女子ボクシング『性別問題』ケリフに続き、林郁婷も金 台湾メディア「ヘリフの金メダルで見方が変わった」英紙「台湾当局がIBAに法的措置へ」
◇10日 パリ五輪 ボクシング女子57キロ級決勝(ローランギャロス) 性別問題の渦中にある林郁婷(台湾)がユリア・シュレメタ(ポーランド)を5―0の判定で下し、金メダルを獲得した。 ◆ヘリフに敗れた相手は過去にビキニ姿を披露【写真】 林は、女子66キロ級で金メダルに輝いたイマネ・ヘリフ(アルジェリア)とともに国際ボクシング協会(IBA)主催の世界選手権で昨年、性別適格性検査で失格。一方、IBAを統括団体に認めていない国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は3日の記者会見で「(IOCとして)2人が女子であることに疑いの余地が生まれたことは、過去にも決してなかった」と主張した。 台湾紙「中国時報」(電子版)は林の金メダル獲得を速報。林について「花の都で男女論争に巻き込まれるとは思わなかった」と指摘しながらも、「IOCは林とヘリフの出場資格に問題はないと繰り返し表明しているが、IBAは依然としてその立場を堅持している。しかし、ヘリフが金メダルを獲得したことで、海外メディアの見方も変わった」と指摘した。 英紙「デイリー・メール」(電子版)は「台湾のスポーツ当局は、IBAに対し、林への主張と、彼女の医療記録を明らかにした疑いで法的措置を準備している。台湾の当局者によると、パリ五輪までに自国のボクサーを独自に検査した結果、女子57キロ級での彼女の資格が確認された」と報じた。(写真はAP)
中日スポーツ