レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/07/02
- 登録日時
- 2012/11/24 02:00
- 更新日時
- 2012/12/21 11:28
- 管理番号
- 横浜市中央2155
- 質問
解決
織田信長の黒人家来、弥助についての資料を知りたい。
- 回答
- 1 当館所蔵資料
当館所蔵の資料で弥助(弥介・彌介)についての記述があった資料をご紹介します。
(1)『アフリカ「発見」』藤田みどり/著 岩波書店 2005
p.3~「彌介の登場」、p.6~「彌介の足跡」で彌介について触れており、「それもモザンビーク
生まれのアフリカ人であったようだ」としています。
今回確認できた中で、最も記述が詳細でした。
(2)『織田信長総合事典』岡田正人/編著 雄山閣出版 1999
p.420~421「弥介」の項があります。各種史料を引用して紹介しています。
(3)『イエズス会日本年報 上』雄松堂書店 1969
(1)(2)紹介されている資料です。弥助(弥介・彌介)の名前はありませんが、p.124「信長
黒奴を観る」、p.163「信長黒奴を観る」、p.216「黒奴の奮戦」に弥助(弥介・彌介)について
の記述が確認できます。
(4)『続史料大成 第19巻 家忠日記』臨川書店 1979
(1)(2)で紹介されている資料です。p.127「天正十年四月十九日」の項に「~名ハ彌介と
云」とあります。
(5)『戦国史料叢書 〔第1期〕2 信長公記』人物往来社 1965
(1)(2)で紹介されている資料です。p.313「巻十四 御爆竹の事」天正九年二月廿三日の
項に「年の齢廿六、七と見えたり。惣の身の黒き事~」と記述があります。
(6)『宣教師が見た織田信長』高野澄/著 徳間書店 1992
p.186~187、p.211に関連の記述があります。本書では「ヤスケ」としています。
(7)『アフリカの音の世界 音楽学者のおもしろフィールドワーク』
塚田健一/著 新書館 2000
p.184~185に「信長と彌介」の記述があります。
以下は、弥助(弥介)のエピソードを素材にしたと思われるフィクションです。
参考にご紹介します。
(8)『くろ助(少年少女歴史小説シリーズ)』来栖良夫/作 岩崎書店 1968
『くろ助(フォア文庫)』来栖良夫/作 岩崎書店 1979
子ども向けの物語です。
この作品は、インターネット上でもご覧になることが出来ます。
「くろ助 / 財団法人大阪国際児童文学館 子どもの本100選」
http://www.iiclo.or.jp/100books/1946/htm/frame050.htm
(9)『黒ん坊』遠藤周作/著 毎日新聞社 1971
名前はツンパとなっています。
2 他機関所蔵資料
そのほか、記述がありそうな資料として次のものがありました。
当館では所蔵がありませんが、ご紹介します。
『おもしろい歴史ものがたり 4年生 初版』
大久保 正太郎/編著 大日本図書 1957
「織田信長と鉄ぽう隊.黒人をあらった信長.秀吉と百しょう」という章があります。
熊本県立図書館で所蔵しています。
また、国立国会図書館の近代デジタルライブラリーでもご覧になれます。
(国立国会図書館内でのみ閲覧可)
3 調査資料
調査に当たって、次のインターネットサイト及び資料を確認しました。
(1)国立国会図書館サーチ
(2)CiNii Articles 日本の論文をさがす
(3)Google
(4)『戦国人名事典』新人物往来社 1990
(5)『織田信長家臣人名辞典』吉川弘文館 2010
(6)『織田信長事典』新人物往来社 1989
(7)『来日西洋人名事典』日外アソシエーツ 1983
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 外交.国際問題 (319 8版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000114712