なめた口きいてんじゃねえよ。
長崎在住の女性T様が「地味なシャツを着ていたら変なおっさんから声をかけられた。しかもタメ口で。なめた口きいてんじゃねえよって思ったけれど、挙動不審になった自分に腹が立った。服装って大事だなと思った」と言った。服に従うと書いて服従である。自分にとっての戦闘服を見つけることは、武器にもなるし盾にもなる。喧嘩はよくない。だが、喧嘩の流儀を学ぶことは楽しい。詐欺師のやり口を学べば、防犯対策になるばかりか、地味な服装を逆手に取って、相手を痛い目に遭わせることもできる。
T様は愉快な女性で「私は結婚詐欺師か美人局が向いていると思う」と言った。お金の勉強をしたいと思って、本を買って読んだのだがまったく頭に入らない。だが、詐欺師になったつもりで勉強をしたら、驚くほど頭に入ってきたとT様は言った。T様は酒を愛する。デカいジョッキを片手に「うめえ!」と飲む姿は、さながら海賊のようだった。私は海賊が大好きなので「君は本当に素敵だね」と言った。T様は言った。化粧をすると会う人全員優しくなる。スッピンになるとマンションの管理人からも無視される。ヒールを履くと強気になる。ペタペタの靴はなめられる。そういうことなのだと思う。
スピリチュアルが好きな人たちから「坂爪さんは宇宙を完全に信頼しているから、家もお金も仕事もなくても生きて行けるんですね」と言われる。私は「違う」と思う。家もお金も仕事もないのは、単に、私に甲斐性がないからだ。嫌なことをやって生きるくらいなら、好きなことをやって死にたいと思っているからだ。安易に真似をすると、多分、色々なものを失う。失わないように生きるのではなく「失っても構わない」と思って生きると、周囲からは変態扱いをされるが、晴々しさ、清々しさ、潔さは続く。自分の力だけで生きていこうだなんてこれっぽっちも思っていないので、当然、貯蓄はない。過去も未来もない。金もないが、不安もない。
百万円持って旅をしている女性から「所持金が減ることに不安と焦りを感じる」と言われた。不安や焦りは、おそらく、何でも自分の力だけで解決しようとしている時に感じる。百万円あったら自分で宿を取れる。他力を頼らずとも、自力で糊口をしのげる。だが、この「自力で糊口をしのげてしまう」退屈さがある。所持金があると、所持金の範囲内の出来事しか起こらない。所持金がなくなると、所持金を超えた出来事が起こる。海外に呼ばれたり、高級旅館に呼ばれたり、豪華客船に呼ばれたりする。金がないことを恥と思い、ないことを隠すと、死ぬ。ないことを恥と思わず「ないです」と言うと、とんでもない「ある」が突然舞い込んで来る。自分が行きたい場所に行くのではなく、行きたいと思ったことさえなかった場所に運ばれる。
勘違いするなよ。褒められるために生きてるんじゃなくて、爆発するために生きてるんだよ。感心と感動は違う。私は悪い男である。優等生は、感心されても感動されない。悪い男は、感心なしの感動がある。褒められたところなんて一つもないのに、ただ、どうしようもなく嬉しくなる瞬間がある。海賊に会うと嬉しくなる。いい子になんかなるなよ。悪い子になれよ。時には「なめんじゃねえよ」と言ってみろよ。スッキリするよ。笑顔になるよ。楽しくなるよ。先のことばかり考えないで、過去も未来も捨ててみろよ。自分らしさを壊してみろよ。私は悪い男である。悪い男は、悪い道に誘う。悪い男に会いたい方はご連絡ください。瞬間の連続を生きる。そうしている間に、いつの間にか寿命が来る。過去も未来もない。今、今、今。今を生きて「ああ楽しかった」と言って死ぬのだ。
おおまかな予定
8月12日(月)静岡県熱海市界隈
以降、FREE!(呼ばれた場所に行きます)
連絡先・坂爪圭吾
LINE ID ibaya
keigosakatsume@gmail.com
SCHEDULE https://tinyurl.com/2y6ch66z
バッチ来い人類!うおおおおお〜!
コメント