に学校教育法が定めた学校として認可を受け、16年に現在の校名となった。近年は日本人選手が多く、野球強豪校として知られる。

京都国際校歌、NHKがテロップ(2021/8/19)

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