- 1二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 22:02:05
- 2二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 22:03:58
声出てる!
んでカフェも待ってるからぁ!!! - 3二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 22:04:36
恋心自覚オンは健康に良い
- 4二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 22:05:05
タキオンは恋に気づいてから告白するまでが美味しいってそれ一番言われてるから
- 5二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 22:10:44
- 6二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 22:30:55
タキオンは情緒赤ちゃんだから…
- 7二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 22:31:34
なんか実験やってて結果が出るまでに考えてたら声に出てたんだろ
- 8キャラが違ったら申し訳ない24/08/06(火) 23:44:16
多分これが初恋だ、カフェ。
パソコンに先程行った実験のデータを打ち込んでいく。紙に記録したそれを0と1の羅列に並べ替えていくその作業は、私にとっては手慣れた物で、その分脳のリソースが他の重大な問題へと割かれるのは当然のことだったかもしれない─私、アグネスタキオンが未だ体験したことのない感情について。
この理科実験室を共同で使っている、艶やかな黒髪と深い琥珀色の瞳を持つ彼女の事。最初は単なる友人として─否、半分くらいは実験対象に対する物もあったかもしれないが─付き合っていた。彼女の素質や走りはもちろんの事、私が見えないものが見えている、という点にも途轍もなく興味を惹かれた。私が足を故障してしまってからは、彼女は私の夢、可能性を実現するための協力者となった。
そう。それだけだったはずなのに
いつからだろう。いつものように話しかけることができなくなったのは。廊下ですれ違う時、無意識にその姿を目で行ってしまうようになったのは。私には見せない顔を見て、知らない話を聴くことのできるユキノ君や"お友達"の事を思うと胸に溶けた鉄を流し込まれたような想いが止まらない。カフェは私の所有物でもなんでもないというのに。
『恋というものはなんとおそろしい情熱だろうか。それなのに、世間の嘘つきどもは、恋をあたかも幸福の源泉のように言っている』
子供の頃に読んだ小説の一文をふと思い出す。あの時は何を言っているか分からず読み流したし、つい先日までそうだった。それが今更突き刺さってくるなんて、酷い冗談じゃないか。
そうして、悩んで、悩んで、悩み続けた─実験も走ることにも、手がつかなかった。トレーナー君に深刻な顔で心配されるほどそうして─私は彼女に想いを告げることに決めた。
簡単な答えだった。この感情を一人で抱えている限り、私は前に進むことはできない。だが、これを綺麗さっぱり忘れるなんて事はもっとしたくなかった。だとしたら、後残された道は一つだけ。論理最適解とはこの事だ。だけれど。 - 9キャラが違ったら申し訳ない24/08/06(火) 23:44:33
もし、断られたらどうするのか。その思いが心の底に渦巻いている。ウマ娘同士で付き合うということに対して抵抗はないのか?否。それ以前に─仮に抵抗が無かったとして、ウマ娘を選ぶのであれば私よりマシな候補がいくらでもいるのではないか。彼女は優しい。いくら嫌でも、流石に私を物理的に傷つける様な真似はしないだろうが、それでも。もしこの告白が失敗してしまったら─その後はどうなる?私とカフェの関係は否応もなく変質してしまうだろう。そうしたら、私はどうなってしまうのか。彼女を傷つける様な真似に出ないだろうか。私は私を信じられなかった。
己だけでなく、彼女まで傷つけるリスクを犯して前に進もうなんて、ここに来て自分の身勝手さにほとほと呆れ返ってしまうけれど、簡潔に言えば私に残された道は告白を成功させる─これしかないわけだった。その為には、入念な下準備が必要だろう。風呂に入って、外見を整えて。トレーナー君やポッケ君に協力してもらって。それで私が彼女に与えてきたであろうマイナスの印象は拭い去れないかもしれないが、しょうがない。成功率は数%だろうと挙げておいた方が良いに決まってるのだ。
目下、そんな私の課題は本番で彼女を口説く文句である。 - 10キャラが違ったら申し訳ない24/08/06(火) 23:44:51
(『今なら分かる。私は君に狂っていr』…違うな、私にしてもクサすぎる、だが好きと直球で言うのも何だかな……)
これでも色々調べてみた。普段は理学の教科書を借りに行く図書館で恋愛小説をいくつも読んでみた。哲学書だって片端から当たってみた。だが、彼らの言葉は私の状況にぴったりと合うようには出来ていない。だからと言って─
「だからと言って、こんな出来の悪い口説き文句を使ってもねぇ─」
「あの─」
後ろから放たれた私以外の声色。それは本当に不意打ちとしか言いようの無いもので、その声の主が誰か理解したのと同時に、私の身体は飛び上がって─いや実際にはちょっと椅子から浮いたくらいだろうが、心境の話として─しまった。
「あ、ああ!か、カフェかい!!いつここに来たんだい!?」
彼女の方に椅子を回しながら、あまりに焦りすぎて、自分でも引いてしまうほどどもっている。背中の汗線が既に汗を分泌し始めているのが感じられる。それに比べて、彼女は本当にいつもの調子といった感じだ。
「先程…三十分ほど前から…」
「そ…そうかい。いやはや、集中していたもので気づかなかったよ。そ、それで、用事はなんなんだい?」
私が聞くと、彼女はそれに答えず、右手を椅子の背もたれにあて、その顔を私に近づける。想い人といきなりそのような状況になってしまって、思考回路が熱を帯びてショートしていくのが感じられた。思わず顔を背けてしまう。先程いつもと変わらない言ったが、前言撤回だ。その表情には、いつもより少し怒りの色が滲んでいる。しかも、色白の肌にはどことなく赤みがさしていて。 - 11キャラが違ったら申し訳ない24/08/06(火) 23:45:47
「か…カフェ…?」
また何かやってしまっただろうか?記憶をひっくり返してみるが、心当たりは見つからなかった。不安になりながら名前を呼ぶ私を見つめながら、たった一言。
「『多分これが初恋だ、カフェ』」
「!?」
なんでそれを。
「『今なら分かる。私は君に狂っている』」
「ま、まさか、カフェ、私の考えていることを…?いや、君がそんなことをできるなんて聞いたことが…」
「別に…そんな事はしていません…貴女が勝手に喋っていただけです…」
嘘だ。確かに、先程まで自分がどんな動作をしていたか記憶がおぼろげだが、そんな事があるはずがない。だが、現に目の前のカフェは私の今一番知られたくない事を知っている。となれば、目の前の現実を認めるしかないだろう。
最悪だ。これでは、ムードも何もあったものじゃない。身だしなみも酷いし、こんな散らかった机をバックに、しかも無意識に、あんなセリフで想いを告げるなんて、思いつく中でもここまで酷いものはないだろう。恐れていたことが起きてしまった。その認識が、私の頭を冷やしていく。まるで、氷柱を何本も突き立てられたみたいだ。 - 12キャラが違ったら申し訳ない24/08/06(火) 23:46:11
「カフェ、私は…」
せめて、何か弁解の言葉を紡ごうとするけれど、具体的に何をすれば良いか、私の人生の相棒は碌な答えを返してくれない。結局、こうなるのか。半ば諦念を抱いて、歩を進める。
「私は、君のことが好きだ」
「…はい」
「友人やライバルとしてではなく、恋の対象として、君を見ている」
「…知っています…」
「…え?」
「最近の貴女は様子がおかしかったので…ポッケさんに相談したら…」
そうだったのか。
「…そんなに、わかりやすかったのかい?」
「…少なくとも、ポッケさんとダンツさんは見抜いていましたよ」
「…そうか」
本当に、泣きそうになってしまう。恋に狂ってしまった自分へのせめてもの抵抗として、彼女への恋慕は隠しきっていた。そう確信していたのに。
「はは」
これではピエロも良いところだ。昔の恋物語の登場人物でさえ、今の私と同じくらい滑稽な物はいないだろう。取り返しようもなく失敗した、という感覚が身体を貫いていく。
「では、カフェ。返事を聞かせてくれないか」
その声は、自分でも笑ってしまうほど弱々しくて、本当に嫌になってしまう。泣きたいのは彼女のほうだろうに。そっぽを向いていた顔を彼女の方へ向けて、その瞬間を待つ。気分はさながら処刑を待つ死刑囚だろうか?その細い喉から放たれる言葉を聞きたくないと思う。耳をふさいで、このままどこか知らない場所で永遠に眠ってしまいたい。だが、そんなことは出来ないのだ。 - 13キャラが違ったら申し訳ない24/08/06(火) 23:46:21
「…私もです…」
私はこれからどうなるのだろう。こんな風に無様に恋に敗れて、それから─
「え!?」
耳朶を震わせた言葉が意味するところを理解した途端、自分でも驚くほどの声量を出してしまう。ポッケくんもかくやというそれ。
「い、いま、なんて言ったんだい!?」
「いえ…ですので…私も貴女の事が好きだと…」
「そ、その好きというのは、つまり、友人とかライバルとしてではなく、恋人として…」
私がまくしたてると、彼女はさらに顔を赤くして、繰り返した。
「はい…そうです…何回も言わせないでください…」
そうか。つまり、そういうことか。
「そうかいそうかい。つまり、カフェと私は両思いだったと、そういう事かい?カ〜フェ〜」
なんだか、身体の底からエネルギーが湧き上がってきたような思いがして。口角を上げて、大声を出して彼女を見てしまう。と、そんな私の肩を彼女の両手が捕まえた。
「あまり大きな声を出さないでください…。あと…その前に言うことがあるのでは無いでしょうか…?」
「…言うこと?」
「私は貴女の目を見て…2回も告白したのに…そちらは一回だけ、しかもあんなふうに顔を背けながらの物だけです…」
数秒経って、カフェの抗議が意味する所を理解した途端、顔に熱が集まっていくのを感じた。
「う…うう…それは…」
「タキオンさん…?」
確かに、言わんとするところは理解できる。そもそも彼女の前で好意を垂れ流したのは私で、その結果こうなっているのだから。だが、恥ずかしいものは恥ずかしい。心を決めるのに、それなりの時間がかかってしまったが。
「か…カフェ…」
「はい」
「わ、私は、君のことが…」
そこで一旦言葉を切って、肺に空気を吸い込んで、その瞳を見つめながら、一息に言い切る。
「…好きだ」 - 14二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 00:12:02
急に素晴らしいSSをぶん投げるな
(尊)死ぬぞ - 15二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 02:33:05
外で二人くらい聞き耳たててそう
いい…… - 16二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 08:19:57
野生のSS書きが…
- 17二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 09:33:13
よくやったのだ
- 18二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 09:49:05
あまりに最高のSSで脳が生き返る
ありがとう
ありがとう - 19二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 09:51:19
窓の外でデジたんが尊死しそう
そしてワイは滅んだ - 20二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 15:19:00
よわよわタキオン良いぞ〜コレ
- 21二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 16:20:12
ウワーッいきなり良さげなSSを投げるな!
- 22二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 16:32:39
こんな感じの経緯で告白しちゃったらもうカフェに逆らえなくなってそう
- 23二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 17:11:24
ふとクリックしたスレでこんな素晴らしいものを見られるとはな
- 24二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 18:02:13
恐らく外で聞いてる2人に気づいてないタキオンと聞かれてるのわかってるからちょっと恥ずかしいカフェはいる
- 25二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 18:56:59
乙女になったタキオンの破壊力ってもしかして高いのか……
- 26二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 21:15:20
元よりタキオンは惚れた奴には尻に敷かれるのが似合いそうな感じはするしカフェともなればそりゃねぇ…?
- 27二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 21:58:29
脳が再生した
- 28二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 22:03:08
なお外で聞いていたダンポケに後日めちゃくちゃ弄られる(タキオン限定)物とする
- 29二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 22:07:01
このレスは削除されています
- 30二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 22:07:53
まあ冷静に考えてタキオンが(哲学書葉ともかく)恋愛小説大量に借りていったらめちゃくちゃ衆目を集めそうだよな
- 31二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 22:18:46
なんかタキオンの事だから恋愛小説とか言ってアンナ・カレーニナとか読んでんだろうなという気がする
- 32二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 22:25:15
- 33二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 22:32:00
カフェとデートするぞ!ってなった時、ポッケにパフェを奢る代わりに色々アドバイスを貰うタキオンがいるかも知れない
- 34二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 22:46:36
- 35二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 22:50:41
先に行ってるぜ(デートどころかやることやってる)
- 36二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 23:13:30
リラックス効果がどうこう言ってカフェとハグしようとするも理屈を言い切る前に抱きしめられて、「ハグをしたいなら…素直にそう言ってください…」って言われて赤面するタキオンはいる
- 37二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 23:47:15
欲望のままに投げたSSにこんなハートが…皆さんありがとうございます 今更だけどスレ主様に確認も取らずにこれやるのってアリだったんですかね…?
- 38二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 02:02:52
なにかこうカフェとの交際始まっても何かをする為に理屈をこねてしようとするタキオンわかる
- 39二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 12:08:10
ユキノとかポッケにどうしようもなく嫉妬してしまう自分に苦しむタキオンはいる(確信)
- 40二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 20:00:11
- 41二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 21:59:47
小僧、派手にやるじゃねえか!(カフェタキSSありがとうございます…)
- 42二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 22:05:38
後日談は!?この後カフェの尻に敷かれるタキオンの後日談は大事じゃないの!?
- 43二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 22:26:02
個人的にこのタキオンはスキンシップとか苦手そうなので… 恋人繋ぎで指をすりすりされると良いかなと…そう思いました…
- 44二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 07:06:45
このレスは削除されています
- 45二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 07:24:12
- 46二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 10:12:41
- 47二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 11:36:30
当店セルフサービスになっておりまして…
- 48二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 11:47:26
カフェのひんやりとした滑りの良い手の甲に何度か触れてしばらく。それでもなお悩んでいる内に
さわり、さわり。
撫でるような感触が甲に当たるのを感じて、隣に気づかれないようにちらと視点を落とせば、
淡雪を思わせる真っ白な手が。求めていた手が自然な成り行きで当たっていたかのように揺れているのが見えて。
「カ、かふぇ─」
すぐに呼びかけようと、彼女の顔へと視点を上げて─気づく。
「……」
黄金色の、月を模した瞳が、こちらを覗き込むようにじっと見つめていたことに。
「あっ…」
目が合った。引き込まれる目に。現実から引きずり降ろされる眼球に。言葉を失い、それまで生きてきた世界から引き離された感覚。彼女とその他に隔絶された幽世。『トコシエ』の箱に閉じ込められた様に長い、永い時間が流れるのを働かない脳で理解らせられる。
「……」
さわり、さわり。
ひんやりとしたモノが自分に触れる。その度に少しだけ熱を生み出してはじんわり温まる身体。もっと。より長く触れようとする欲に。理性を持って抑え込む。
「……」
さわり。さわさわ。
理性を保って。決して出さずに。
「……」
すりすり。くるりくるくる。
りせいは、ヒトとして。とてもとても大事なようそ。
「……」
するり、するり、すーー。
~~~っ!!?!
「かふぇ!!!」
ばっ!!?!と勢いよく!!その手に掴みかかるっ!!! - 49二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 11:48:53
- 50二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 11:52:08
- 51二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 12:49:51
何だここは天国か?
- 52二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 13:00:14
いいSSをありがとう………
ありがとう………
成仏できるわ……… - 53二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 13:33:07
ここに来れば雑魚オンが見れると聞いてきたんですが…
- 54二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 14:29:20
有志がSSを2本ほど投稿してますがここは基本的にセルフサービスでして…
- 55二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 17:50:44
すいません これください
- 56二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 21:05:50
え…えっちだ…
- 57二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 05:20:18
このレスは削除されています
- 58二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 09:21:54
でかした!
- 59キャラが違ったら申し訳ない24/08/10(土) 14:03:15
「……所で一つ、相談があるのだけれど。カフェ」
夕暮れ時の理科準備室。ここの半分を間借りしている私─アグネスタキオンは椅子に座ってモニターを見つめ、もう半分を使っているウマ娘─マンハッタンカフェはソファでコーヒーを飲む。時計の針と、外で走っている生徒達の声と、後はカップを置く音だとか、キーボードの打鍵音だとか─とにかく、些細な物音がせせこましく出入りしていく。静寂の半歩手前といった所のそれ。私とカフェの間に流れるこの時間が私は結構気に入っている─もっともそんな事を意識し始めたのはここ一ヶ月で、しかもカフェによればその前の私は結構うるさかったらしい。正直な所、自覚は薄いのだけれど、彼女が言うならそうなのだろう。
そのきっかけはやはり、なんの業かカフェに恋心をいだいてしまった私がかなり無様に彼女へ告白して、それがなんの因果かOKされてしまった事だろう。私自身、それを思い返すと顔が熱くなっていくのだが、今はそんな事をしている場合ではない。
これから行うのはある種実験のような物。そう、実験である。私がこれまでの人生の中で何百何千と積み重ねてきたそれに一つ数が付け加えられるだけ─そう自分に言い聞かせても、やはり怖いものは怖く。それでも一抹の勇気を振り絞って、声をかけた。
- 60キャラが違ったら申し訳ない24/08/10(土) 14:03:39
「まずは昨日のレース、お疲れ様。とても良い走りだったよ。こちらとしても良好なデータが取れた。感謝しているよ」
「…………ありがとうございます…」
口を開くまでの数秒に何か含みがある気がするが、スルーしておこう。恐らく、昨日現地で見て、そのすぐ後に同じような事を言ったのが不審なのだろう。
カフェは昨日、とあるレースに出場していた。文句なしの強豪が集っていたそれで彼女は見事一着を取って、その走りからとても良いデータが取れた、というのは欺瞞でもなんでもない。問題はここから。
「ひいては君に、一つ実験を頼みたいのだが…」
「お断りします…」
「速いねえ!?」
「…日頃の行いのせいです…」
実際の所、それを言われると結構弱いのだ。私の薬を飲むのは基本的にトレーナー君だが、ポッケ君やカフェにも飲ませた事が何回かある。まあその時の経験を考えれば、こうなるのも無理はないかもしれない。だが、こんな取り付く島もないような状況では、今からしようとしている実験は無理かもしれない。
というかそもそもの話として─『実験』という方式を取ったのが間違いだ。アグネスタキオンとその単語のセットはそれなりに信用がない。当たり前のことだ
今更になって、自分の惨めさに涙が出てくる。何が悲しくて"あんな事"をするのに実験などという方便を使わなければならないのか。そもそもこれくらいのこと、恋人ならば皆普通にやっているのではないか?少なくとも私の読んだ数々の本にはそのように書いてあったと記憶している。
そう頭では理解しながら、結局心ではなく実利的な物を一枚噛ませてからでなければどうしても不安で。そんな臆病さが腹立たしい。仕方がない。今日のところは撤退しよう。この精神状態だと新たな傷口が増えかねない…。
そう判断したのと同時。 - 61キャラが違ったら申し訳ない24/08/10(土) 14:03:52
「……タキオンさん」
私が思考を中断して声のした方を見ると、カフェがこちらを見ながら無言で手招きしている。自分の隣に座れということなのだろうか?私はその指示に従って─なるべく平静を装いながら─腰を下ろす。
「どうしたんだい、カフェ」
「いえ…タキオンさんが悩んでいそうだったので…」
相変わらず、この子は鋭い。その琥珀色の瞳を見ながら、これまで何度も思った言葉が去来する。カフェに言わせれば私のほうがわかりやすすぎるらしいが、そんなことはないはずだ。
「それで…何で悩んでいるんですか…」
「それはカフェならわかってくれるだろう?君に実験への協力を断られてしまったこと─」
こちらが最後まで言い切る前に、カフェの白くて細い左手がゆっくりと伸びて、私の首筋の頸動脈のあたりに添えられる。そこから伝わってくる彼女の体温は、そういった事に不慣れな私の心臓に早鐘を打たせることなど容易だった。 - 62キャラが違ったら申し訳ない24/08/10(土) 14:04:07
「…あまり、嘘をつかないでください」
その瞳に覗き込まれると、本当に心の隅から隅まで見通されているみたいで背筋に妙な緊張が走ってしまう。大体、彼女はけっこう格好良い顔立ちをしている。それを近くに寄せられたら、心のなかで何かが溢れてしまいそうになるじゃないか。
「…っ、嘘じゃ、ないさ。私がウマ娘の抱く感情が走りに与える影響について研究していることは知っているだろう?これもその一環だよ」
「…続けてください」
「知っての通り、私と君は恋人になった。だとするなら、さっきのテーマを調査するのにこれ以上のないサンプルができた事になる。諸々のスキンシップがどのように影響するのか、心拍計などをつけてやっていく。ここまでの話で理解できたかと思うが、これは君にもメリットのある話だ。」
ああ、助かった。実験に関する話なら、どういうわけか口からするすると説明が出てくる。
「具体的な実験内容なんだが、まずは手を繋いでみる所から─」 - 63キャラが違ったら申し訳ない24/08/10(土) 14:04:32
だが、そんな事を思っていたのも束の間。彼女の様子をちらりと伺ったのと同時に、白衣の袖からカフェの空いている右手が素早く侵入してきて。私と彼女の指先が、その影の中で触れ合った。
「……っ、カフェ」
「…どうしたんですか」
その感覚が、背筋を痺れさせるようだ。なんとか冷静さを保って。
「さ、さっき言っただろう?まずは心拍計をつけてから─」
もちろん嘘だ。今私はそんな研究をしたいわけじゃない。ただ、心の準備がしたかっただけ。いきなり手を繋ぐ、なんて事をした日には私の脳味噌は機能が半分は低下するだろう。丁度今みたいに。
「さっき言ったはずです。『あまり嘘をつかないで』と」
その私の不義理を咎めるかのように、その琥珀色は私を覗き込んで、肌に触れたひんやりとした両手には心なしか先程より力が入っている。そうして数分、静かな時間が流れた後。
(ああ、彼女には敵わない)
まるで猟犬を感じさせるその姿に、私は降参するしかなかった。 - 64キャラが違ったら申し訳ない24/08/10(土) 14:04:56
「…君の言う通りだよ。これは実験なんかじゃない」
「でしたら、なぜ…?」
ああ、なんということだろう。惚れた弱みという奴は本当に厄介だ。こんな恥ずかしい事を、こんな状況で打ち明けなくてはならないなんて。
「…っ、君、昨日レースの後、ダンツ君と手を繋いでたじゃないか」
その言葉にカフェは一瞬きょとんとした顔─かなり可愛い─をして、その後得心がいったとでも言うように口を開く。ああ、そんな事もあったな、なんて言いたげだ。
「見てたんですか…」
「そりゃあ見るだろう。私だって昨日のレースを見に行ったんだ」
「…あれは、通路の混雑が酷かったので、はぐれないようにしただけです」
「う……そ、そんな事わかってるさ」
そう、痛いほどわかっている。私だって見た瞬間に理解した。カフェに他意が無く、それが純度百パーセントの優しさから出た物なということなど。でも。
「でも、羨ましいじゃないか…」
「…はい?」
先程とは少々違う、すこし呆れの混じった返答。ああ、だから打ち明けたくなかったのに。だが、もう既に致命傷を負っている身なのだ。構わず突っ切ってしまえ、という心の声に従うことにする。
「だ、だってカフェと私は、その、まだそういう事をしてないじゃないか…」
「……それは、実験やレースで一緒に出かける機会が無かったからでは…?そもそも、そういったことは未だ先で良いと…」
ああそうだ、言ったさ。ここ最近は忙しいし、その─あんまり急激に距離を詰められるとこっちの身が持たないから─デートなんかはもっと慣れてからにするべきだと。だが、レースで勝った恋人を祝おうと駆けていった先で、彼女が自分以外の誰かと手を繋いでいる光景は、私にとってはそれなりに劇薬で。
もちろん、こんな事は口に出せない。だが、自分でもわかってしまうほど顔を赤くして押し黙っていれば、カフェは大体のことを理解してしまう。 - 65キャラが違ったら申し訳ない24/08/10(土) 14:05:33
「…でしたら、実験などとは言わず、素直に手を繋ぎたいと言えば良いでしょう」
「……部屋の中で手を繋ぐ、というのは、その…変ではないのかい?」
「そんな事はないと思います……だって─」
彼女の顔に、いつもは見せないような嗜虐的な笑みが浮かぶ。
そしてその華奢な体が私の方へと近づいて、視界が制服の紫色で染められる。同時に首に添えられた左手が後頭部を優しく撫でて、私をカフェの胸へゆっくりと、しかし力強く押し当てた。
「─私たちは、恋人…なんでしょう?」
突然の出来事に、身構える暇もありはせず。しかも、恋人の胸の感触なんて、私にとっては早すぎる体験で
「かふぇ─」
「目を、閉じてください」
有無を言わせないその調子。言われるままに、瞼を下ろす。平らだが、たしかに柔らかな肌。とくん、とくんとゆっくりと鼓動する心臓。汗と、コーヒーと、それ以外の何か甘い匂い。その全てが脳へと焼き付けられて。
白衣の中で、私の左手がカフェの右手に確りと捕まえられる。体格に似合わない力強さ、おそらく彼女が本気を出せば私は抵抗できないのだろうという事実に、思わず身震いしてしまう。 - 66キャラが違ったら申し訳ない24/08/10(土) 14:05:57
「これが、普通の手の繋ぎ方」
私の知らない、妖艶で、まるで本物の死霊のような冷たさと危うさを持つ恋人。クラリモンドに籠絡されたロミュオーはこんな気持ちだったのだろうか、とふと思う。
「そして、こっちが─」
私の手がカフェから一瞬突き放されて、それを悲しむ暇もなく再び捕らえられる。今度は先程と違う、互いの指を絡ませ合う、より親密なもの。これは。
「恋人繋ぎです…」
恋人、恋人。そのとろけるような甘い声色と言葉の響きに、理性が壊されていく。ぴったりとくっつけられた手のひらにカフェの存在を身近に感じる。まるで、それらが溶け合って、一つの存在なっていくような感覚。
─限界だ。
これ以上続けていたら、あたまが可笑しくなってしまう。心臓はレースの時と変わらないほどのスピードで動いていて、身体は途轍もなく熱い。このままでは、酷使されたコンピュータのようにダウンしてしまう。
そう考えた私は、彼女の手を掴んでいた指を開いて、離れようとする。だが─ - 67キャラが違ったら申し訳ない24/08/10(土) 14:06:19
「まだ、だめです」
カフェはそれを許さずに、指に力を込めて強く私を引き止める。
こんなの、勝てるわけがない。
一瞬で理解した私は抵抗を諦めて、腕の力を抜いていく。相手が白旗を上げたのを見て、カフェが頭上で微笑んだのがわかった。彼女が私をからかう時だけ見せる、あの妖艶な笑み。
今の私は多分傍から見ればかなり情けないだろう。ソファに座っているというのに、力の抜けた腰は小さく震えていて、空いた手でカフェの服の裾を掴むことでどうにか姿勢を保っている。みっともない声をあげながら、頭を撫でられ、恋人繋ぎをして、それだけでもう思考回路は使い物にならなくなってきていて。カフェの指が再び動き出す。ゆっくり、小さく、すりすり、と私のそれを擦りながら。
「〜〜ッ」
その些細な動きが、私にとってはとてもとても強烈で。
するり、するり
まるで、猫が愛しい物に自分の匂いをつけるような。
すり、すり
まるで、自分の所有物の輪郭を、一つ一つ確かめているような。
それが何度も何度も続く間、私達の間に言葉は無かったけれど、確かにこう言われてる気がした。
『今の感覚を忘れるな』と。
最後にそれを全て手の中に焼き挿れるみたいに、ぎゅう、と力強く握られて。 - 68キャラが違ったら申し訳ない24/08/10(土) 14:06:33
白衣の中からカフェがいなくなって、後頭部を押さえていた手が私の顎の下に回る。その人差し指に優しく押されて、くい、とカフェの瞳と目が合うようにされてしまう。
「かふぇ、みないでくれ…」
ゆっくり、ゆっくりと理性を溶かされた私の顔は、きっと人に見せられるものではないのだろう。声だって、予想以上にかすれたものしか出てこない。それを見つめて、とてもわるい顔で微笑んだカフェは、それでもとてもかわいくて。思わず見惚れてしまう私に、彼女は一言囁いた。
「とてもきれいですよ…タキオンさん」
……何も言うことが出来ない。あまい、あまい言葉を流し込まれて、それを聞くだけで精一杯。
「ですので…次からは手を繋ぎたいときは素直に言って下さい…。こういったことになるので」
本心から言っているのか、それともからかっているのか。わかっているのは一つだけ。
きっとわたしは、またおなじようなことをしてしまう。
彼女にどろどろに溶かされるために - 69二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 19:37:07
えっちなことしてないのにえっちなんだが?
- 70二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 19:45:09
あーっいけませんいけません
- 71二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 19:59:10
このカフェえっちっちすぎる…
- 72二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 20:16:52
えっちだ…
- 73二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 20:23:27
3本目だと…?
- 74二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 20:37:42
手繋ぎってえっちだったかもしんねえ…
- 75二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 20:52:34
えっろ…
- 76二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 20:53:29
攻め攻めカフェええな…
- 77二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 21:00:59
あー駄目ですえっちすぎます
- 78二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 05:12:28
キスすらしていないのにエロいってどういうことだってばよ
- 79二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 05:29:45
- 80二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 08:33:14
え…えっちだ…
- 81二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 08:47:08
ウッ
- 82二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 08:47:44
バリタチカフェも精神的優位なネコカフェもええな…
- 83二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 09:06:06
手つなぎでこれならキスとかえげつないことになってそう
- 84二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 09:15:07
滅茶苦茶デートプランかっちり決めてくるやつな…そんでもって本番だと渋滞とかあってあんまり上手くいかないやつ…
- 85二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 09:39:17
- 86二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 09:44:36
デートするにしろハグするにしろキスするにしろうまぴょいするにしろ理屈をこねなくちゃいけなくてその度にカフェにお仕置きされるタキオンはいるかもしれない
- 87二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 09:50:57
この調子だと尻尾ハグとかする時とんでもないことになってそう
- 88二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 10:23:46
んだぁ?このエッチなSS…
- 89二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 11:32:47
- 90二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 12:05:35
カフェにくっそ弱いタキオンは栄養に良い
- 91二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 12:16:07
デートに誘うのくっそへたくそタキオン概念いいぞ…
- 92二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 12:42:14
いつも実験用品を買ってる金をカフェに貢いじゃうタキオンか…
- 93二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 12:51:25
うまぴょいすることになったら気絶するんじゃないかこのタキオン
デジたんかな?? - 94二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 12:56:16
ベッドに押し倒されて鼻血出すくらいは普通にやりそう
- 95二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 12:57:41
デートの誘い文句大抵珈琲豆か実験道具そう
- 96二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 13:12:56
ここのタキオンは
「デートに行きたいなら…素直にそう言ってください…」って囁かれながら尻尾ハグされて頭の中ぐちゃぐちゃにされてるのが似合う - 97二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 13:21:17
尻尾ハグの時点で一回イってそうな位には雑魚なタキオン
- 98二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 13:40:58
でもなんだかんだでデートでめっちゃはしゃぐタキオンとかでも可愛いと思う
- 99二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 14:02:57
本題に全く関係がないんだけど手繋ぎSSの中で言われてるロミュオーとクラリモンドってどこネタ?
- 100二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 14:04:48
- 101二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 14:50:57
完全に上下関係が出来上がってる…
- 102二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 15:03:42
惚れた弱みでカフェに強くでれないタキオンいいゾ〜これ
- 103二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 15:07:16
あざます!
- 104二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 15:57:46
だが待て。流され攻めタキオンという可能性がまだ残っているんじゃないのか?
- 105二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 16:50:41
研究に集中してても手を握られただけでその気になるように調教されそう
- 106二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 16:57:38
この二人がデートに行くなら遊園地よりも水族館とかのほうが行きそうか
でも遊園地に行く二人も見たいな? - 107二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 18:24:40
タキオンが休日にお出掛けに誘うんだけど、あくまでデートではなくお出掛けだと言い張るやつ。カフェも内心では『相変わらず…素直じゃないですね…』みたいに思うやつ。
ショッピングモールや喫茶店や水族館や、とにかく人気そうなところを周るんだけど、日も暮れてきたし寮に戻ろうとしたらカフェが「最後に寄りたい場所がある」と言ってきて、まさかの近所の山の神社だったやつ。
人も全然いないし二人だけの状況で、タキオンが「お祈りしたいことでもあるのかい?」と尋ねたら「タキオンさんが…もう少しだけ自身の気持ちに、正直になれますようにと」とか言うから、「わ、私はどちらかと言えば正直者な方だよ!?」と反論してくるやつ。
「今日のお出掛けは…タキオンなりのデートのお誘いだと思っていましたが、間違いでしたか?」と聞かれて言い淀むタキオンなんだけど、カフェが続けて「私は今日…楽しかったですよ。好きなあなたと一緒に、おでかけできたこと」と、それはもう優しい顔で言うもんだから、タキオンも「…ずるい、じゃないか。私だって…!この上なく充実した時間を過ごせたさ!君だからだ!なのに、私は…」と少し声が震えてるやつ。
「遠回しな誘いでもいいですが…素直なタキオンは、もっと好きですよ。だから不器用でも…大丈夫です。気持ちは伝わってます…私も、愛されてるし…愛してますから」と、そっと手を取って言ってくれるやつ。タキオンが顔をくしゃくしゃにしながら「すき…好きだよ。カフェ、好きなんだ…愛してるよ」と、胸いっぱいの気持ちで頑張れたんだ。そしたらカフェのやつ「ええ…知ってます」と。
あとは任せた諸君。 - 108二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 19:37:51
いいやん……
その後デート誘う時に顔を反らしながら遊園地のチケットを渡すタキオンにちょっとにんまりするカ - 109二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 20:03:44
もうダンツとやる事やってるポッケに恥を忍んで相談してほしい
- 110二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 20:39:38
- 111二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 20:59:01
- 112二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 21:13:59
- 113二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 04:51:18
- 114二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 08:06:31
全部見抜いたカフェに笑いかけられて赤面してしまうやつだ…
- 115二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 10:19:29
ここのタキオンよわよわで助かる
- 116二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 10:45:24
ありがとうございます!
ありがとうございます!! - 117二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 14:40:03
ゴーティエとかスタンダールとかそっち系に造詣の深いタキオンいいな… 元から知ってたのか恋心自覚してから読んだのか、どっちでも美味しい
- 118二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 16:48:48
カフェに壁ドンしたは良いものの頭がパンクしてその先から進めないタキオンは栄養に良い
- 119二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 17:50:08
規約がなかったらここの概念でうまぴょいss書いてると思う それくらい健康に良い
- 120二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 20:51:01
ダスカに恋愛相談され、見栄を張っていつも自分がリードしてるかのような事を言ってしまったのがカフェにバレてお仕置きされる回
- 121二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 22:16:09
ところでカフェのお友達は2人がいちゃついてる間なにを…?
- 122二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 22:30:30
- 123二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 22:36:34
が…害悪…
- 124二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 22:48:02
だ…誰か… カフェに耳弄られるよわよわタキオン描いてくれ…
- 125二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 05:14:53
このレスは削除されています
- 126二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 08:55:31
野生のSS書きだと…?
- 127二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 17:18:06
- 128二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 17:20:06
心の思うがままに執筆すればいいんだよ。
- 129二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 17:25:28
本当はちょっちアレだけどようつべで見るとか…?
- 130二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 17:29:27
そんな貴方に天井で好きなキャラをお迎え出来るガチャを用意しました!
- 131二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 17:30:48
天井までに何万かかるか教えてもらっていいですかね
- 132二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 22:24:02
最終手段だけど二次創作焦りまくるのもある
- 133二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 09:18:24
時折恋愛についてを学ぶ為に小説等を図書室で探すタキオンが目撃されてたらいいよね…
- 134二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 13:58:43
- 135二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 22:28:47
なんなら恋愛小説のセリフを囁かれて赤面するタキはいる
- 136二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 07:45:27
このレスは削除されています
- 137二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 07:51:02
「い…いいじゃないか…恋人たる君にロマンチックな台詞を聞かせてやりたいと…私なりに学んでいるんだ」
ってカフェにからかわれて照れながらもこんな事を言うタキオンから栄養摂取しているけど照れているカフェからしか取れない栄養素はある - 138二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 11:06:34
- 139カフェが怖い24/08/15(木) 15:24:41
「好きですよ、タキオンさん」
理科準備室のソファの上で。カフェの膝の上に腰掛けながら、両の手を確りと恋人繋にして、とろけるような愛の告白を右耳に流し込まれる。その度に胸の鼓動が加速して、意識が酩酊していく。自らの、そういった事の耐性の無さはもう十分わかっているが、打開策があるわけでもない。アイマスクで目隠しをされているから、視界にはいったもので気を紛らす事も出来ず。
「あまり素直では無いところも好きです」
「本心ではとても優しいところも、こういったコトに耐性が無いところも」
こんな感じで、具体的にどこが好きかを囁かれる。しかも内容は日替わりだから、これまたBGMのように聞き流すのも無理だ。視覚を覆う暗闇の中では余計にその優しい声が響いた。
ある日、私があまりそういった事をストレートに言わない事を理由に"これ"が始まった。私だって始めは幾分か抵抗してみた物の、結局は惚れた弱み、というやつで。傍目からは私が変態のように見えてしまうこの格好で、散々カフェに恋心を弄ばれた。今日でもう三日目になるだろうか?もちろん、日がな1日そんな事をしているわけではない。放課後の30分だけだが、さりとて私にはそのたかだか30分が百年にだって感じられるわけで。カフェが満足して開放される頃、私の頭は茹で上がったタコのように真っ赤になって、全く言葉を話せなくなる。そう、言葉が無くなる、というのは大変だ。なぜなら─。
「タキオンさん?」
そこまで考えた所で、耳元でカフェに名前を呼ばれた。まるで『別の事を考えるな』と命令されているみたいに。私が一言『すまない』というと、彼女は少し笑って先程の作業を再開した。私の頭をゆっくり、ゆっくりと溶かしていく、カフェの得意技。その過程で、どんどんと語彙が失われていく。もちろん一時的に、ではあるが - 140カフェが怖い24/08/15(木) 15:25:00
こんな風に頭がまともに働かない中で『好き』という言葉を連呼されたらどうなるか。とても興味深い内容で、その結果は私が身を持って知っている。それ以外の内容を考えられなくなるのだ。思考や現実は言葉に規定される。ニュースピークや虐殺の文法等々、一昔前のSFで散々擦られてきた言語学の論説。私の場合はそれほど悲惨ではないのだろう。ただ、終わってからしばらくの間、思考が完全にカフェに刷り込まれた『好き』という言葉に独占される。
ほんとうに、それしか考えられない。
だけれど、それなりに幸せで。
だんだんと、思考がおぼつかなくなる。まるでふかい海にしずんでいくような。
『好きです。タキオンさん』
─そうやって、時間をかけて、わたしがばくぜんと『好き』としか考えられなくなる頃。ようやく、目隠しが外された。
照明がまぶしい。ぼーっとしている暇もなく、カフェの手が私のそれからはなれて、からだをひざの上から下ろす。
「タキオンさん」
その、きいろの瞳に見つめられる。そのいじわるな笑みはとてもかわいい。まるで…まるで、なんなんだろう?
「ぅ…ぁ…」
「タキオンさん、どうしたんですか?」
かおと同じくらいいじわるな声。あれ、いつも、私はなんて喋ってたんだろう。
「…かふぇ」
「はい」
思い出そうとしても、きおくに靄がかかったみたいに。なにも、かんがえられない。『すき』という言葉以外、なにも。
「わたしは、きみが、すきだ」
なにか言いたいのに、ほかのなにもつむげない。くるしまぎれに出たその言葉を聞いたカフェが、とてもうれしそうにほほえんで。
─ああ、とてもかわいい。
かわいい、すき、いとおしい。あたまのなかに見つかるのはそんなコトバだけ。とてもとてもはずかしくて、ほかのコトバで誤魔化してしまいたいけれど、それができない。ごまかすため、おおい隠すための思考すら、『すき』に取って代わられる。
「かふぇ、かわいい」
「ずっと、いっしょにいて」
そんなかおから火が出てしまいそうなコトバが、あふれだして、とまらない。うれしそうなカフェに頭をなでられる。「よくできました」と褒められる。いつも彼女に思っていること、したいことが、ぜんぶ知られてしまう。あたまでは、だめなことだとかわかっているけれど。それでも。
ああ、本当に─しあわせだ。 - 141二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 18:06:00
洗脳カフェタキ…?
- 142二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 18:52:49
ちょ、調教されてる…
- 143二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 20:54:57
タキオンが理性とかされるのってこんなエッチなんやな…
- 144二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 21:52:09
四本目!?
- 145二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 22:47:38
えっちやんこんなん…
- 146二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 07:31:47
このレスは削除されています
- 147二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 08:32:40
えっろ…
- 148二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 16:25:59
◇この執筆者の熱意はどこから…?
- 149二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 16:40:39
お前天才か?
- 150二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 16:46:32
ダスカに恋愛相談されてさも自分がリードしてるような内容を語ってる所をカフェに見られ、その後理科準備室でお仕置きされるタキオンはいる(確信)
- 151二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 18:10:07
「す、すまなかった、カフェ。スカーレット君にあんな事を言ったのは謝る、だから─」
弁解する私に対して、問答無用、と言わんばかりにカフェは唇を奪う。いつもは唇をなぞる所から始める舌が、いきなり口内に入って着て、私のそれを怪しく絡め取る。
「んっ…ふぁっ…」
こんな、暴力的なキスは初めてだった。恐る恐る目を開けると、猟犬のような眼つきの彼女がこちらをしっかりと見据えていて。
─ああ、わたしはこれからめちゃくちゃにされるんだ
そう悟ってしまうと、身体から段々と力が抜けていって。それは今から何をされるのかを想像してしまったからかもしれないし、単純に酸欠になったからかもしれない。左手で彼女の背中をタップする。2人で決めた『ストップ』の合図。だと言うのに、今回カフェはそれを無視することに決めたようで。結局、快楽と窒息でどうにかなりそうになる寸前で、私は解放された。
「─っ、カフェ」
腰の力が抜けて無様に地面にへたり込む私を、嗜虐的な色を湛えた瞳が覗き込む。
「教えてあげます。─どちらが、上か」
その声には、気絶してしまいそうなほどの獣性が宿っていた。普段とは違う乱雑さにクラクラしてしまうほど。
その後私がどうなったか、なんて、言えるはずが無いだろう?
- 152二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 18:56:30
マジでありがとう…
- 153二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 19:15:54
なんかカフェタキに熱意持ってる人がいるな…
- 154二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 19:17:26
尊すぎる浄化されちゃう…
- 155二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 19:18:47
- 156二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 19:20:45
どうして神作者達はpixivに投稿しないんや???もっと多くの🧪☕️民にこの素晴らしいssを普及すべきやで
- 157二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 19:31:54
タキオン受けをもっとすこれ
- 158二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 19:49:17
- 159二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 20:52:34
初めから気づいてたけど誤解を解くために見せつけてたカフェ…
- 160二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 21:27:16
このタキオンは首筋とかに歯型がめちゃくちゃ付けられてるんだろうなあと
- 161二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 21:52:50
カフェとうまぴょいしすぎてコーヒーの匂いとか嗅ぐだけで色々思い出しちゃうタキオンが欲しいわ!
- 162二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 22:21:32
もはや五感すべて調教されてない?
- 163二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 22:37:49
超光速のウマ娘だから達するのも速そう
- 164二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 22:39:59
ドSカフェ…良い…
- 165二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 08:01:28
感度が上がっちゃうタキ…
- 166二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 14:05:56
噛み跡つけるカフェえっちだなあ…
- 167二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 16:39:16
甘々
- 168二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 18:39:33
めっちゃ良い…