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Conversation

いろいろ反応をみていると、140字に無理やりまとめた僕の書き方が悪かったので少し補足します。 一般的なリアルの株主総会だと、質問者が話し始めるまで質問内容が分からないので、会社サイドにとって都合の悪い質問をする人を指名の時点では弾けません。 しかし、バーチャルオンリー株主総会の場合、株主から送信された質問を会社サイドが読んだ上で取り上げるか選べるので、会社サイドにとって都合の悪い質問を弾くことができます。 株主総会では目的事項と離れた質問には回答しなくてもいいのですが、バーチャルオンリー株主総会では株主からの質問を会社サイドしか見られないため、回答しない場合、その正当性を何らかの形で示す必要があります。 例えば、LINEヤフーやグリーでは株主総会に寄せられたすべての質問を、感想的なものも含めて原文のまま公開しています(もちろんプライバシー侵害的な部分は修正します) お寄せいただいたご質問等への回答(LINEヤフー) lycorp.co.jp/ja/ir/stock/ag カバーのIRに聞くと、「全ての質問に回答する方針ですが、多数のご質問を頂戴しておりました中で、同種の質問については取りまとめた上で回答した」ということなのですが、質問の原文を株主サイドに示していないので、まとめ方が公正か分からなくなっています。同種の質問ではないものを同種として、会社サイドにとって都合の悪い質問がなかったかのようにすることもできるんですね。 僕のところに回答されなかった質問があるとリプライ(x.com/ninja777777/st)があって、目的事項とそこまで離れていなさそうな質問なのにカバーのIR資料をみると、部分部分だけみると回答していると言えるかもしれないものの、ダイレクトな回答はなかったので、回答してない質問があると書きましたが、一番の問題は「寄せられた質問を原文のまますべて公開していないため、回答・未回答の正当性が示されていないこと」です 株主総会の質疑応答集がNGありのマシュマロ配信や原稿チェックありのインタビュー記事のようになっても、コンテンツとして面白くなることはあるのですが、株主総会の機能を考えた時、質問内容は本質的には重要ではなく、「どんな質問も来る可能性があること」が、企業サイドの緊張感を生み、ガバナンスを高めます。公正に運営されないバーチャルオンリー株主総会だと会社サイドにとって都合の悪い質問を弾けるので、企業のガバナンスは緩んでしまいます 僕はカバーの谷郷元昭社長をすばらしい経営者だと思っているのですが、一方で大株主でもあるがゆえに社外取締役などの実質的な指名権を持っているので、ガバナンスが効きにくくなっているんですね。 今、カバーのガバナンスがどうなっているかは分からないですが、歴史的にも名君や名経営者といわれた人たちが、イエスマンに囲まれてダメになった例は数多くあります。そうならない仕組みにしてほしいなと心から思っています。 この辺はバーチャルオンリー株主総会の制度設計の際、経済産業省が実施したパブリックコメントで懸念する声もあったのですが、義務化されていないので、易きに流れてなあなあにされているのが実情です パブリックコメント(経済産業省) warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid
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