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Vチューバー好きがきっかけ、津高3年が会社設立 クリエーターの活動支えたい

2022年6月30日 05時05分 (7月26日 14時36分更新)
クリエーターを支援する星野さん=津市の津高で

クリエーターを支援する星野さん=津市の津高で

 津高校(津市)の三年生の星野怜さん(17)が、インターネット上で活動するクリエーターの支援に取り組んでいる。中学生のころ、動画投稿サイト「ユーチューブ」でCGキャラクターを使って発信する「Vチューバー」に夢中になったのがきっかけだ。(坂田恵)
 星野さんは昨年九月、主にVチューバーが動画内で用いる映像やイラストなどを制作するクリエーターを支援しようと、事務所を立ち上げた。現在、クリエーター四人が所属。星野さんは共同代表の一人で、クリエーターへの注文を獲得するためにVチューバーに営業したり、発注者とクリエーターとの間に入って作業内容を調整したりしている。
 三月には事務所を運営する合同会社「よすよす」(東京都)を設立し、親交があるクリエーターと二人で営んでいる。
 星野さんは中学生のころ、Vチューバーや動画投稿サイトを中心に活動する「歌い手」の動画に魅力を感じた。「歌声や映像で、耳や目から訴えてくる世界に心を動かされた」。自らも映像やウェブサイトの制作に挑戦し、よりクリエーターへの尊敬の気持ちが強まった。
 業界のことを深く知るようになると、「Vチューバーやクリエーターがあいまいな契約を結び、正当な報酬を得られないケースもある」といった課題があることも分かり、中学三年で「業界専門の弁護士になりたい」と決意。現在、弁護士を目指しつつ、事務所や会社の運営を通して創作活動を支えている。
 今後は大学に進学し、情報学などの知識を深めるつもりだ。「自分が好きな創作の世界を、孫の代まで守っていきたい」と話している。
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