大阪のソウルフードといえば、お好み焼きとたこ焼き。家庭によっても店によっても味や具材、焼き方がさまざまで、庶民の味ながらけっこう奥が深い。
大阪人のみならず、全国からファンが立ち寄るたこ焼き店がある。阪急京都線上新庄駅から徒歩約13分。時間がかかってでもわざわざ行きたい店のひとつにあげられるのが「たこ焼 たこば」(大阪市東淀川区)だ。行列ができる日も多く、到着してからもさらに時間がかかる。それでも味に引かれて何度も訪れる常連客が多い。なかには芸能人やプロレスラーの姿も。店主の島田良太さんがプロレスファンということもあり、店内にはポスターがいくつも貼ってある。
その同店が最近、何かと注目を集めている。直近の出来事では、東京都知事選絡みでとばっちりを受け、嫌がらせの電話が相次いだ。たこばには、紅生姜の代わりに新生姜を使ったたこ焼きがあり、「岩下の新生姜たこ焼き」として販売。もちろん岩下食品公認のたこ焼きだが、岩下社長が都知事選で某候補を応援したことがきっかけでSNSで炎上。同商品を扱う飲食店にも被害が及んだ。結果的に、たこばのフォロワーが増えたのはいうまでもない。フォロワー数は3万以上。いまでも島田さんを応援するファンが全国から手土産を持って訪れるという。