バッハ
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(Johann Sebastian Bach, 1685- 1750)
- ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(Johann Sebastian Bach, 1685- 1750)
- 宗教曲
- 受難曲
- オラトリオ
- モテット
- オルガン曲
- クラヴィーア曲
- イギリス組曲
- フランス組曲
- パルティータ
- その他
- 室内楽曲
- 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ、パルティータ
- 無伴奏チェロ組曲
- その他
- 協奏曲
- ブランデンブルグ協奏曲
- 管弦楽組曲
- 対位法的作品
バロック音楽の総決算を行った作曲家の一人。卓越した技法と深々とした味わい深い情緒とスケールの大きさと普遍性の高い音楽で、後世に絶大な影響を与えた。
一部の曲は誰も凌駕出来ない高みに達しているが、一方で仕事としてさらさらと書いたような作品も多い。また、音楽が四角くて一拍の中にタンタタというのを納めたものを並べている感がある部分が多いこと、時として辛気臭く神秘主義であるのは欠点だと思う。
宗教曲
- ミサ ロ短調BWV232 Messe h-Moll 1724-49
- 6点
バッハの宗教音楽の総決算となり、マタイ受難曲ならぶバッハの最高傑作。最高の充実度の曲が27曲で組み上げられた大伽藍を形成していて、何度聴いても飽きない。円熟した技術の粋が込められている。最後は感動的。合唱が主体で聴きやすい。
- マニフィカト ニ長調BWV243 Magnificat D-Dur 1728-31
- 4点
受難曲
- マタイ受難曲BWV244 1727-29
- 6点
この曲こそクラシック史上最もドラマティックな最高の作品だろう。特に二部はバッハの中でも極めつけの名曲揃いで、しかも話が進むにつれ音楽が深くなるという奇跡的な作品。最終合唱は涙を流さずにはいられない。
- ヨハネ受難曲BWV245 (Johannes-Passion) 1724/25-29 1746/49年改作
- 4.5点
マタイに比べれば極めつけの名曲という感はないが、これもバッハの最高級の宗教音楽の一つ。
オラトリオ
- クリスマス・オラトリオBWV248 (Weihnachts-Oratorium) 1734
- 4点
長いし全部が名曲ではないが、クリスマスらしい明るく希望に満ちた音楽でよい。
- 復活祭オラトリオBWV249(Oster-Oratorium) 1725/35
- 3.5点
40分程度とコンパクト。冒頭がトランペットを活用して華やか。その後は叙情的なバッハの宗教曲の世界を手軽に楽しめる。
モテット
オルガン曲
- トリオ・ソナタ第1~6番 変ホ長調BWV525 1730頃 6つのトリオ・ソナタ
- トッカータとフーガニ短調BWV565 1704頃
- 4点
個人的には残念ながら偽作と思っている。あまりに後年のバッハと違うので。有名なイントロから始まるトッカータはいいのだが、フーガはいまいち。
- トッカータとフーガ ホ長調BWV566 1706頃
- フーガ ト短調BWV578 1703-07 BWV542と比較され、小フーガとも呼ばれる
- フーガ ロ短調BWV579 1708-17
- パッサカリアとフーガ ハ短調BWV582 1706-12
- 4点
パッサカリアを重々しく使っていて、何かの儀式でも執り行われるのかというような荘厳さが徹底しているところが魅力的。
クラヴィーア曲
- 2声のインヴェンションと3声のシンフォニアBWV772 - 801 1720-23
- 3.5点
初心者が練習する教材として有名だが、観賞用としてもシンプルな中に歌心があるのでそれなりに楽しめる。バッハ得意の半音階で深い世界に旋回しながら降りていくへ短調のように高度な内容の曲もある。
イギリス組曲
- イギリス組曲1番BWV806 1717
- 3.5点
長調の正統派。奥ゆかしく味わい深い叙情を湛えた曲。美しい曲や印象的な曲がいくつもある。
- イギリス組曲2番BWV807 1717
- 3.5点
短調の組曲として、憂いの美が活かされている、なかなかの曲が集まっている。早い曲と遅い曲の組み合わせの効果も良い。1曲目から魅力的だし、遅い曲も暗すぎない。正統派の楽しみを感じる。舞曲としての躍動も良い。
- イギリス組曲3番BWV808 1717
- 3.3点
平凡で一瞬はっとしてもすぐにまた平凡と感じるような曲が並んでいる。短調らしい素朴さのある美しい曲は多あ。時々その美しさに感動してテンションが上がる。メロディーには霊感をあまり感じないが。
- イギリス組曲4番BWV809 1717
- 2.5点
いまいち面白くない曲ばかりで、あまり価値が高くない組曲だと思う。そそられるような魅力がない。バッハならば技術を用いてさらっと書けそうな曲ばかり。
- イギリス組曲5番BWV810 1717
- 3.3点
うら悲しい短調の美しさと、テクニカルな力強さを両立した曲。なかなかのどっしりとした手応えがある曲。
- イギリス組曲6番BWV811 1717
- 3.3点
長大な大作であり、瞑想や情熱を見せたり、様々な表情を見せる。5番同様に聴き応えがあるが、うら悲しい感じはあまりなく、雰囲気はかなり異なる。
フランス組曲
フランス組曲はBWV812 - 817 1715
- 1番
- 3.5点
バッハらしい短調に殺文句的なエモーショナルな情念を響かせる曲。バッハとしては典型的な場面も多いが、一方ではっとさせる場面もところどころにあり、概ね感情を揺らされるのを楽しみながら刺激的な音楽として聴ける。
- 2番
- 2.8点
1番と比較するとはっとするような感動と発見がかなり少ない。さらさらと音楽が時間とともに流れていく。バッハらしい必殺の響きがなくて、聴き終わったあとにあまり印象に残らない。
- 3番
- 3.0点
1番と3番の中間の出来だと思う。ところどころに聴きどころはある。工夫も見られる。突き抜けたインスピレーションはあまりないが、曲想に意図が込められていてそれなりに楽しめる。
- 4番
- 3.3点
前半は心の現れるような美しさで素晴らしい。しかし、後半はありきたりの音形をありきたりの変化をつけて繰り返すばかりで面白くない曲が続く。前半の感動が吹き飛んでしまう。
- 5番
- 4.0点
この曲は単品で昔から何度も聴いている。他の曲とフェアに比較できないのだが、やはりどの楽章もキラキラとした音の美しさと愛おしい詩情に溢れていて、かなりの名作である。個々の曲の描写が優れているとともに、曲の組み合わせが浮き沈みを演出していて、美しさが心に強く染み渡っていく。そして捨て曲がない。
- 6番
- 3.5点
5番と似た曲調だが、ブリリアントな要素がなくて、しなやかで叙情的。これもなかなか心の琴線に触れる美しさをもっている曲だと思う。バッハらしい懐の深さと奥ゆかしさの楽しみもある。
パルティータ
パルティータはBWV825 - 830 1726-31
- 1番
- 3.5点
落ち着いた奥ゆかしさと熟成感がたまらない。豊かさに身を委ねてゆったり聴ける楽しみ。熟練した技術に裏打ちされた安心して幸せな時間を過ごせる音楽である。
- 2番
- 3.8点
1番と感想はほぼ同じ。短調でも高い品格と音の研ぎ澄まされた感性に従って、安心して幸せな時間を過ごせる。短調の美しさがあって、ロマン派のような情緒も見え隠れするたて1番よりさらに素敵に思えた。
- 3番
- 3.3点
1番2番と同じように雰囲気は素晴らしいようでも、どこかにマンネリを感じてしまう。霊感のヒラメキが弱いように思う。中間部分に目新しい場面はあるものの、前半と終わりの方があまり面白く無い。
- 4番
- 3.3点
長い曲であり、広大なキャンバスにゆったりとした時間の流れの中で絵を描いていく趣である。スケール感は魅力だが、満足度はそれほど高くない。もどかしい感じを常に感じながら時間が流れていくようであり、一歩間違えれば長いだけの曲になりかねないほどだが、詩情と円熟と洗練された技法はやはりあるため楽しめる。
- 5番
- 3.3点
規模が小さくて明快という点でフランス組曲と似た外面を持つものの、やはり熟成感と当たりの柔らかさが違う。特に良いという感じの曲は少ないため心に深く刺さるほどではないが、音に揺られたり、時に舞踏的になる楽しさは充分にある。
- 6番
- 3.0点
演奏時間も長いし、最初の辺りではバッハの渾身の大作かと期待する。しかし、悲劇性の強調の仕方が似ている曲が多い。だんだん飽きてくる。そうなると曲が長いのが負の効果を表してくる。対位法的な曲の多さとその中の執拗な繰り返しが悲劇性の一つの表現になっているが、やりすぎである。特に最後の曲は聴いていてしんどい。
その他
- フランス風序曲 ロ短調BWV831 1734
- 3.5点
元はハ短調で出版時に移調されたそうだが、バッハのロ短調らしい独特の線の細い悲哀を帯びた美しさをもつ。特に序曲のフランス風序曲らしい華がありそれが余韻を最後まで保つことがあるため、各種の組曲との比較して聞き映えがして、聴いていて楽しい。
- 平均律クラヴィーア曲集第1巻BWV846 - 869 1722-23
- 3.5点
フーガは宇宙の摂理のようにあまりにも客観的であり、高度な内容とはいえ楽しむための音楽という感じではない。前奏曲もフレーズを重ねたものでロマン派の小品のようには楽しめない。ピアニストの旧約聖書などとも言われているが、一般的な鑑賞者にとっての重要性はベートーヴェンのソナタとは比較にならないほど小さい。ピアノ演奏の学習者にとっての重要性は高いのかもしれないが。高度な作曲技術により生み出された高貴で崇高で広大な音楽世界の素晴らしさは、特筆に価する。しかし、神秘主義や辛気臭さが鼻につくところもある。
- 平均律クラヴィーア曲集第2巻BWV870 - 893 1738-42
- 3.8点
第1集と比較して、若々しいストレートな伸びやかさが生み出すギラギラした感じが抑えられており、複雑な奥ゆかしさが増すとともに、しなやかさになっている。個人的には、バッハの晩年らしい良さが表れていて、第1集よりも好みである。順番に曲を聞いていくと、森羅万象のような気宇広大な多彩さと深遠さがあり、卓越した作曲技術に基づくエネルギーと伴っているため、激しく精神を翻弄される。あまり類を見ない独特の愉しさがある局集である。とはいえ、基本的には第1集と同様に、宇宙の摂理を音化したような客観的な音楽である。聞くのにある種の覚悟が必要と感じるような敷居の高さが難点。
- 半音階的幻想曲とフーガ ニ短調BWV903 1719
- 4.0点
緊張感が高く激情的な表現、緻密な構成は、バロック期をはるかに越えている。スリリングなフーガはアクション映画を見ているかのようにテンポよく進む。ベートーベンが研究したそうだが、熱情ソナタによく反映されている。
- イタリア協奏曲 ヘ長調BWV971 1734
- 4.5点
バッハファンからすると軽すぎるかもしれないが、ノリノリで楽しい音楽で、一人なのにリズムや音の重ね方の工夫で驚くほど分厚い協奏的な音楽が楽しめる。
- ゴルトベルク変奏曲BWV988 1742
- 5.5点
非常に長大な変奏曲。変化に富んでおり、飽きずに一気に楽しんで聴ける。充実した上品で平穏な音楽がさらさらと流れていく。楽しく幸せになれる曲。しかし短調になったり、さまざまな気分に変化していくところは、物語的でもある。よく調べると1音ずつずれていくカノンなど驚きの仕掛けもある。主題が魅力的であることも大きい。すべての物語が終わって最後にまた再現される時には、なんともいえない万感の想いになる。
室内楽曲
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ、パルティータ
- 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番 ト短調BWV1001 1720
- 4.0点
荘厳な1楽章、無窮動の情熱的な4楽章、全部の楽章がいいが、傑作は2楽章のフーガだろう。主題の魅力と展開と対位法の充実感が半端ない。
- 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番 ロ短調BWV1002 1720
- 3.5点
バッハ無伴奏ヴァイオリン曲では一番劣ると思う。特に前半は特徴が乏しく並の曲である。後半はやや印象的な曲が続く。
- 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第2番 イ短調BWV1003 1720
- 4.0点
1番と比較して、1楽章は荘厳な1番が上、2楽章は同レベルの充実した素晴らしいフーガ、3楽章は2番のシチリアーノがかなり好きなので2番が上、4楽章は同レベルだが、単なる無穹動でない2番の方が楽しい。ということで、同じ位素晴らしい曲。
- 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 ニ短調BWV1004 1720
- シャコンヌ 6点
- その他は3.5点
シャコンヌはバッハのみならず独奏器楽曲の最高峰だろう。深々として厳しい精神性の高さ、欲しいところに音がある音感の良さ、主題の素晴らしさと変奏の絶妙さ、音の価値の高さ、中間の感動、後半の絶妙な終わりに向けた動き。その前の5曲はシャコンヌへの前奏曲という感じ。
- 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番 ハ長調BWV1005 1720
- 3.8点
2楽章のソナタは主題こそ魅力が足りないものの、新しい主題を加えながら次々と変化していくので楽しく聴ける。しかし3楽章が面白くないし、1、4楽章もいい曲だが傑作とまではいかない。
- 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番 ホ長調BWV1006 1720
- 5点
楽しく親しみやすい曲のオンパレードで名作集のような密度であり、満足感が半端ない。ものすごい名作だと思う。
無伴奏チェロ組曲
- 無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調BWV1007 1717-23
- 5.0点
オーソドックスで無理が無い音の運びがされており、豊かさと人肌のような温もりや包み込むような父性を感じる。そして根源的な舞曲としての楽しみも味わえる。素晴らしい名曲。
- 無伴奏チェロ組曲第2番 ニ短調BWV1008 1717-23
- 4点
瞑想的な一方で汗をかいているような情熱を、低音の渋さをうまく活用して味わうことが出来る。
- 無伴奏チェロ組曲第3番 ハ長調BWV1009 1717-23
- 3.3点
ハ長調で広々としたスケールの広がりとかっちりとした構築性を感じる。しかしながら、曲としては1番と比較して霊感が無く、面白くない。有名な5曲目のブーレだけがいい曲と思う。
- 無伴奏チェロ組曲第4番 変ホ長調BWV1010 1717-23
- 3.5点
前半は3番と似たようなレベルの曲だが、後半の3曲が素晴らしいので、飛び抜けていい曲は無いがトータルでは3番より良い。
- 無伴奏チェロ組曲第5番 ハ短調BWV1011 1717-23
- 3.5点
短調の曲として2番ほどメロディーの魅力はないものの、特に前半のレティタティーボのような渋い力強さの魅力が素晴らしい。漆黒のような黒い響きがする。後半はやや普通の曲になる。
- 無伴奏チェロ組曲第6番 ニ長調BWV1012 1717-23
- 3.3点
曲の雰囲気はまったりしていて1番と少し似ている。曲想は好きで発想は割と豊かだと思うが、5弦用の曲という事で普通のチェロだとハイポジションが多用されるので聴いていて疲れる。
その他
- 無伴奏フルートのためのパルティータ イ短調BWV1013 1720初頭
- 3.5点
バッハの無伴奏らしい和声の進行を感じさせる手法や、音域の音色の差異で伴奏を代替したりすることや、リズムと旋律が一体化させる手法が活用をされている。無伴奏チェロ曲に似ているが、少し違うフルートならではの音色の良さでバッハを楽しむための曲。良くも悪くも非常にバッハ臭が強いので好みは分かれるかもしれない。休符がないのは素人目にみるとフルート的ではない気がする。
- ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ1〜6BWV1014
- ヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ第1〜3BWV1027 1720-39頃
- フルートとチェンバロのためのソナタ第1〜3BWV1030 1735頃
- フルートと通奏低音のためのソナタ第1〜3BWV1033 1720頃
- 2本のフルートと通奏低音のためのソナタ ト長調BWV1039 1720頃
協奏曲
- ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調BWV1041 1717-23頃
- 3.5点
1楽章の跳躍する美しい短調の主題や2楽章の何度も回帰するオーケストラの主題、3楽章のバロックらしいテンポの良さなど聞きどころは多い。
- ヴァイオリン協奏曲第2番 ホ長調BWV1042 1717-23頃
- 4.0点
1楽章と3楽章のキャッチーな分かりやすいメロディーは、上品で優雅でバロックらしい楽しさに満ちている。2楽章がやや地味なので弱点になっている。
- 2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調BWV1043 1718頃
- 4.5点
1楽章はすぐに覚えてしまう短調らしい印象的な主題で始まり、コンパクトで楽しい曲。2楽章はG線上のアリアにも匹敵しそうな非常に美しい緩徐楽章。3楽章は1楽章と2楽章ほどの圧倒的な素晴らしさは無いが、ヴィヴァルディに似ており活発なダイナミックさを楽しめる。
- チェンバロ協奏曲第1〜8BWV1052
- 2台のチェンバロのための協奏曲第1番BWV1060 1736
- 2.5点
散逸した協奏曲の編曲もの。曲が冴えなくて陳腐という印象が強い。編曲は頑張っているものの、あまり面白くない。
- 2台のチェンバロのための協奏曲第2番BWV1061 1736
- 3.5点
初めからチェンバロ協奏曲として書かれたのに相応しいしっくりとくる感じがよい。明るく華やかな心踊るような独奏の活躍ぶりは、バッハの欠点を表面に出していない。そして裏に隠された抒情が素敵さを演出している。3つの楽章全て良い。
- 2台のチェンバロのための協奏曲第3番BWV1062
- 3.0点
本人の名作2台のヴァイオリンのための協奏曲の編曲。しかし、チェンバロは一つの音のみ価値が小さいし音に伸びがないため、この編曲はかなり地味な印象になっている。あまりこの編曲で聴くメリットを感じない。
- 3台のチェンバロのための協奏曲第1番BWV1063 1733
- 2.5点
四角い箱に詰め込んで敷き詰めたようなバッハの音楽になってしまっている。協奏曲の楽しみを感じる場面が時々あるなど、4台の協奏曲よりはましだと思うが、あまりいい曲とは思えない。
- 3台のチェンバロのための協奏曲第2番BWV1064 1733
- 3.0点
1楽章の音の分厚さを生かした勢いのある豪勢な音楽が良い。うきうきした気分になれる。残りの楽章も、1番や4台用よりも聴き応えがあり、不満は少ない。
- 4台のチェンバロのための協奏曲 イ短調BWV1065 1730頃
- 2.5点
ヴィヴァルディの編曲。4台でもピアノほどの重さはないが、音がよく聞き取れない。そして編曲としてはあまり良さが感じられない。
ブランデンブルグ協奏曲
- ブランデンブルク協奏曲第1番 ヘ長調BWV1046 1717? 2hrn,3ob,fg,vn,弦楽,BC
- 3.5点
楽器構成が一番大規模なので、管弦楽のように豊富な音を楽しめる。曲は4楽章構成で、曲が終わったと思ったらさらに追加曲があるような印象。内容は四角くかっちりと構築されていて、テンポは遅めでほのぼのしている印象。
- ブランデンブルク協奏曲第2番 ヘ長調BWV1047 1717-18? tp,bfl,ob,vn,弦楽,BC
- 3.0点
6曲の中では地味な存在。トランペットがいるので音は華やかで明るいが、メロディーに耳を引くものがない。
- ブランデンブルク協奏曲第3番 ト長調BWV1048 1711-13頃 3vn,3va,3vc,BC
- 4.0点
キレの良い1楽章の完成度が高い。3楽章もきびきびしているので、キレのよさがとにかく印象に残る。2楽章がチェンバロだけというのは面白い。早い2つの楽章の間で休憩するための曲になっている。
- ブランデンブルク協奏曲第4番 ト長調BWV1049 1720頃? vn,2bfl,弦楽,BC
- 3.5点
フルートの大活躍が目立つ曲。裏でのヴァイオリンの技巧的な活躍も面白い。メロディーがテンポ良く次々と繰り出されるのを楽しめる。
- ブランデンブルク協奏曲第5番 ニ長調BWV1050 1720-21頃? fl,vn,cemb,弦楽,BC
- 1楽章 5.5点
- その他 3.5点
1楽章はバッハの多くの作品の中でも突き抜けた奇跡的な完成度と充実した内容の作品。宮殿のようなきらびやかな優雅さと、多くのエンジンを使って前へと進む推進力、豊富で有機的な動機を使っており、大きな作品でありながら構成が完璧である。まさに圧巻であり、類似例を思いつかないほどの完成度である。カデンツァがまた凄い。単体のクラーヴィアでここまで豪華さと推進力を出せるのかと驚く。2楽章と3楽章は並の曲。
- ブランデンブルク協奏曲第6番 変ロ長調BWV1051 1708-10頃? 2va,2Gamb,vc,BC
- 3.5点
ヴァイオリンが無いので地味ながらも、低音で奏でられる音楽は滋味あふれており『まろやか』で美しい。
管弦楽組曲
- 管弦楽組曲第1番 ハ長調BWV1066 1717-23頃 2ob,fg,弦楽,BC
- 4点
着飾った貴婦人が華やかな広間の階段を降りてくる情景をまさに想像するような上品な曲。3番よりも管楽器が活躍し、叙情的な側面もあるし、舞曲の楽しみも満喫出来る。
- 管弦楽組曲第2番 ロ短調BWV1067 1730頃 fl,弦楽,BC
- 4.0点
フルート協奏曲のようにフルートが大活躍する曲。ロ短調の哀しく美しく透明感のある響きに乗せた軽やかなフルートの動きを楽しめる。この美しさは独特だと思う。
- 管弦楽組曲第3番 ニ長調BWV1068 1729-31頃 3tp,tim,2ob,弦楽,BC
- G線上のアリア5.5点
- その他 4点
G線上のアリアの豊饒でまろやかで内声の豊かな味わいは素晴らしい。その外の楽章は上品であり、トランペットとティンパニが華やかで外面的な華麗さで、祝典的な雰囲気が楽しい。
- 管弦楽組曲第4番 ニ長調BWV1069 1717-23頃 3tp,tim,3ob,fg,弦楽,BC
- 3.5点
管弦楽組曲の中で唯一の地味曲。管弦楽組曲は華やかさを楽しむ曲なので、地味だと聴く順番はどうしても最後になる。といっても、3番までと比較して大きく劣るわけでは無く、あくまで比較しての話であるが。
対位法的作品
- 音楽の捧げものBWV1079 (Musikalisches Opfer) 1747
- フーガの技法BWV1080 (Die Kunst der Fuge) 1742頃-49 未完
- 4点
バッハのフーガ技術が尽くされており、音楽的にも成熟の限りで充実感がすごい。音楽的にもバッハらしい奥ゆかしい精神世界を存分に楽しむことが出来る。
- 最終更新:2016-11-25 21:28:59