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Conversation

不登校を3週間で解決、これまで620人以上、サービスを受けた91%の子どもが再登校している。…と聞いて「そんなことある??」といささか疑いながら、不登校解決プログラムを提供している「スダチ」の小川さんに話を聞いた。 不登校の期間は関係ない、不登校の原因も関係ない、こども本人に会う必要もない。 保護者とのみオンラインで平均17日やり取りすると、こどもが再登校する。 …かなり興味深い。 不登校の生徒は例に漏れず板橋区でも増えていて、コロナ禍だけでも200人増えた。 私が最も共感したのは、不登校の子ども本人とは一切会わないし話もしない、というアプローチ。   区の議論では、どうしても「児童生徒が不登校になるには様々な要因がある。一人一人の児童生徒に寄り添って、きちんと要因を分析し、それぞれに対応をしていく必要がある」となっちゃう。 そんなのきりがない。 不登校の理由がはっきりしている子どもばかりでもない。   スダチがやりとりするのは保護者のみ(ほとんどが母親)で、スタッフがオンラインで毎日保護者のサポートをする。すると3週間以内には、9割の子どもが自分から学校に行くそう。 だから自分の親が不登校支援サービスを利用していることを知らないまま、再登校する子どもも多い。 つまり変わるのは親の側で、その過程で、子どもが「自分で考える時間」を持ち、学校にまた行こう、と決める。 いじめや友達関係を理由として不登校になっていた子も、「行ってみたらもう環境が変わってて問題なかった」という事も多く、再登校後8カ月目の追跡調査でも、その8割は登校継続が出来ているそう。 学校に行くだけが選択肢ではない、は私も賛成。 ただ不登校児の多くの親はやっぱり学校に行って欲しいと思っているし、かなり深刻に悩んでいる。 再登校出来た子どもが「再登校して良かった」と言っているのを聞くと、ああ良かった、とやっぱり思う。   不登校の相談を受ける区の職員の姿勢は、傾聴。 「お母さん大変ですよね、分かります。随分頑張ってきましたね、無理して抱え込まないで、待ちましょう、皆でお子さんを見守りましょう」 みたいなもの。 でもスダチの主張は、「愛情としつけの区別が必要。ダメなものはダメ」。   スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーを増やしても、その数に比例するように不登校の子どもが増えていく。 世の中どこでも「傾聴が大事」だけど、傾聴や見守りだけでは状況は変わらない(本来の傾聴からズレてる可能性も有りそう)。だから積極的介入が必要だ、と言うのが小川さんの話し。 ポスト傾聴社会には、大人も子どもも、もっと「怒られる」のかも。…でもそれを意外と多くの人が、実は望んでいる気もする。 全ての不登校の子どもに合うプログラムかどうかは私は分からない、でも区や教育委員会が学ぶ点は多くあると思う。 田中やすのり区議会議長と一緒に聞きました。 #不登校 #学校 #習慣 #デジタルデトックス #板橋区議会議員 #間中りんぺい #板橋区
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