負の数の計算ルールを、大人になった今でも覚えているでしょうか?
負の数のマイナス記号と四則演算記号が隣り合っているのを見ると、「難しそうだなあ」という印象を持ってしまう人もいるかもしれませんね。
しかし一定の計算ルールに従えば、負の数の扱いはそこまで難しくありません。
ぜひ、今回の問題で計算ルールを思い出してみましょう。
問題
次の計算をしてください。
−5×(−6)÷(−3)
解答
正解は、「−10」です。
答えを負の数にすべきか、正の数にすべきか迷った人もいるかもしれませんね。
次の「ポイント」で、負の数の掛け算と割り算のルールについて確認してみましょう。
ポイント
この問題のポイントは、負の数の掛け算と割り算でのマイナス記号の扱い方です。
5×6÷3の答えは10と簡単に出せるかもしれませんが、答えにマイナス記号を付けるべきかどうかが悩みどころでしょう。
そこで、負の数の掛け算と割り算に共通する符号のルールについて確認してみましょう。
同符号どうしの掛け算、割り算なら答えは正の数
例:
3×3=9 -3×(−3)=9
3÷3=1 (−3)÷(−3)=1
異符号どうしの掛け算、割り算なら答えは負の数
例:
−3×3=−9 3×(−3)=−9
3÷(−3)=−1 −3÷3=−1
このように、計算に使われている二つの数の符号が同じなら答えは正の数、符号が違うなら答えは負の数になります。
では、今回の問題にこのルールを当てはめて考えてみましょう。
−5×(−6)÷(−3)
まずは、−5×(−6)の計算から始めます。
これは、負の数×負の数、つまり同符号どうしの掛け算なので、答えは正の数になりますよね。
−5×(−6)÷(−3)
=30÷(−3)
次の30÷(−3)は、正の数÷負の数で異符号どうしの割り算なので、答えは負の数になります。
30÷(−3)
=−10
これで正解にたどり着きました。
まとめ
今回の問題で、負の数の掛け算と割り算の計算ルールを確認できたでしょうか?
同符号どうしで計算すると正の数に、異符号どうしで計算すると負の数になるという点は、掛け算も割り算も同じです。
シンプルな計算ルールなので、ぜひ覚えてくださいね。
この問題で負の数の計算に興味が出てきたという人は、他の問題にも挑戦してみましょう。
文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。
負の数の問題にもう一問挑戦!