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「0の掛け算」は簡単だと多くの方が考えるのではないでしょうか。
計算結果を知っていても、なぜそのような計算になるかまで説明できますか。
理由まで考えることで、より深く算数・数学を理解することが可能です。
問題
次の計算をしなさい。
0×3×5
まずは答えを出してみましょう。
解説
今回の問題の答えは、「0」です。
0に何を掛けても、計算結果は0になります。
よって、今回の計算も前から順に
0×3=0
0×5=0
と計算して、結果は「0」になります。
0の掛け算
なぜ「0の掛け算」は計算結果が0なのでしょうか。
これは、きちんと掛け算の意味を考えることで分かります。
掛け算では「まとまりの数×いくつ分＝全体の数」で計算をします。
例えば、「3×5=15」の計算は、次のように考えることができます。
1箱に3個のアメが入っています。5箱あると、アメは全部でいくつでしょうか。
「1箱に3個」が「まとまりの数」、
「5箱」が「いくつ分」
と考えることで、アメ全体の数を計算できました。
では、今回の問題である「0×3×5」という計算は、どのように考えることができるでしょうか。
これは次のように考えられます。
箱の中にはアメが入っていません。（1箱に0個のアメが入っている）
この箱を3箱でまとめて、袋に入れます。
同じものが入った袋が5つあるとき、アメは全部でいくつでしょうか。
アメの数はもちろん「0個」ですね。
つまり、「0×3×5=0」ということになります。
「0の掛け算は、計算結果が0だ」ということを暗記していてもいいですが、このように数式の意味を理解することで、より深く物事を考えられるようになるはずです。
まとめ
計算としては簡単かもしれませんが、正しく意味まで理解できていたでしょうか。
基礎的な理解の積み重ねで、さらに発展的な問題も解けるようになるはずです！
※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文（編集）：SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」
次は、0を含む割り算に挑戦！
