■大雨に対応

25日、山形県内は大雨に襲われ、新庄市も激しい雨が降っていた。

※画像 大雨特別警報が出された庄内、最上地方の様子

玉谷巡査長(当時)は、20代の巡査部長と2人でパトカーに乗り、新庄警察署の管内を流動警戒、つまりパトロールしていた。

そんな中、25日午後11時23分、1本の110番通報が入る。

一般の人からの救助要請だった。

警察署から連絡を受け、現場に向かったのが、玉谷巡査長の乗るパトカーだった。

現場は、浸水が想定されていた。

警察の規定にはなかったが、ライフジャケットが必要だと考え、署はライフジャケットを積んだ車両を含む複数台を後続として現場に向かわせた。