結論
ずっと考えていたことの結論は、多分こういうことなんだろう。
Discordでリバタリアン系のサーバーに入った。だが、その内情はむしろバークなどを信奉する英米保守主義であり、何か違うという思いがあった。同性婚反対やプロライフ、イスラエルやイラク戦争の擁護。人種差別問題については「差別じゃないものまで差別にカウントするWokeが」云々。同調圧力なども自由の侵害であるが、そういった問題には興味を示さず、ブラック校則問題なども関心の範疇外。そしてアメリカの宗教右派にシンパシーを抱き、皇室も擁護してしまう始末。「パレオリバタリアン」などと本人たちは語っているようだが、こんなものをリバタリアンと認めるわけにはいかない。守旧派とか体制維持派って言えよ。
スクショのツイートに話を戻すならば、私が目指すリバタリアニズムの方向性は多分こうだ。ハッカーカルチャーの前身には60年代にベトナム戦争への反対や性規範からの解放を訴え行動したヒッピーたちの文化・思想がある。カリフォルニアが豊かでさまざまなメガベンチャーを生み出してきた前提の一つには、間違いなくヒッピーの時代に端を発する常識や規範への囚われなさがあるだろう。(もちろんもう一つの前提としてゴールドラッシュ以来のアメリカンドリームと結びついた実力主義や自立志向があるわけだが)
アメリカの中でブルーステートがレッドステートより豊かなことや、世界的に見ても特にリベラルで個人主義的な北欧やカナダが世界で最も豊かな国であることは、恐らく偶然ではない。ドイツのGDPが日本を追い抜こうとしているのだってそうだ。
日本の最良の経済政策は、積極財政でもなければ金融緩和でもない。ハッカーカルチャーをインストールし、自由と工夫とユーモアを愛することだ。もちろん、プログラミング教育(というか教育全体)も、ハッカーカルチャーを受け入れてこそ有効に機能するはずである。
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