WHO緊急事態のエムポックス、子どもや女性の感染拡大
アフリカのコンゴ民主共和国(旧ザイール)を中心に、エムポックス(サル痘)の感染が拡大している。世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は14日、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言した。エムポックスでの緊急事態の宣言は、米欧などで感染が広がった2022年7月に続いて2回目だが、子どもや女性の間で感染が拡大するなど当時と状況が大きく異なる。
エムポックス(サル痘)とは
エムポックスは天...
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(更新)- 詫摩佳代慶應義塾大学法学部教授分析・考察
パキスタンでも感染者が確認される中、中国は感染が広がる国からの渡航者に対して監視等の措置を強化、欧州保健当局も感染が広がる地域への渡航に関する警告を発行するようEU諸国に助言するなど、各地で対策を強化の動きが見られます。他方、感染が広がるアフリカではワクチンが十分な状況ではありません。現地で製造できれば望ましいですが、mpoxワクチン製造元によればその可能性は低く、現状は欧米からの寄付に依存する形です(すでに米国とEUは寄付を表明)。しかし今後、世界各地で感染が広がれば、寄付は安定的でなくなる可能性もあり、Covid-19 同様、より安定的なワクチンの供給と分配が課題といえます。
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