一桁の数どうしの掛け算は、九九さえ覚えていれば瞬時に答えが出てくるもの。
しかし、二桁の数どうしの掛け算はどうでしょうか。
二桁×二桁の数の計算を暗算するのが難しいと思っている人は、ぜひ今回の問題に挑戦してみてください。
問題
次の計算を暗算でしてください。
14×13
解答
正解は、「182」です。
実はこの答え、ある方法を使えばとても簡単に出せるのです。
ではその方法とは何なのか、次の「ポイント」で確認してみましょう。
ポイント
この問題のポイントは、掛け算に使われている数がともに10番台の数であることです。
二桁×二桁の数の掛け算で、使われている数がどちらも10番台という条件があれば、次の手順で計算できます。
A×Bのとき
1.AにBの一の位の数を足して、答えの十の位、百の位を埋める。
2.答えの一の位に、AとBの一の位どうしの掛け算を書く(繰り上がる場合もある)。
3.最後に1.と2.を足しあわせる
では、この手順に従って今回の問題を計算してみましょう。
1.14に13の一の位の数3を足して17(十の位が7、百の位が1になる)
2.14の一の位の数4と、13の一の位の数3をそれぞれ掛けて12(1繰り上がって十の位が8、一の位が2に決まる)
3.最後に170と12を足しあわせる
よって答えは、182になります。簡単ですね。
まとめ
今回の問題では、二桁×二桁の数の掛け算を暗算で計算する方法を紹介しました。
実は、この方法はインド式数学の一種です。
今回紹介した方法は 、10番台の数どうしを掛ける場面でしか使えませんが、特定の条件を満たした二桁×二桁の数の計算を楽にする方法は他にもインド式数学にたくさん存在します。
インド式数学が気になるという人は、ぜひ他の問題にも挑戦してみてください。
文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。
インド式計算法にもう一問挑戦!