見出し画像

自分が嫌いで苦しいとき、自分の中で起きていたこと&その対処法

自分が嫌いすぎて、苦しい。生きるのがつらい。しんどい。

暗い言葉から入って申し訳ないのだけど、これらはすべて数年前にわたしが思っていたことで。

この社会に、そして生きること自体に、向いてない。どうしたって自分を好きになれそうもないし、そのせいで毎日生きづらい。

周りのみんなは、こんなに苦しくないのかな。どうしてみんなは楽しそうなのに、わたしだけこんなに苦しいのかな。

画像1

そこから今まで、わたしはどうにか試行錯誤して生きて、「そんなに自分のことが嫌いじゃない」というぐらいにはなった。

どんな道のりを経て「自分が大嫌いでつらい」が「そんなに嫌いじゃないし、つらくない」になったのか。

今回は、これまで考えてきた「自信」や「自己肯定感」について。

自分が嫌いで苦しいときはこんな状態だった

画像2

自分が嫌いすぎて苦しい、生きるのつらい」と感じていたのは、社会人になってすぐの頃。

それまでも中学高校大学と「集団の中で生きるの向いてないな」と思いつつ、今思えばそれなりにうまくやっていたと思う。いじめにあったりもしたけど、友達もいたし、人といるのが嫌なときは一人で行動して、生きづらいなりに気ままに生きていた気がする。

ただ、会社に入ってからはそうもいかず、もう最初からずっとつらかった。

何をやっても自己嫌悪。同期や先輩と自分を比べて落ち込み、できない自分、誰にも必要とされない自分を、どんどん嫌いになっていった。

あのときは本当に、生きているのがつらかった。

自分が嫌いすぎるときに起きていたこと

画像3

自分のことが嫌いすぎてあまりに苦しかったので、「どうにかしたい」と考えた。

変わらなきゃ、今の自分のままでは、自分の首を絞めるだけだ。

――でも、今思えば、この「変わらなきゃ」がいけなかったと思う。わたしの場合。

わたしはますます自分が嫌いになった。認められない、受け入れられない。自分が自分として生きていくのが、つらくなっていくばかりだった。

***

そこから今までもがきながらも考え続けてわかったのは、「自分が嫌いすぎて苦しい」という状態は、自分の中で「心」と「頭」がいがみあっていたからではないか、ということだった。

自分の中に「心(=気持ち)」と「頭(=思考)」という2つの人格をイメージすると、わかりやすいと思う。

画像

心と頭のそれぞれが得意なことは、以下のようなことだ。

【心】
「やりたい/やりたくない」などの素直な気持ち。自分に向かう矢印。
【頭】
「こうあるべき/あるべきでない」といった理性。他人に向かう矢印。

どちらも必要なものだと思う。どちらが欠けても人間生活が成り立たない。

そしてきっと、自分のことが好きなひとは、「心」と「頭」の仲が良いのだと思う。

「自分が嫌いすぎて苦しい」頃のわたしの中では、この2つがいがみあっていた。

「心」と「頭」の仲が良くない場合、たいてい喧嘩で勝つのは「頭」だと思う。「頭」はいつだって「心」を論破できる。すべてを否定できるから。

画像

「心」は、何も言えない。だって、小さな子どものように、素直に気持ちを言葉にしているだけだから。

「みんなやってるんだから、やるべき!」「ふつうはこうなんだから、こうするべき!」「そんなこと考えるなんて、世間の常識的にありえない!」

そうやって、"「頭」が「心」を論破する" を繰り返していく。

「今の自分」の否定=「自分が嫌いすぎて苦しい」

画像6

話しが通じないあまりに、「心」と「頭」はお互いを忌み嫌っていく。

そのうちに、話そうとも、本音を言おうとも、向き合おうとも思わなくなる。

そしてその「心」も「頭」も自分だから、つまりは自分が自分をどんどん嫌いになっていく

極めつけは、「自分が嫌いで苦しい」と悩む自分(=心)に対して、「頭」が放った一言。

自分が嫌いでつらいのなら、好きになるべき!

好きになれない今の自分がいけない。多くの人ができているんだから、自分も自分を好きになるべき!

***

つまりこれらはすべて、「今の自分」への否定の言葉だと思う。

「今の自分」はダメで、嫌われて当たり前で、だから変わらなければならない。

でも、そうじゃなかった。本当は違った。

「頭」が「心」を否定するように、「自分の本音」を否定してばかりでは、いつまでも自分のことを好きになんてなれっこない。

自分が嫌いで苦しい状態を抜け出すには

そう考えると、この苦しい状態を脱するのに必要なのは「今の自分の否定」ではなく、「心」と「頭」がお互いの話を聞き、適切なバランスに戻ることだと思う。

つまり一言であらわすと「自分と向き合うこと」。

その先にしか、自分を認めることとか、自分らしく生きることはないのだと思う。

画像7

ということでわたしは、「自分が嫌いで苦しい」状態から抜け出すために、とことん自分と向き合った。

「心」の言うことも、「頭」の言うことも聴いた。

「頭」がなぜそのように思考するのか、その背景にはどんな想いがあるのか、そこまで「心」を追い詰めようとするのはなぜなのか。

そして「心」は本当は何を思っているのか。「頭」から抑圧されて小さくなってしまった「心」を見失わないように、そっと。

どちらもていねいに、丹念に、やさしく聴く。

それでも、「今の自分の否定」をやめるのは、なかなか難しかった。時間がかかった。

でもそれらは無駄じゃなかったと、今は思う。

だって、わたしは「心」の声も「頭」の思考も、今はどちらもちゃんと聴けるし、何より自分のことが嫌いじゃないから

自分が嫌いで苦しい状態を脱するための、わたしの結論

結論、「自分が嫌いで苦しい」を抜け出すのは、なかなか難しい。でも、できる。

まず、今の自分の否定から入らないこと。自分の「心」と「頭」の声を聴き、整理してみること。

ノートを開いて、いや、もう裏紙でもコピー用紙でもなんでも良いから、つぶさに書き出してみる。そうやって自分から切り離して、「心」と「頭」の声として認識してみる。

つまりは、自分を知ること。

それがまず、その苦しい状況から脱するための一歩になるから。

***

ここまで読んで「もっと簡単に解決してくれる方法はないのかな」と感じるんじゃないかな、と思う。わたしもそう思ったから。

ただ、これだけはハッキリと言う。そんな簡単な答えは、なかった。

だって答えがあるとしたら、それはノウハウとして広がっていくはずで、そうしたらこの悩みを持つ人って、そもそもいなくなるはずだから。

だから、わたしには「わたしがやったこと」と、その状況から脱するための「問い」しか渡せないのだけど、それが同じように苦しむ人にとって、何かのきっかけになったら嬉しいな。


次のnoteでは、一歩先のステップとして「自分を認めるには」について、書いてます。良かったら、また読みにきてくださいね。

おわり


運営している「じぶんジカン」では、自分と向きあう時間をつくるノートをお届けしています。もっと心地よく自分を生きるための一歩目に、よかったらどうぞ。


サポートもうれしいですが、記事をSNSでシェアしていただけると力になります!

ピックアップされています

自己探索マガジン

  • 5本
自分と向き合う時間をつくるノートブランド「じぶんジカン」を運営してます。ここは等身大の思考を書き留めて置く場所。https://store.jibunjikan.jp/
自分が嫌いで苦しいとき、自分の中で起きていたこと&その対処法|じぶんジカン松岡
word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word

mmMwWLliI0fiflO&1
mmMwWLliI0fiflO&1
mmMwWLliI0fiflO&1
mmMwWLliI0fiflO&1
mmMwWLliI0fiflO&1
mmMwWLliI0fiflO&1
mmMwWLliI0fiflO&1