WFP、後藤さんを称賛「飢餓との闘いの盟友」
【ニューヨーク=共同】世界食糧計画(WFP)のカズン事務局長は6日、声明を発表し、「イスラム国」を名乗る組織が殺害したとするフリージャーナリスト、後藤健二さん(47)がシリア難民へのWFPの支援活動をたびたび取材してくれたと振り返り「ケンジは飢餓との闘いにおける盟友だった」とたたえた。
声明は、後藤さんと接したことがあるWFP職員が「ケンジは本当に類いまれなジャーナリストで真の人道主義者だった」と話していると紹介。後藤さんは難民たちの窮状に心から関心を抱いていたと敬意を表した。
後藤さんは、難民キャンプを訪れる際には子供たちにどんなプレゼントを持って行けばいいかを職員に相談。取材時間が限られていても、インタビュー相手の難民が悲しみのせいで話を続けることができなくなれば、落ち着くのを待ったりするといった優しさを持っていたという。