米テキサス州がファイザー提訴、「コロナワクチン有効性の説明に誤り」

ファイザーの24年売上・利益見通しが市場予想届かず、コロナワクチン低調
 12月13日、米製薬大手ファイザーが発表した来年の売上高と利益の見通しは、いずれもアナリスト予想に届かなかった。2022年撮影(2023年 ロイター/Dado Ruvic)
[30日 ロイター] - 米テキサス州のケン・パクストン司法長官は30日、同国製薬大手ファイザー(PFE.N), opens new tabが開発した新型コロナウイルスワクチンの有効性の説明に偽りがあったとして提訴した。
訴状でパクストン氏は、ファイザーがワクチンを接種した人に「相対的なリスク低減」をもたらすとの理由でワクチンの有効性を95%とする主張は誤解を招いたと指摘した。
同氏はこの主張はわずか2カ月の臨床試験データに基づくもので、ワクチン接種者の「絶対的なリスク低減」を基準にすれば、ワクチンの有効性は0.85%にとどまることを示していると述べた。
同氏はさらに、ファイザーが独バイオ医薬品会社ビオンテック(22UAy.DE), opens new tabと共同で開発した同ワクチンの接種が始まった後も、新型コロナの流行は拡大したと強調した。
訴訟はファイザーに対し、同社ワクチンについての虚偽の主張と真実の言論を封じることをやめさせ、消費者を欺くマーケティングから保護するテキサス州の法律に違反したとして、1000万ドル強の罰金を求めている。
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ファイザーは声明で「ワクチンに関する説明は正確で科学的根拠に基づいている」とし、パクストン氏の訴えには根拠がないと反論した。
同社はまた、ワクチンは「すべての年齢層で良好な安全性プロフィールを示し、入院や死亡などの重症化から人々を保護するのに役立った」と述べた。

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