どのような計算問題集を選ぶべきか?
では、お子さんにどのような計算問題集を選ぶのが、最も効果的なのでしょうか。それは「本人の計算レベルに合った問題集を選ぶこと」です。当然のことのように聞こえるかもしれませんが、実際に、これを徹底しているご家庭は多くはありません。
問題集のレベルですが、具体的には、お子さんが取り組んでみて、6割~8割を正解できるくらいの問題集がよいでしょう。
次に、その問題集の進め方についてお話しします。後でやり直せるよう、問題集に直接書きこまず、ノートに式を写して解いていくことをおすすめします。丸付けは、できれば親御さんがしてあげましょう。計算の答えだけをみて正解かどうかを確認するのではなく、正解にいたるまでの途中式もみるようにすると、きめ細やかな丸付けができます。
また、丸付けの段階で、数字を丁寧に書けているかもチェックするようにしましょう。例えば、「0と6」、「1と7と9」、「2と3」などをきちんと書き分けられているか、確認してみてください。ごく基本的なことのように思われるかもしれませんが、テストなどで急いでいるときに書く字は乱れがちなので「小学生のうちに、綺麗ではなくても、丁寧に数字を書けるようになる」ことは大事です。
丸付けをして、計算間違いを見つけた場合は、すぐに間違っている箇所や理由を教えるのではなく、まず「どこで、なぜ間違ったのか」をお子さん自身に考えてもらうのがおすすめです。
そして、間違った問題には後でわかるように印をつけて、ある程度、日数が経ってから、再度やりなおしましょう。再度間違った問題は、日数を空けて、また解くようにしてください。この過程を繰り返して、計算問題集のすべての問題が解けるようになれば、「問題集を1冊やりとげた状態」だと言えます。その場合、ワンランク上の計算問題集に進みましょう。