【競馬】POG上位1%の筆者がPOG2024~2025年の指名者数ランキングで人気の各馬を独断と偏見で評価していくPart2【血統】
今回は20位まで。
前回の続き。JRA-VANの上位11位から20位までの馬(8月現在)を独断と偏見で評価していきます。良い所と課題の両方で見ていこうかなぁと。前回もそうだったのですけど、既に走っている馬もいるのでそこらへんはあしからず。
ちゅーことで、さっそく見ていきたいと思います。
サラコスティ(父エピファネイア)
母親サロニカ。牡馬。サリオスやサラキアの近親。以前に1回話題にあげて結構色々と言ったので、その時の評価とほとんど変わってないですね。中長距離向きの非サンデーであるエピファネイアを付けたあたり、やっぱりディープやハーツを付けて成功した従来までの成功例に倣ったんだと思います。
ただ、エピファネイアのこの手の配合は、結局は母父ディープとサンデーのクロスがどう働くかが全てなのでその部分の評価ってかなり重要。
従来までの傾向通りなら、菊花賞向きなりそうですからね。
ラトラース(父キズナ)
母親はGⅠ馬のローブティサージュ。牡馬。母父のウォーエンブレムは金髪少女にしか興味が無かった真性のロリコンとして有名ですけど、この気性的にプッツリ線が切れちゃうようなところって産駒にも結構伝わっていますね。変な性格の馬って言うか。なので、安定傾向のキズナ産駒が父親なのは心強いですね。アメリカで活躍していた血統×欧州血統っていう母系の構成はキズナ産駒ではファインルージュに近いですし。この馬も1月生まれだから、早期活躍を期待されているのでしょうね。
課題なのが、やっぱり気性ですかね。ウォーエンブレムって直子もそうですけど順調に走っていたのに本当に変なところで気性がプツンとイっちゃうところがあったから、そこらへんかなりギャンブルだと思います。実際に、母父ウォーエンブレムで最も賞金を稼いだ馬ってアストラエンブレムでこの馬は既にセン馬なので。ようは、そういうことですね。キャン玉取らないとやっていけないっていう。
なので、そこらへんに注意。
クライスレリアーナ(父サートゥルナーリア)
母親シユーマ。牝馬。世界的に大活躍中のSiyouniの近親なので、母系の力は凄いですね。今まではディープ中心に付けていて、ズブかったりと上手くいってなかったイメージですけどサートゥルナーリアにしてスピード補強を狙った感じでしょうね。実際にミスプロのクロスが目立つので。ここが上手くハマれば、高速決着にマッチすると思います。
課題は、他のクロスも多い点ですね。多重インブリードなので、安定して活躍できるかがポイントかと。新興の種牡馬に多い、多重インブリードの影響で何を主張したいのかがよくわからない状態になっていますね。母親が欧州血統なのは間違いないですけど、ミスプロにストームバードにヘイローっていうインブリードを見てると、果たしてこれはアメリカと欧州のどっちを主張したいのかがよくわからなくなってくる。
やっぱり、この手のアベコベの血統はハマればデカイ博打ですね。
バズアップビート(父エピファネイア)
母父ルーラーシップ。牡馬。エピファネイアにこの手の母父は今までのエピファネイアの成功事例ですね。ルーラーシップ自体が、完全な非サンデータイプの種牡馬ですから、エピファネイアみたいにサンデーを含んでいても付けやすいんだと思います。サンデーの4×3を持っていますけどこれはパーフェクトマッチ側のインブリードですからね。
ただ、課題点としてもここですね。パーフェクトマッチの母系って元々は重厚なスタミナ血統だったのですけど、ジェイドロバリーを挟んでからはダート色が強くなっています。実際にマッチザピースはダート走ってましたし、パーフェクトマッチも最終的にダート走ってました。だから、サンデーのクロスでこのあたりが主張されちゃうとズブくてダート寄りの走りになる可能性は否定できないですね。
サンデーも元々はアメリカダート走っていた馬ですから。
デアマトローナ(父キズナ)
母父ダンジグ系。牝馬。欧州タイプのダンジグ系にキズナっていう配合ですけど、母系の重厚さを見ても今年で言うところのサンライズジパングと似てます。近年のキズナのトレンドに近いので、やっぱりこういうのは生産者側もわかって付けているのでしょうね。現3歳でファルコンSを勝ったダノンマッキンリーの妹ですけど、こっちは距離適性に関しては春クラシックなら余裕で持ちそうな感じはします。
ただ、欧州型の母系×キズナって成長速度が遅い傾向があるのでその点は注意ですね。ソニンク牝系のソングラインとかも古馬になってから大爆発しましたし、例えば牝馬で同系統の馬でステラリアもいましたけど、あの馬も古馬になってから重賞を勝っていましたからね。
早期育成をしたときに、ここらへんがどうなるのかが未知数なのが課題。
ミッキーマドンナ(父エピファネイア)
母親ミッキークイーン。牝馬。ちゅーことで、もう何度も見てきたエピファネイアとの配合…w 本当に多いですよね。結局、母父ディープにサンデーのクロスを期待したエピファネイアの組み合わせで1頭でも大当たり出れば…って感じなのでしょうね。元々、ミッキークイーン自体が欧州でも比較的に脚の速いヌレイエフ系の牝系だったから、サンデーのクロスでさらにその良さが出れば…って感じですかね。
ただ、同じようにやっぱり懸念点が母父ディープとの相性でどこまでいけるのか…ってところ。この馬よりもアメリカ的なスピードがあったディヴァインラヴですら3歳後半には牝馬でありながら菊花賞を走っていたので、この馬もそうなる可能性は十分にある。
クロワデュノール(父キタサンブラック)
母ライジングクロス。牡馬。母系がゴリゴリの欧州血統で、しかも母の母方が面白くて本当によくこういう血統を見つけてくるよなぁと感動しますね。今の時代、ネアルコ→ダンテの系統が見られるとか…w キタサンブラックのズブさを補うために、欧州の中でも比較的に脚の速い血統を入れたって感じなのでハマればそれこそイクイノックスみたいになるんじゃないですかね。なんか仮想イクイノックスって感じがしますし。アッチはヘイローが効いてましたけど、コッチは完全に欧州って感じの脚の速さだから本当に魅力的ですね。
ただ、遠い所にスタミナを補強するクロスはありますけど基本的には距離不安が出てもおかしくはないですね。母父のケープクロスはもちろんですけど、ダンテの系統も産駒が短マイラーよりで、中長距離で頑張ってたのハイトップくらいですからね。時々なんか思い立ったかのようにステイヤーがポンッと出てくることもあるのですけど、そういう面に期待。
日本でもダイナコスモスがダンテ系で頑張っていましたけど、トロットサンダーとかマイルの鬼でしたからね。キタサンブラックの距離適性を考慮すると皐月賞やダービーは距離適性的にギリギリになる可能性がある点に注意。
ここらへんは、ノーザンさんの腕の見せ所でしょうね。
シルバーレイン(父エピファネイア)
母親ノームコア。牡馬。ノームコアの息子なので、同系統のクロノジェネシスとも近親。結局、この系統に重厚で中長距離を走れるエピファネイアの組み合わせだから、血統構成的には父親がバゴのクロノジェネシスに近いですよね。あの馬が成功例になっているから、同じように2400m以上で走れそうな種牡馬を付けたら成功するんじゃ?っていう感じだと思う。実際に、この馬の下もキズナ産駒ですからね。
課題は、やっぱりサンデーサイレンスのクロスですね。名牝系の繁殖牝馬に違いないですけど、血統構成的にどこに属しているかって言われると多分アメリカ寄りなんですよね。ラスティックベルはフランス調教馬なんですけどアメリカで生産された馬で、そこからサンデーを付けてクロフネを付けて…だとインブリードで出てくる主張は多分ここらへんだと思うので。
だから、この馬もサンデーのクロスが変に暴れたら母系の良くないところが出る可能性はありますね。ハービンジャーは欧州血統だから、オイラ的にはやっぱりここらへんのアンバランスさがかなり博打に見えてしまう。
アスクセクシーモア(父キタサンブラック)
母親ヘイロー系。牡馬。一昔前に流行したサザンヘイローを持っている馬にサンデー系っていう組み合わせなので、スピード決着に対応できるようにっていう感じでしょうか。ヘイローとリファールのクロスを主張しているあたりは、ここらへんもイクイノックス意識してるんだろうなぁって思いますね。インブリードの濃さは違いますけど、主張してるところがイクイノックスと完全に同じですし、やっぱり仮想イクイノックスって感じ。
懸念点は、この手の母系にキタサンブラックは今のところ適性不安があるところですね。キタサンブラックって、今のところ母父にアメリカダート的な脚の速い血統を入れると明確に適性距離が短くなったりダート寄りになっているので。POG的にはどうなのかな?と。
だから、ここらへんを陣営がどう克服するか。
ウィンターベル(父バゴ)
母父ディープ。牡馬。全体的な血統構成だけ見ると本当にコテコテの欧州血統ですね。そもそも、ナイトマジックはドイツ調教馬の名牝で産駒の子出しもなかなか良かった馬ですからね。バゴ×母父ディープの組み合わせで言えばステラヴェローチェがいますけど、単純な距離適性だけ見ればこちらの方が上なのであの馬以上の活躍を期待できる可能性はあります。
ただ、バゴって面白い種牡馬で一本調子で走っているときは良い成績を残すのですけど、間で崩れるとそのまま戻ってこないんですよね。特に牡馬。これ昔からのバゴの特徴です。全体傾向としても、現代的なアメリカっぽいスピードはないので、春クラシックに対応できるかも未知数。
元々、母父ブラッシンググルームに関しては底力がアップして叩き合いに異常に強くなったりするっていうのは、昔の血統界隈では鉄板の格言でした。反対に、日本の場合は父系と母父では産駒の特徴にかなりの違いがある点に注意ですね。バゴの場合、直系のブラッシンググルームなので調子や体調的な不安は今までの産駒と同じようにある可能性。
こんな感じで、10頭で区切りが良いのでこの辺で。
こう見てると、ランキング上位ってやっぱり血統的には似たり寄ったりですね。過去の成功例があるから、それに寄せてきていてわかりやすいからそういう血統が人気になってるっていうのがよくわかります。
これからお盆で時間もあるから、来週とか出馬表でも出たらデビュー予定の新馬の血統でも見ていこうかな。気が向いたら、の話ですがw
ちゅーことで、暑いですけど水分補給はしっかりとしましょうね(/・ω・)/
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