EUのブルトン欧州委員、マスク氏に警告 偽情報の拡散防止対策を改めて要請

X(旧ツイッター)を率いる米実業家のイーロン・マスク氏=2023年6月、パリ(ロイター=共同)
X(旧ツイッター)を率いる米実業家のイーロン・マスク氏=2023年6月、パリ(ロイター=共同)

欧州連合(EU)のブルトン欧州委員(域内市場担当)は12日、投稿サイトのX(旧ツイッター)を率いるイーロン・マスク氏に対し、Xの偽情報拡散防止対策を改めて求める書簡を送った。マスク氏と米大統領選の共和党候補、トランプ前大統領との対談に先立ち、違法行為があれば制裁措置も辞さないと警告。マスク氏自身の正確な情報発信も呼びかけた。

Xは、偽情報などの違法コンテンツ排除を目的としたEUのデジタルサービス法(DSA)に従う義務がある。違反した場合には巨額の制裁金が科される可能性がある。

ブルトン氏はXでマスク氏に宛てた書簡を公表。DSAに基づくXへの調査が進行中であると指摘した上で、選挙に関連した討論などによって「欧州で暴力や憎悪を引き起こすコンテンツが普及する懸念がないか監視している」とくぎを刺した。(共同)

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