「夏休みを短縮してほしい」「食費・エアコン代などのお金面に不安」 困窮世帯の苦悩、“パートで月収15万円”2児のシングルマザーの訴えは
渡辺氏は、子どもの変化を感じているという。去年は「おなかすいた」「◯◯行きたい」と言っていたのが、今年は「◯◯したい」とすら言わず、自発的に我慢するようになっているということだ。それが貧困の長期化と深刻化の表われだと警鐘を鳴らしている。 「私たちのアンケートでは、小学3年生の息子が体調が悪くても学校に行っていたと。理由を聞くと、『自分の体調が悪いと、お母さんが仕事を休まなきゃいけない。来月の生活が苦しくなるのがわかっているから、そんなの言わない』と言われてつらかったという声がある。子どもはお母さんのことが大好きで、困らせないようにする。そういうことは特にひとり親世帯は起こりやすい」
その上で、(1)低所得世帯への現金給付、(2)最低賃金の底上げ、(3)体験活動の支援の3つを国に求めている。「子どもに対する手当は、日本はすごく少ない。例えば、政府が所得の少ない人に給付金を出そうと、住民税非課税世帯を対象にしようとすると、8割ぐらいが高齢者になる。そこで全体に配ろうとすると大変だが、貧困家庭でご飯が食べられない子だけになら、そんなにお金は必要ない。コロナの時に低所得家庭の子どもに1人当たり5万円を現金給付したが、そういったものをまたやってほしい」と訴えた。(『ABEMA Prime』より)