計算ミスを少なくする方法とは?
「どうすれば、我が子の計算ミスを減らせるのか?」これは、多くの親御さんの悩みでしょう。今回は、「実践している人は少ないが、効果が大きい方法」をお伝えします。
例えば、計算テストなどで、答えが合っているかどうか、自信のない問題に、後でわかるように印をつけておきましょう。そして、テストの時間が余ったら、見直しで、印をつけた計算問題を解き直す、という方法です。
見直しをする際、初めの問題から見直したり、アトランダムに見直したりする子がいますが、それは「効率的な見直し」とは言えません。自信のない問題に集中して見直しや解き直しをするということは、逆に言えば「頑張れば正解に辿りつけるかもしれない問題だけに集中して見直す」ということなので、正答率を上げていくことができます。
計算ミスを少なくするために見直しをする、というのは、多くのお子さんがしていますが、「見直しの質」にこだわっていきましょう。
小学生が知っておきたい「3つの計算法則」とは?
最後に、小学生が計算力を上げるために知っておきたい「3つの計算法則」を紹介します。それは、分配法則、交換法則、結合法則です。
まず、分配法則は、次のような計算のきまりです。
(〇+□)×△=〇×△+□×△ ←△をどちらにもかけてたす
(例)
34×7=(30+4)×7 ←34を30+4に分解
=30×7+4×7 ←分配法則を使う
=210+28
=238
例に挙げた「34×7」の途中式を、頭の中で計算できるようになれば、「34×7」を暗算できるようになります。さらに言えば、「2ケタ×1ケタ」は、すべて分配法則を使って計算できるので、慣れると、すべての「2ケタ×1ケタ」を暗算できるようになります。