宮城・大崎市で、ドアを蹴るなどの迷惑行為を行った末、知人を脅迫した疑いで女が逮捕された。
犯行の動機は、虐待を通報されたことへの逆恨みだったという。
逮捕後、容疑者はアパートを引っ越したが、再び保育園で出くわすと、「子どもを殺す」など脅迫を受けたという。

「早く死ね!」強迫的に迫る女

宮城・大崎市のアパートの防犯カメラに、「早く死ねよー!」と叫び、他人の家のドアを何度も蹴りつけ、暴言を吐く女が記録されていた。

部屋に住む被害者は、「怖かったので監視カメラを置くようにして、まず警察の方にも相談しながら証拠を集めました」と話す。

虐待の通報をされていたという女(FNN投稿サイト「ビデオPost」)
虐待の通報をされていたという女(FNN投稿サイト「ビデオPost」)
この記事の画像(13枚)

被害者は、「ずっと男の子の泣き声が、よく聞こえてきたんです。虐待っぽいのをしていたんですよね、何回か通報をした人がいたみたいです」と語る。

女は子どものしつけをめぐり、アパートの住人から警察に通報されていたのだ。
そこで女の執拗(しつよう)な犯人捜しが始まった。

通報の逆恨み…ドアを蹴りつける

被害者もあらぬ疑いをかけられたことから、悪夢が始まった。

ある日の防犯カメラの映像に映ったのは、「おい起きろ!絶対許さないからな!」と叫ぶ女の姿だった。
そこから女の行動は、エスカレートしていった。

“日課”のようにドアを蹴る女(FNN投稿サイト「ビデオPost」)
“日課”のようにドアを蹴る女(FNN投稿サイト「ビデオPost」)

帰宅すると、被害者宅へと一直線に向かい、まるで日課のようにドアを蹴りつけた。

蹴りは数回にもわたり、強さもドンドンドン!と音が鳴るほどのものだ。
こうした嫌がらせは、2023年11月から2月までの3カ月間にわたり続いたという。

ドア蹴り女をついに逮捕

2月、ついに女が逮捕されることになった。

(FNN投稿サイト「ビデオPost」)
(FNN投稿サイト「ビデオPost」)

迷惑防止条例違反で逮捕された女は、宮城・大崎市に住む平松奈保容疑者(32)だ。

逮捕後、アパートを引っ越したという被害者は、これで問題もすべて解決したかと思った。

しかし、なんと被害者と平松容疑者の子どもが同じ保育園に在籍していたことで、再び相まみえることになった。

「子ども殺す」と脅迫…再び逮捕へ

被害者に保育園で平松容疑者と会った時のことを聞くと、「逆恨み。前回逮捕された件で、ずっとこっちを恨んでいた」と話す。

時間をずらすなどして、会わないように注意をしていたが、会った時ににらまれることもあったという。

しかし7月、再び決定的な出来事が起きてしまう。
夫婦で子どもを保育園に送り終えた際、偶然、入り口でバッタリと平松容疑者と鉢合わせになってしまったのだ。

鉢合わせになった際、脅迫したという平松容疑者(取材に基づくイメージ)
鉢合わせになった際、脅迫したという平松容疑者(取材に基づくイメージ)

すると、平松容疑者が「おいおい」、「おいブス、ハゲ」、「おめぇらの子ども、ぶっ殺すかんな」といった暴言を吐き、脅迫したという。

平松容疑者は「子どもを殺す」などと、夫婦を脅迫した疑いで再び逮捕されることになった。

容疑者は一部容疑を否認(FNN投稿サイト「ビデオPost」)
容疑者は一部容疑を否認(FNN投稿サイト「ビデオPost」)

警察の調べに対し、女は「脅迫したことは間違いないが、言った言葉は違う」と、一部容疑を否認しているという。

再び逮捕された女に対し、被害者は、「前回も反省の色もなく、謝ることもまったくなかったので、今回も同じことだろうと思います。警察に迅速に対応してもらって助かっています」と話している。
(「イット!」 7月23日放送より)

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(13枚)