今回の計算問題は少し戸惑う方もいるかもしれません。
というのも、カッコが入った計算問題はどこから計算するのか分からなくなってしまいますよね。
しかし、算数には計算のルールがきちんと定められているので、しっかりと復習して正しい計算方法を思い出していきましょう。
問題
次の計算をしなさい。
5+(9-4)×6÷3
守らなければいけない計算ルールは、計算順序に関係するものでした。
解説
この問題の答えは「15」です。
早速、計算順序を確認していきましょう。
計算順序
・まずは、掛け算と割り算の計算から
・次に足し算と引き算を計算して答えを出す。
・ただし、カッコがある場合はカッコの中の計算が最優先。カッコの中も掛け算・割り算→足し算・引き算の順で計算する。
実際に計算してみましょう。
まずは、掛け算・割り算から計算するのが基本ですが、今回の問題にはカッコが使われているので、カッコの中の9−4を最優先で計算します。その後に掛け算・割り算→足し算・引き算の計算へ進みます。
5+(9−4)×6÷3
=5+5×6÷3
=5+30÷3
=5+10
=15
この計算方法で正しい答えを出すことができました。
では、ここで計算が少し楽になるかもしれないワンポイントがあるのでご紹介します。
それは、掛け算と割り算のまとまりの中なら計算順序を変えても良い、というものです。
今回の式の5×6÷3の部分を使って振り返りましょう。
本来ならば、上の計算方法のように5×6を先に計算して、その計算結果の30を3で割る、という流れでした。
しかし、その計算順序を入れ替えて、6÷3を先に計算してみます。すると、6÷3=2なので残りは5×2=10という比較的計算しやすい形になりました。
このように数字を小さく抑えることで計算ミスをしてしまう可能性を低くすることができます。
まとめ
計算する上で最も重要な計算順序を自由自在に操ることができたら、算数マスターですね。
※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):うおうお
数学の教員免許を活かし、個別指導・集団指導の学習塾で主に数学の講師として小学生から高校生までを指導。現在は民間学童保育所で放課後児童支援員として勤務しながらフリーランスで受験指導もしている。日々、小学生の宿題指導を通して算数の魅力を深掘りし楽しく伝えている。
四則演算の計算にもう一問挑戦!