漫画家・西原理恵子 の性格タイプ
漫画家・サイバラさんの性格タイプを考えてみたいと思います。
私は、『鳥頭対談』での、この発言を聞いて、「これしかない!」となってしまいました。
私、AV女優みたいな仕事している女友だちがいるんだけど、「みんなで飲むじゃん。そしたら最後、乱交になるじゃんトーゼン。なのに、いやだとか言うシラケた女がいるわけ」って言われちゃって。水差しちゃいけないから、「そうだよねえ、いけないよねえ」って相づちうちながら、いつ逃げようかなって。だって数えたら、飲んでいるメンツはあたしを入れて、男三、女三なわけよ。あんな酔えない酒、ひさしぶりだった。
これに似た話を(ここまで極端な話ではありません)、タイプ6の話として、エニアグラムのワークショップに行って聞いていたので、
これを読んで、もう、これは、タイプ6だと思いました。
タイプ6って、周りとのコミュニケーション重視ですし、自分だけ空気を悪くすることを言えない性格タイプなので、その場では「水差しちゃいけない」って自分の思いを言えない人なんですよ。
安心・安全・安定が重要なタイプ6は、安心・安全・安定のために、周りに合わせることをするのです。
西原さんは、どちらかと言えば、日本のタイプ6の中では攻撃するほうだと思うのですが、それでも、「水差しちゃいけない」ってなってしまう。
ならば、同意しているのかと言えば、そうじゃない。
このまま行けば、身が危ない。目先の安心・安全・安定のために「そうだよねえ、いけないよねえ」って相づちうちながらも、このまま行けば、自分の体が安心・安全じゃ無くなる。恐い。それで、「いつ逃げようか」となって、お酒を飲んでいても、ぜんぜん酔えない。
「始めから断ればいいじゃん」と言う人もいるかも知れませんが、仲良くて良い感じになっている集団の中で、一人だけで空気をぶち壊して、自分の主張をすることは、通常レベルのタイプ6にとっては難しい話なのです。
タイプ6は、『知をもって関係性に生きる人』です。知とは「思惑」や「考え」です。
人との関係性に生きるタイプ6ですが、そのときに、「思惑」や「考え」を意識するので、あれやこれや考えるのです。「水差しちゃいけない」とか、数えてみるとか、「いつ逃げようか」とか、あれやこれや考えるのです。
この動きは、本当にタイプ6っぽいです。
他にもタイプ6的な発言を拾い上げてみます。
私、人といっしょに群れていないと、不安でたまらなかったの。できるだけ力のあるグループに入って、仲間はずれにされないように気をつかって・・・・・・。
私は、十六歳くらいから、ずーっと男とつきあって、切れたことがないんです。男切れの悪い女(笑)。つぎの男が見つかるまで、いやでもいっしょにいるの。
通常レベルのタイプ6が持つ、不安感が出ている発言だと言えます。
私、一人だけ目をつけている同業者がいる。こいつだけには負けたくない、ってやつ。べつに、原稿料とか、名前の大きさとかってことじゃなくて、「これに比べれば、私はまだまだ だいじょうぶ」って(笑)。
(略)
私は、その「心の友」の作品だけは、本屋で立ち読みしちゃう。
(対談相手の群ようこ 心の拠り所として?)
そう。痰吐くぐらいつまらない人だよ、これが。「これで飯食っていられるなら、私は当分だいじょうぶ」って思う。
これも、タイプ6らしい考え方と言えます。
タイプ6って、集団においての先頭や末端を嫌います。
なぜって、先頭や末端は目立って安心・安全・安定では無いからです。
特に末端は、後が無いので、タイプ6にとっては恐怖です。そこで、タイプ6は、自分より下を確保して安心しようとします。
タイプ6は、常に「だいじょうぶ」でいたいのです。
だから私は、まんがを通じて、読んでくれる人にずっと言いつづけるつもり、
「学校には行かなくていい、法律は守らなくていい、税金は納めなくていい」
リソ&ハドソンによれば、
「自分自身より大きな何かに属すること」は、通常のタイプ6を感情面で満足させるそうですが、一方で、これには二つの重大な欠点もあるそうで、
それは、
責任感からおこなっていることが、本当はしたくもない労役であることに、気が付いてしまう点。
集団や組織と自己を一体化させることで、世界を視野の狭いものの見方で見ることが助長される点。
だそうです。
西原さんは、安心・安全・安定を求めて、「自分自身より大きな何かに属すること」の中で、「本当はしたくもない労役」に気が付いたのかも知れません。
また、リソ&ハドソンのタイプ6のレベル5にはこんな記述があります。
自分は利用されているのではないかと疑ったり、他者は本当に自分に敬意を払っているのかどうか心配するようになる。
安心・安全・安定を求めながら、求めるがゆえに、利用されることに対して強い疑いを抱き、そんな葛藤の中で出てきた、ひとつの結論が引用したような言葉になったのだと思います。
今回は、漫画家・西原理恵子 の性格タイプを考えてみました。
参考
もう一人のタイプ6
『金田朋子とタイプ6』
タイプ6日本人論ですが・・・、
『タイプ6日本人の「健全な状態」の、たぶん実例』
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