皆さんは負の数が混ざった計算は得意ですか?
多くの人はできるだけ負の数の計算は避けたいところなのではないでしょうか。
今回は「−(マイナス)」という記号を「負の数の符号」と「引き算を表す記号」の二つの意味として使います。
数直線を作って二つの意味を理解していけば、かなり簡単に感じられますよ。
問題
次の計算をしなさい。
(−2)−(−3)+(−3)
慣れるまでは数直線を描いて計算していきましょう。
解説
この問題の答えは「➖2」です。
まずは、式で使われている「−」の意味を整理しておきます。
今回「−」は四つ出てきますが、カッコの中にあるものは全て「負の数の符号」として使われています。
(−3)の前についている「−」だけが「引き算を表す記号」です。
重要な性質を持っているのは、カッコの前につく「引き算を表す記号」の方です。
「−」の性質(引き算としての記号)
・カッコの前につくと、カッコの中の符号を逆にする。
・符号が逆になると、カッコと「引き算を表す記号」の「−」がなくなる。
例、2−(−3)=2+3のように−と−が並ぶと+になる。
この性質を利用して計算を進めていきましょう。最初のカッコをとる操作が重要です。
(−2)−(−3)+(−3)
=(−2)+3+(−3)
これでマイナスの数を含んではいますが、足し算のみで表すことができました。
ここから数直線で計算を進めていきたいと思います。
まずは0より2小さい−2という点から、+3なので大きい方へ3移動します。
次に、そこから(−3)を足すのですが符号がマイナスなので先ほどとは逆の方向へ3移動させます。
つまり、小さい方へ3移動させたところの−2が答えになります。
まとめ
慣れないうちは数直線を描いて答えを求めていきましょう。
※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):うおうお
数学の教員免許を活かし、個別指導・集団指導の学習塾で主に数学の講師として小学生から高校生までを指導。現在は民間学童保育所で放課後児童支援員として勤務しながらフリーランスで受験指導もしている。日々、小学生の宿題指導を通して算数の魅力を深掘りし楽しく伝えている。
負の数の計算にもう一問挑戦!