「家ではこんなに食べさせてあげられない」給食なくなる夏休み…“困窮”ひとり親家庭の子どもたち 3人に1人が「1日2食」、「体験格差」問題も【Nスタ解説】
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夏休みも中盤、楽しい思い出を作る子どもたちがいる一方で、経済的に困窮している子もいます。そんな子どもたちが夏休みに直面する課題とは? 【写真を見る】「家ではこんなに食べさせてあげられない」給食なくなる夏休み…“困窮”ひとり親家庭の子どもたち 3人に1人が「1日2食」、「体験格差」問題も【Nスタ解説】 ■「1日2食」「遊びの予定なし」ひとり親家庭の夏休み 東京・江戸川区にある「365日子ども食堂『NUKUNUKU』」。無料で食事の支援をしています。 中学3年生(15) 「レタス好きです。サラダ好きなので」 毎日、夕食などを食べにこの場所を訪れる子どもたち。その半数は、ひとり親家庭です。 中3の息子と中1の娘を育てるシングルマザー(36) 「家ではこんなに食べさせてあげられないですね」 中学3年生(14) 「(母と妹と)3人で食べるから、みんなも食べないといけないから、平等に」 給食がなくなる夏休み。ひとり親家庭では、約3人に1人の子どもが「1日2食」しか食べられていないとの調査結果が8月に発表されました。 中3と高3の娘を育てるシングルマザー(54) 「夏休みは給食がない分、子どもたちの食費がかかるので」 さらに、夏休みの予定を聞くと… 中学3年生(14) 「家族3人で(旅行に)行きたいなと思うけど」 中3の息子と中1の娘を育てるシングルマザー(36) 「旅行は行けないです。相当かなりお金かかるので」 いま、子どもたちの間に「体験格差」が生じています。 ■NPOが“体験”を企画 「何かしたと言える経験ができてありがたい」 この日、羽田にある日本最大級の物流ターミナルを訪れたのは6組の親子。大量の荷物が次々と仕分けられる様子に興味津々です。 これはNPOが企画した体験プログラム「こども冒険バンク」。 経済的に困窮している子どもたちなどを対象に、「遊び」や「学び」の機会を提供しようと8月から始まりました。 参加した男の子(6) 「これが一番楽しかった、探すの」 「(Q.どうだった?)楽しかった」 6歳の息子を育てるシングルマザー(40) 「最近も仲いい子が海外に行ったとかいう話をしていて、子どもにも体験の差が出てきて、(今回)何かしたと言える経験ができてありがたい」 NPOの担当者は、幼少期の体験の重要性をこう指摘します。