第四百四十九回「兄貴に話はしたが」

’24年8月9日

次のような手紙を兄貴に読んで貰った。


お兄ちゃんへ

 最近、脳の回転が鈍くなっているのか、話すのが下手くそになっているので、手紙で伝えます。目の前に僕がいるかもしれませんが、気にせずに読んで下さい。

 最近ですが、クラウドファンディングをしたのですが、奇妙な現象に出会しました。とりあえず一目につけばいいだろうと、広告を打ったのですが、支援してくれる人は六十万のインプレッションがあったにも関わらず、0でした。広告の打ち方が悪いのかと思って、再度ちょっと前に考えついた二つの新しい投資方法を説明を加えて書いたのですが、それでもゼロでした。面白いアイディアだと思うのですが、なぜか誰も支援してくれません。
 僕はこれを誰かが規制しているからだと思っています。僕の日記は昔から誰かが読んでいる形跡があるにも関わらず、僕自身に対して読まれていることを知らせないようにしているように思います。気のせいじゃないと思います。僕のアカウントのTwitterがやたらと重くなったりしてるのは、みんな僕のアカウントを見ているからに違いないのです。
 僕は世界を潰すアイディアを持っており、その影響力を与えないために、みんながみんな僕を遠巻きに見ている形にしていると思うのです。出なければ、投資のアイディア自体は面白くて、誰もが生活が楽になるのだから、絶対に支援してくれるはずです。60万人も見ているのだから、誰も支援しないのはおかしいと思うわけです。
 この状況はどう考えてもおかしいし、この状況をどうにかしないと僕は今後生きていけません。世界一のお金持ちになるアイディアはあるのに、それを生かさせようとしない気持ち悪い人々が僕の存在を葬り去ろうとしていると思うのです。
 規制は確実になされている。僕はハッキングされているし、僕のアカウントは誰からも見られていないという方向に進めようとしている人々が確実にいる。この状況がなんとかならないでしょうか?
 お兄ちゃんは僕の取り巻く環境がおかしいのを知っているのでしょうか?
 僕は人生がメジャーやMonster、二十世紀少年などの漫画にパクられているにも関わらず、僕のお金には全くなりません。僕の考えるアイディアはなぜかお金にならないのです。だから、僕は自分のアイディアがものすごく大金を稼げると知っているにも関わらず、どうでもいいようなバイトのような仕事でしかお金を稼ぐことができません。
 僕にちゃんと僕がやりたい仕事をさせて下さい。そしたら、お兄ちゃんだって働かなくて済むくらいお金を得られます。だから、僕にちゃんと投資して僕に僕の仕事をやらせて下さい。僕もここまで頑張ってきたのだから、一ヶ月僕を働かせるくらいで済みます。どうかお願いです。
 僕に誰でもできるような仕事をさせるのは世界の損失です。僕は世界一のサトラレなのだから、僕が僕のできる精一杯の仕事をさせるべきです。挙句、このまま誰の目にも止まらないようにして僕が死んだりしたら、それはとても悲しいことではないでしょうか?
 自分のアイディアがなぜか反応がない。このままでは僕が自殺することは容易に想像できることではないでしょうか?
 もはや何のためにもならない、僕を殺すためにあるようなものの規制を解除する。そのために協力してもらえないでしょうか?
 そのためにはIさんに会う必要があると思っています。僕の頭の中にいまだにIさんの声が聞こえてきます。現状を説明してくれるのは僕の頭の中に聞こえる彼女の声だけです。彼女は僕と同じサトラレだと思っています。僕は当初彼女と付き合う計画だったと思います。僕と彼女は作られた幼馴染だったのだと今は思います。
 なぜ彼女と僕は会えないのでしょうか?
 僕は頭の中の声が彼女のものなのかが確認したいだけです。違うのならば、違うと本人の口から聞きたい。その願いは四十数年間叶っていません。
僕はどちらになっても対応できるように生きています。そして、その状況を維持していくのに僕はもう疲れているので、もう長引かせたくないです。彼女に会わせてもらえないでしょうか?
 僕は近いうちに彼女のうちに行くので、それについてくるだけでいいです。どうか一緒に来てもらえないでしょうか?
 彼女の家が僕を拒否しているのはわかっています。それでも僕は彼女の家に行かなきゃならないのです。事実を確認しないと僕は前に進めません。僕はもう人を集めるという手段以外では、世界一のお金持ちになる方法を考えついているのです。それを彼女の家かどうかは知りませんが、誰かに握りつぶされている状態なのです。たくさんの人が僕の恩恵を受けれるのに、このままだと世界中の人々全てが不幸なままです。
 お盆の最中、少なくとも8月中には彼女の家へ行きたいです。
 よろしくお願いします。



読んで貰った結果、何にもならなかった。状況は変わらないし、
幼馴染の家に行くということも協力してくれない。こちらとしては幼馴染に家に行くのを協力して欲しいだけなのに、関係ないところで話に絡んでくるので、正直なんとも言えない。
 兄貴曰く今の会社が厳しいから協力できない、別段金持ちになりたいわけではないので僕を支援できないとのことだが、多分、僕の兄貴が働いているということで、風当たりが強くなっているのではないかと思う。僕を潰したいから、兄貴もろとも潰そうとしているからで、僕が金持ちになって僕と敵対する人間たちを弱体化させない限り、兄貴はどこの会社に行っても、会社が潰れそうな状況に陥ると思う。だから、兄貴は僕に協力しない限りまともな生活が送れないと思うのだが、そんなとこを言っても心を動かしてくれないようでは、状況は変わらないだろうな。
 とりあえず、僕のアイディアを今日兄貴が見ることになっているが、僕がやって欲しかったのは幼馴染の家についてきて欲しいというだけであって、ビジネスプランに協力して欲しいわけでもないんだけどな。誰かから連絡が来るようになったら、兄貴からの協力なんて屁でもないような支援が来るはずなので。どうすれば誰かから協力を仰げるようになるのか、規制を解除できるかの方が問題なわけで。兄貴にできないということだったら、できそうな人への連絡を取る方法について協力して欲しいだけなんだけどな。まあ、幼馴染の女の子と連絡が取れても状況が変わらなかった場合のことも考え始めているので、全ての作業にバツをつけてできないことを確認していくしかないな。そして全てにバツがついたら死ぬしかないんだろうな。願わくばそれまでの間に状況が好転するきっかけができないかと祈るほかないな。

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