内海聡医師が活用する、東洋医学×西洋占星術で心身を探る。
Culture 2024.08.05
内科医の内海聡(うつみさとる)は、伝統的な東洋医学も学び、治療に活用してきた。さらに、生まれ持った気質を「占い」で見ながら病気の原因を探る、"うつみん流占い"の活用法とは? 第1回は、東洋医学×西洋占星術について。
その人の特性を、西洋占星術、数秘術、手相で知る。
東洋医学において臓器と感情は繋がっていると考えられており、特定の臓器に病気が発生した場合、心の問題を解明することが重要だと内海聡先生は言う。
「精神療法というのは世界中で古くから行われてきました。私は東洋医学を中心に、陰陽五行や西洋占星術、数秘術や手相、人相などを総合的に見ながら治療の導入として活用しています」
陰陽五行とは、万物は「木・火・土・金・水」の5つの要素により構成されているという考え方。木は火を、火は土を、土は金を、金は水を、水は木を養うように、人間の相性も同じことが当てはまる。逆に木は土を、土は水を、水は火を、火は金を、金は木をやっつけるように、組み合わせると悪くなる関係性もある。
一方、西洋占星術は、ヒポクラテスに代表される古典西洋医学論にも使われてきた。地・水・火・風の4大要素別に星座を分配していくもので、これを四元素論と呼ぶ。
生涯を通じて月や星座が持つ周波数が個人に影響を与えるととらえるのが占星術だとしたら、その人が持って生まれている気質を表しているのが数秘術だ。
「数秘術はいちばん手っ取り早くその人の概要を知ることができるうえ、深層心理的側面を見ることもできるので、一部取り入れています」
ローマ字で表した名前の母音の数を足したソウルナンバー、誕生日の数を足したライフパスナンバーには、その人の本来の特性が表れる。
「よく占いがまったく当たっていない、と言う人がいますが、これは本来あるべき姿が、その人が歩んできた人生の中で演じてきたペルソナ(仮面)によって変質していることを表しています。本来の自己との乖離が起きていることで、病気となって現れていることが多い。ズレが大きいほど演じるのが上手だということになります」
精神分析の初歩段階に占いを活用している内海先生にとって、占いとは未来を予測するだけでなく、人が本来持っている性格や気質を見つけるための手段だという。単純に見える占いも、組み合わせ次第でその人が抱えている本質的な問題が見えてくる。本特集では3回に分けて、内海流の「西洋占星術」、「相性数秘術」、「手相」について紹介する。
Vol.1 星座でわかる、なりやすい病気とは?
西洋占星術×東洋医学
西洋、東洋に共通する「水・地(土)・火・風(木)」の4大要素に、陰陽五行の「金」を加えたのが下の図だ。「陰」に属する水の人は集団性や依存性が強く、土の人は個人性や保守性が強い。「陽」に属する風の人は流動的で流行に敏感、火の人は活動的で個人主義的な傾向がある。同じ陽に属する風と火の場合、火は風によってさらに燃え上がるので相性は良く、陰に属する水と土の場合、土地を肥沃にするため水は欠かせないので相性は良い。もっとも合わないのは火と水で、これは個人主義的な気質と依存型の気質の違いによる。
12星座別に見たかかりやすい病気については、すでにコロンビア大学でも研究報告がなされている。下記の表を参考に気をつけてみてはいかがだろう。
※星座をクリックするとその説明文に飛べます。
星座別になりやすい病気を解説。
牡羊座(3/21~4/19生まれ)
12星座の中では王様で、頭部に病気が出やすい。火(陽)の性格であるためエネルギーが上に昇りやすく高血圧や頭痛、脳卒中に注意。いわゆる卒中体質。躁うつ病や躁病が多い。
牡牛座(4/20~5/20生まれ)
陰で乾いているタイプに属し、保守的で動かないため、甲状腺を酷使して喉(肺)の経路がやられやすい。強迫神経症やアスペルガーの傾向がある。
双子座(5/21~6/21生まれ)
相対している星座のため、肩、腕、手など対の部分がやられやすい。また陰陽が二分化しやすいので、交感神経と副交感神経を交互に使いすぎることも。分裂的で二重人格の傾向がある。
蟹座(6/22~7/22生まれ)
固く殻を被り、陰でありながら湿っているという特性を持つ。やられやすいのは胸や肺。依存性が高い星座のため、胃や糖質に関わる問題を抱えやすい。がんに注意。精神的には人と壁を作りやすい傾向が。
獅子座(7/23~8/22生まれ)
陽の星座であり、心臓や循環器系に影響が出やすく、卒中体質。群れることを好まずに生きていくが、射手座や牡牛座に影響を受けやすい面がある。真の意味で自我形成が弱いので、正中線・督脈(身体の真ん中、真後ろを流れる経絡)の病気に注意が必要。
乙女座(8/23~9/22生まれ)
保守的な側面と流動的な側面、乾いた側面を持つ。神経を使うため腹部の病気が多く、過敏性腸症候群や神経性胃炎などになりやすい。悪女で八方美人的な気質から、男女関係によるトラブルや病気にも注意。
天秤座(9/23~10/23生まれ)
秤にかける意味を持ち、陽でありながら湿った側面を持つ。ふたつある腎臓やその上にある副腎に注意。不安が溜まったり人に気を使い過ぎたりして判断に迷っていると、不安神経症などにかかりやすいかも。
蠍座(10/24~11/22生まれ)
性に関係しやすい星座のため、生殖器や泌尿器に関係する臓器がやられやすい。依存性も強いので、性依存やアルコール依存に要注意。
射手座(11/23~12/21生まれ)
陽の星座で暴飲暴食しやすいため、肝臓に注意。射手座の見事な4本足に象徴されるように、足の根幹=鼠蹊部や大腿部などに負荷がかかりやすいため、無理しすぎないよう注意が必要。
山羊座(12/22~1/19生まれ)
陰であり保守的でありながら活発な側面を持っているため、骨や関節がやられやすい。リウマチや膠原病にも注意。動きすぎると身体としてはそれを制御するために病気にさせるともいえる。
水瓶座(1/20~2/18生まれ)
陽の要素を持ちつつ、水や風の要素もある微妙な星座。頑張りすぎて溜め込んでしまい、崩壊しそうになることも。水の要素が強いので、腎臓や静脈に関連して足のむくみ、冷え症の人が多い。
魚座(2/19~3/20生まれ)
気配りができる反面、集団的で依存症になりやすい星座。アルコール依存や薬物依存、性依存に注意。水に関係する病気としてリンパ系や足のむくみ、女性は婦人科系の病気などにも注意して。
Satoru Utsumi
1974年、兵庫県生まれ。筑波大学医学部専門群卒業後。内科医として東京女子医科大学付属東洋医学研究所、東京警察病院などに勤務。2013年より、Tokyo DD Clinic院長、NPO法人 薬害研究センター理事長を務める。医学以外にも食や環境、教育、福祉、哲学などさまざまなジャンルで発信。著書も多数あり、新刊は『希望 消滅する日本で君はどう生きるか』(徳間書店刊)。今年、東京都知事選挙に立候補し、政治活動にも力を入れている。https://tokyo-dd-clinic.com/
うつみんの占い講座
https://www.youtube.com/playlist?list=PLOPXPCl86_FKchDdvMyjUqVxSe1r8xFBn
星座解説補足
https://www.youtube.com/playlist?list=PL47D7Fa9B9M5dC111JvMWk5BE3U1lU7_K
illustration: Chii Yasui text: Junko Kubodera