本山勝寛さんが作っている「12歳以下のこどもに向けたSNS」を、区内小学校でも希望があれば導入してみたいなと思っています。
本山さんは日本財団でこどもの居場所づくりのリーダーなどを勤めていて、昨年末に退社し子ども向けSNSを開発する新会社「4kiz」を立ち上げたばかり。
お会いしてスタートアップの人たちの持つ独特な熱を感じました。
主要なSNSは、アメリカのコッパ(COPPA=児童オンラインプライバシー保護法)の関係もあって、13歳未満は基本的に使えません。
SNSはそれだけこども達がトラブルに巻き込まれる危険性があるツール、という事でもあると思います。
昨年の町田市の小学生の痛ましい出来事以降、板橋区のギガスクールでも「やはり危ないよね」というような消極的な雰囲気が教育委員会の中に広がっているように感じます。
ネットいじめの対応は絶対に必要です。
ただネット上のコミュニケーションから子ども達を遠ざけて、触らせないようにするだけでは、ある時点から危険性のある世界にいきなり足を踏み入れることになり、本山さんの言うように「免許を持たずにいきなり車の運転を始めるようなもの」だと思います。加害者にも被害者にもすぐになれてしまう。
その前に、こども達でも安全に使えるSNSで、その世界での振る舞いを学ぶことには意味があると思います。
そもそもどんなに大人が危険性を指摘し禁止したところで、子ども達はSNSに触れていきます。
本山さんのこども向けSNSは、「死ね」などのNGワードは使えないほか、ニックネームでの参加、悪意ある他者とのトラブルに繋がりやすい一対一のメッセージ機能は無し、親が承認しなければ投稿できないなどの仕組みで、安心に使えるように考えているそうです。
負の面もありますが、SNSの魅力や教育的効果など、プラスの面には期待出来ます。
夏休みの自由研究や観察日記などの日本の教育実践は世界的に見ても価値があるし、こども達が自分の絵や工作を発信しコミュニケーションを取り合う事が、コロナ禍においても容易に出来ます。
自動翻訳機能で世界のこども達とやり取りしたら、各国の国旗や特産物を覚えるよりも国際教育になるかも。
ネットは禁止、と制限して解決する時代では無いので、こども達のアウトプットの場としてポジティブに活用が広がる事を期待しています。
クラウドファンドもちょうど達成したそう!
おめでとうございます!