大阪市にある正圓寺の元住職・辻見覚彦被告は、差し押さえを免れようと虚偽の登記をした罪などに問われている。寺の土地と建物に加え、宗教法人の代表権も失った辻見被告だが、住職への復帰に意欲を見せている。
前代未聞の事件が発生
大阪市にある正圓寺。平安時代に創建されたと伝えられる由緒ある寺で、前代未聞の事件が起きた。

正圓寺の住職だった辻見覚彦被告(57)は、事件の発端について「自身の甘さなんでしょうね…」と話す。

辻見容疑者は、寺の運営を立て直すために特別養護老人ホームを造ることを計画するも、資金繰りが悪化し、差し押さえを免れようとウソの登記をした罪に問われている。その過程で、逮捕・起訴されている3人、南野潤二被告、西村浩被告、平岡弘聖被告から、様々な形で言いくるめられたと辻見被告は話す。
「(他の被告から)『一時的に資産を隠さないと全部取られるよ』とたきつけられて、はんこをついたと思う…」
気づくと土地は勝手に売られ、寺には売却代金約1億1000万円のうち1円も入らなかった。

寺の土地と建物に加え、宗教法人の代表権も失った辻見被告だが、住職への復帰に意欲を見せている。辻見被告は「批判は甘んじて受け入れるが、お寺がちょっとずつでも良くなっていけるように頑張りたい」と話すが、再建は前途多難だ。
(「イット!」 3月18日放送より)
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