Intelが劣化、故障問題を誤魔化す為の提灯記事
前の記事に追記するつもりでしたが、長くなったので新規記事に
しました。
【関連記事】
1:Puget Systems’ Perspective on Intel CPU Instability
Issues
2:AMD製プロセッサの故障率がIntel製を上回る?米PCビルダ
ーが2022年からの故障率の調査結果を公開
【Intelが悪質な提灯記事を企業に書かせている件について】
Puget Systemsは【一般消費者を騙す提灯ライターの話 2】の
【偏った集計での販売シェアで印象操作2】でも説明していま
すが、
米国で企業向けにノートPCからサーバまでカスタム販売する企業
であり、定期的に自社の売れた製品の割合のグラフを出してい
ます。
そのグラフを見ればわかりますが、2018年に暴露された数多く
の回路設計不良によるセキュリティの脆弱性の影響で、
ハードやソフトウェアの知識が必要なサーバやWorkstationでは
欠陥が知られてほとんど売れなくなった為、その分を企業向けと
はいえ業務に使用するのは知識の無い一般人であるので、一般業
務向けのPCのIntel構成の比率を大幅に上げる事で補っている訳
です。
Alder LakeはRyzen 5xxx番台に微妙に追いついた程度で周波
数辺りの性能はトントンか下だった為、そんなに売れる様な製品
ではなかったので、意図的に企業が営業していないとIntelとAM
Dの割合が8:2になる訳が無いと考えて下さい。
本題に入る前に重要な事を書きますが、1の提灯記事を書いたの
はPuget Systemsの社長のJon Bachですが、Intel Board of
Advisorsに関わるIntel関係者でした。
【提灯記事の問題部分】
下の方で分母不明な故障率を出してAMDの方が故障率が高いと悪
質な印象操作をしています。
意図的に書いていないと思われますが、恐らく表は2020年11月
発売のRyzen 5xxxを基準にし、2019年発売の10世代(Comet
Lake)、11世代(Rocket Lake)を混ぜた上で、
分かり難い様に出荷前の組み立て時に発覚した初期不良品と後で
不具合が発生した数を合わせたグラフにしたものだと考えられ
ます。
%表示していますが、販売開始からの販売期間や出荷数を一切書
いていない為、何の根拠にもなりません。
どういう事かと言うと、グラフの販売割合がAlder Lake(2021
年11月販売)以降に意図して割合(Intel:AMD)を7:3か8:2に
しており、それまでは4:6か3:7にしていますがRyzen 5xxx
(2020年11月販売)から表の期間を考えるとAlder以降の全体の
出荷台数は間違いなくIntel構成の方が多くなります。
更にRyzen 5xxxは発売から3年10ヶ月、Ryzen 7xxxは発売か
ら2年11ヶ月、12世代(Alder)は発売から2年10ヶ月、13世代
(Raptor)は発売から1年11ヶ月、14世代(Raptor)は発売から1
1ヶ月経っています。
販売年数と全体の販売台数が違う為、本来グラフ上で故障率を並
べる事は出来ないからです。
例えば現在IntelとAMDの割合は8:2ですが、月間出荷台数の20
0台を考えてみると分かります。
Intelは160台でAMDは40台となります、この時グラフの%を割
り当ててみると分かりますが仮にAMDの方の出荷数が5xxxと7x
xx半々として仮定した場合それぞれ20台 x 0.04 = 0.8となり、
1台故障が出ているかどうかであり、合わせても2台となります。
Intelの方は13、14世代を半々と考えても80台 x 0.02 = 1.6と
なり、2台故障が出ているかどうかであり、合わせると4台となり
ます。
ここに販売年数を加えて考える必要がありますが、大雑把に計算
しても実際の故障数はIntelの方が多くなります。
しかもグラフをよく見ると分かりますが、半分以上が組み立て時
に発覚した初期不良であり、現在Intelが直面している通常使用で
劣化、故障する問題とは殆ど関係ありません。
発売期間が長く故障数が一定数出ているRyzen 5xxx、期間は略
3年だが、出ているのが略初期不良なだけのRyzen 7xxx、
略2年だが出荷台数が多い13世代は半数が出荷後の故障、1年も経
ってないが出荷数が多い14世代は初期不良が2%も出ており、出
荷後の故障もRyzen 7xxxより多い。
これをもってどうやってAMDの方が故障率が高いと言えるのか不
思議ですね。
元記事では「AMDをここに含めたのは、Intelが現在経験してい
る問題から目をそらすためではなく、ワークステーションでIntel
対AMDの戦略をまだ調整していない理由を説明するためです。」
なんて書いていますが、
論点逸らしも甚だしく、Intelのデフォルト仕様で劣化故障してい
く問題を矮小化処かAMDの方が故障率が高いという嘘をばらまく
為の悪質な提灯記事でしかありません。
上記した様に書いたJon BachはIntelの関係者であり、どう考え
てもIntelからPuget Systemsへ依頼が出されていると判断して
もおかしくない状態です。
この提灯記事をもってAMDの方が故障率が高いという記事を書い
ている場合、Intelから金銭を伴った広告依頼をうけていると考え
て下さい。
PR:Intel等の表記が無い場合消費者庁にステマによる通報をし
た方が良いでしょう。
今回のIntelの13、14世代(Raptor Lake)が劣化、故障する問
題を誤魔化す為の提灯記事は本当に悪質なので騙されない様に注
意して下さい。
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