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一番正直なミリアニ第一~三幕の感想

先日、アニメ「アイドルマスターミリオンライブ!」の第三幕上映が終了し、時を同じくしてアニメ本放送が始まった。

私もグリマス村と共にダムの底に沈んだ亡霊として観に行った。
いうてミリオンから離れて久しいため本来は地上波で見る予定だったが、第一幕の時点であまりにも肯定的な意見が多いのを不審に思い、わざわざ5700円(正確には一度体調不良で観るのを断念したため7600円)払って観に行った。

その結果、TLでは語られていない良かったポイント、気に食わないポイントが浮き彫りになったため記録として感想のnoteを書くことにした。
やはり映画は自分の目で確かめてナンボである。
亡霊から見たひとつの意見としてケツを拭く紙程度の役に立てば幸いである。

★良かったところ

・まず、アニメ化したという事実が嬉しい。
私もグリマス時代にはミリオンを触っており、個人的な体感でも8年は待っていたと思う。
なのでアニメ化が決まったときは素直に「おめでとう!」という気持ちだった。

・動くアイドル、特に北沢志保と真壁瑞希がかわいい。
北沢さんは劇場に出ていたとはいえ、やはり自分が懇意にしていたアイドルが地上波アニメとして動く姿を見るのは感動するものがあった。
また、野々原茜もせわしなく動きまわる姿を与えられ、アニメでさらに魅力が上がったキャラのひとりだろう。
私は第2話で高木社長が言った「100万の生命の鼓動」という台詞が非常に好きなのだが、アニメ化という形でキャラクターに動きと声という「命」を与えることは、「100万の命」という名前を冠するミリオンライブにおいて一際重要な意味を持っていると思う。

・3Dが(思った以上に)可愛かったのはとても高評価。
初期に出されたスチルは布の動きがぎこちなかったりと違和感を覚えるものだったが、実際に動いているところを見る限りモーションにはあまり違和感を覚えなかった。
また、本作は手による作画と3Dが使い分けられていたが、正直なところ静止画の部分ではどちらの手法か私の目では見分けがつかないことも多く、かなり自然に共存出来ていたと感じた。
これについてはさすが白組といったところで、頻出していた「違和感がない」という感想はこのあたりを受けてのことだろう。

・ライブシーンの映像クオリティはすさまじく、普段アイマスライブやアイマス楽曲にまるで興味がない私でもさすがに息を呑むものがあった。
私がライブシーンを評価しているのは素人ながらに「3Dである意味」を感じたからである。
アニメ化が決まったときは何故手描きじゃないのか・A-1はどうしたと言われていたもんであり3Dでやるなら3Dである意味のようなものを感じさせてほしいと思っていたが、その点でミリアニのライブシーン、特にカメラワークや照明の映り込みは手描きだと無理ではないが相当な労力がかかるものだと感じたし、立派に3Dの長所を発揮できたものだったと思う。

・話数で言えば私が一番評価しているのは8話である。
やや馬場このみ個人回の様相を呈していた回であるが、ほかの4thメンバーも魅力を出せていた。
特に奈緒の「猫も入れたやろ」のセリフはミリアニ全12話の中での個人的ベストセリフだ。

本作はライブシーンで止め絵を多用する印象が強い作品でありそこに文句も出ているのだが、8話については舞台の裏側にフォーカスした話ということもありライブシーンが止め絵ダイジェストで消化されることに逆に意味が与えられていたと思う。
もっとも、なまじいい出来の回だっただけに他のアイドルたちをこの密度で掘り下げられなかったのが非常に悔やまれるところである。特に完全な脇役になっていた5th。

・第一幕を褒めちぎっていた人でも若干口をつぐみがちだった7話だが、私は前評判よりも悪くなかったなという印象だった。
というのも、私がグリマスを初めて一番最初のイベントが干支レースであり、そのあともホーリーナイトラウンドとかまつり城などのイベントを楽しんでいた人間なのであのノリにはあまり口出しが出来ない。
まぁ、あのノリは配信でコメント打ちながら見るから面白いのであって金払ってみるもんじゃないなとは思った。


★気に食わないところ

・39人勢ぞろいのライブを本編で消化しないのアホか?
私が一番気に食わない、もとい怒っているのがここかもしれない。
シアター組全員が揃うライブが作中で行われなかったことにより2話の集団幻覚シーンが伏線でなく本当の集団幻覚になってしまった。あれがアニメ全体のゴールにならんのなら何故入れたのか。ファンサービスのつもりか?
私はアンコールステージとしてRat A Tat!!!のステージ映像を見れたからいいものの初日に観に行った観客はOPでしか勢ぞろいライブを見られていないわけで、なおのことチグハグである。
パンフレットやWEB記事のスタッフインタビューで少しずつミリアニの制作意図が明かされているようだが、39人ライブの不在はどのような意図があっても受け入れられる自信がない。全身ミリオン人間とかどうでもいいんでちゃんと話をまとめられる監督を使ってくれ。

・後半に進むにつれてシナリオがしりすぼみになった感がある。
多くの第一幕感想でも語られている通り第4話まではだいぶワクワクさせるシナリオであり、このあとに起こる物語に期待を寄せるに十分なものだったと思う。私もそう思った。
それぞれが個性的が故にバラバラになってしまったアイドルたちがいかにして劇場の絆を結束していくのか、というのはメインキャラが39人もいるミリアニのシナリオとして非常に筋が通ったものだ。
しかし、それが水着回や最上の家庭の個人的な問題を挟んで回を重ねるごとにかなりブレてしまった感が否めない。このアニメのゴールってどこ?

前述の通り私は高木社長の「100万の生命の鼓動」という台詞が好きであり、(3Dアニメによって命を与えられたことも含め)アイドルたちの生命力をどうやって表現していくのか楽しみにしていたのだが、あまり個人を深掘りしないままライブにもつれこんだため描かれるテーマが「アイドルをする喜び! ファンがいる喜び!」みたいなものにスケールダウンしてしまった印象を受けた。そんなもんはアイドルマスターというコンテンツでさんざん擦られてきたテーマであり、今更描かれても新鮮味が感じられない。
なんならアニマス最終話のでかい樹の上で歌ってるシーンの方がよっぽどアイドルの生命を感じたまであるよ。

・3Dのモーションが良いクオリティだったぶん、動かないところはとことん動かないのが非常に気になった。
これは「止め絵が多い」「3Dモデルの動きが少ない」の両方の意味がある。

前者については、人数が多いので仕方がないとはいえ目立つものは目立つ。
特にクライマックスのライブでさえも静止画で消化されるユニットがあることに疑問を覚えた。
どうせ楽屋のカットを入れても各人は「わぁ~……!」くらいしか言わないのだから、その分も静止画でいいので全部ライブシーンにしてほしかった。

後者の例を挙げると、5話の記者会見前のプレス撮影のシーン、アイドルたちが微動だにしないどころかまばたきすらしていなかったのはあまりにも手抜きである。
また、「しゃべっていないキャラが一切動かない」というシーンが多かったのも寂しい。5話のテントを縫いながら可奈と未来が会話するシーンで、もう一人画面に映っている志保は喋り始めるまで顔どころか手元すら動いていない等、こういうシーンは枚挙にいとまがない。
省エネ作画はアニメにとって大事なことだが、なら制作費が新車◯◯台分! のような情報を出すべきでない。
このあたりが本放送で直ってりゃいいが。

・モデルの差分がかなり少ないのも気になった。
さんざん言われていたことだが春日未来が髪の毛を結んだまま寝ていたり最上の父がスーツでコーヒー飲んでるのはあまりにも不自然。
聞く話によるとこの作品には冒頭の部活シーンの未来などを除いてアイドルの首から上には差分がほぼないらしく、建設現場でヘルメットをつけていないのもそのためなんじゃないかという噂である。
余談だが、パンフレットが販売されたとき「違和感の意図はだいたい監督がパンフで答えてくれている」というツイートをよく見かけたが、最上の父親に差分がない理由が書かれていない、とのことで買う価値なしと判断した。一番違和感があるのそこだろうが!

総じて3Dのクオリティ面に重箱の隅では収まらない程度の違和感を残す作品であり、これらの要素に気づかないまま「3Dに違和感がない!」と断言してしまうのはかなり恥ずかしい。

・第一幕では割と期待していたシナリオ面だったが、結局39人という人数をさばききれないまま終わった印象がある。
所恵美なんかグリマスの頃からやや覚えにくいビジュアルとか言われていたわけで、あの出番の数じゃ新規ユーザーは名前すら覚えられていないんじゃないだろうか。そうでなくとも徳川まつりのユニットなんかは一回通して見た程度ではメンバーすら思い出せない。
もちろん1クール12話という制限で39人を書き切るのはどだい無理だが、第4話まではいい具合に話が進んでいたことと、先述の通りなまじ第8話というユニット回として良い出来の回があっただけに「もう1クールありゃあな」という感想が勝ってしまう。
いいや全員を描けていた! という人は琴葉のおまけになっていたエレナについて納得のいく説明をしてほしい。

★他、どうでもいいところ

・てづくりのぶどーかんで手をつなぎながらThank you!歌うシーンで「ミッドサマー」の子作りシーンを思い出して笑った。
・最上と志保がロッカールームで会話するシーンでTDNコスギVSビオランテを思い出して笑った。
・アンコールステージのRat A Tat!!!で三列になったアイドルたちが順繰りに前に出てくるシーンで長篠の戦いの信長鉄砲隊を思い出して笑った。
・映画を見るときは早めに劇場に入るが、私のあとに入ってくる客がのきなみ私と同世代(30代)っぽいのがとても気になった。女児はどうなってんだ女児は!
観客年齢層は後にちゃんとした統計が出されることを切に願う。

★数字と評判について

・まず現実として、映画としての興行はお世辞にも振るっているとは言えない。
私が把握しているだけでも第一幕公開初日のオンライン座席消化数は6000席強、土日を入れた第2週では約18000席程度だった。第2週に全国で用意された席数は36万席くらいなので、座席消化率はおよそ5%程度といったところである。
これは窓口での購入を入れていない数字であるが、リピーターなども考慮すると下手したら第一幕の座席販売数はミリシタのアクティブユーザー数(私が把握しているかぎり第三幕公開当時でだいたい6万強)に届いていないんじゃないかと思う。
もちろん第二幕以降はどんどん数字が落ちていくだろうから第三幕の頃には更に下がっていることだろう。
当然、もともとが地上波向けコンテンツである以上劇場先行上映はファンサービスみたいなものなので興行の数字は「低くて当然」なのだが、ハリーポッターの部屋みたいな狭さのシアターに追いやられているのはやはり見ていていたたまれない気持ちになる。

・以前調べた限り2023年上旬のプリキュアの全話平均視聴率はだいたい3%程度らしく、近い時間帯のミリアニは更に低いことが予想される。
なので結局ミリアニの本拠地は配信になると思っているが、その点、第1回のニコニコ配信が20万再生超というのはだいぶ明るいニュースである。
ちょっと第2話の数字は追えていないがこの数字はぜひとも維持してほしいところだ。

・私がメディアミックス作品における地上波アニメに求めるのは「新規ユーザーの増加」のみである。
強いて言うならミリアニには「爆増」を求めている。1年2年の歴史しか無いタイトルならまだしも、10年塩漬けにされたアニメにこれぐらい求めるのは当然だろう。
なのでミリアニで新規が爆増していれば成功アニメと言うし、そうでなければ新車600台分の費用をかけて作られた老人ホームだと判断する。
そして、もしも10年間の思い出が老人ホームとして消化されたならそれは悲しいことである。

今のところミリアニでミリオンを知ったユーザーを主にミリシタに呼ぶよう導線を敷いているため、ミリシタのアクティブ数はアニメの成否判定において重要な数値のひとつと考えている。
前述した通りミリシタのアクティブ数は第三幕公開当時でだいたい6万強。ミリアニ本放送後この数字がどれくらい変化しているかは注目すべきだろう。

もちろん「ユーザーが数字を気にする必要はない」というのも至極真っ当な意見である。特に今ミリPがすべきことは細かい数字や10年間のしがらみを忘れてとにかくミリアニを盛り上げることであり、座席数・アクティブ数を見ての一喜一憂なんてすべきではない。

問題は、そういった数字を見ずに何かが増えた、減ったの話をしてしまうことにある。「みんなが観て感動している」と言われたらこっちだって「みんなって具体的に何人ぐらい?」って聞くよ。「俺は好きだった」でいいじゃん。
感想を言う際には「自分がハマっているコンテンツがオタク以外にもウケていることにしたい」というオタク特有のみっともない見栄を自覚しておくべきである。

・映画.comやTwitterの感想もそれなりに見たが、日を追うごとに感想の数が減っていくのは悲しいものがあった。特に第一幕だけ絶賛しつつ第二幕以降の感想をアップしてないアカウントとかの存在がとても哀れである。
私は「初動でキモいくらい褒めちぎられるけどだんだん勢いが減っていくコンテンツ」のことを「ポプマス」と呼んでいるが、ミリアニに対しての反応はまさしくポプマス的だった。

何故私が第三幕視聴まで感想執筆を待ったかというと、全12話のアニメを4話までしか見ていない状態で評価するのは不可能だからである。早漏気味に出た絶賛などトレーラーだけ観てクソ映画と判断する程度の精度しか持たないなんてことすら想像できなかったのだろうか。
もっとも、これについてはユーザーが盛り上がりを維持できるようなアニメを作れなかった制作サイドに問題があると思う。

・第一幕上映中のあたりで「 #豊洲ユナイテッドシネマ埋めるぞ2023」というハッシュタグが作られたが、わざわざ座席が埋まってないことを喧伝するハッシュタグを作ったバカは全ミリアニ制作スタッフの前で土下座すべきである。

★総評

私のミリアニ感想は、総じて「アニメは省エネながらぼちぼちの出来だが、褒めちぎるミリPがちょっとダメっぽい」といったところである。
もちろん私のミリP観は私の主観で構成されているため、あえて断言せず「~っぽい」という表現を使うけども。

繰り返し言うが今のミリPはミリアニを盛り上げることが存在意義の全てであり、私もそこにいちいち水を差したいわけではないのでこのnoteも書くかどうかそれなりに迷った。
ではなぜこんなブツを世に出したかというと、「これだけの人に観られてるのに否定意見を見かけないのでミリアニは傑作なのでわ!?」みたいなことを言ってるバカが第一幕の間だけでも3人ほど目についたからだ。気を使ってお前に見えないところでやってやってるだけに決まってんだろ!
そして「不満がないことにされる」というのは私が一番腹立たしいところなのでこのnoteを執筆した次第である。

「オレたちの奇行が女児にバレちゃう~!w」なんて言う前にそういういい年こいてピュアなバカを隠す方が女児の情操教育によっぽど良いのだが、そういうポストに200いいねくらいついてしまうあたりこの界隈の程度の低さが表れている。
ミリオンは10年でずいぶん変わったがお前らは成長しねぇな。

ともあれ地上波を見る気は今のところ無い私のミリアニ感想はこれで終わり、体感8年待ったアニメへの確執にもいったんの終止符が付くこととなった。
敬虔なミリPにより7600円の価値があるこのnoteが「読む価値なし」判定にならないことを祈るばかりである。

P.S.
ワラブキくん! 先にブロックされたクセにあとになって「ブロックして正解だった」とかほざくのはみっともないぞ!

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