愛とはぶん殴られること。
梅干しにぶん殴られた。真に良質な梅干しは、食べ物ではなく薬、食べ物ではなく爆撃機だと思った。すべてを突き抜けて内臓に浸透した。「こんな梅干しがあるのか」と震えた。梅干しの概念が変わり、価値観をひっくり返された。本当に凄いものに触れた時、ぶん殴られたような衝撃を受ける。昔の自分には戻れなくなる。
アロマにぶん殴られたこともある。アロマと言うと癒しやリラックスなどのイメージが強い。だが、真に良質なアロマの中には、とんでもなく臭いものがある。一般受けするように加工された香りではなく、生の香りにぶん殴られて、目が覚める。漢方も同じだ。ミミズやヒルやゴキブリやセミの抜け殻などの漢方もあり、その野生味や生命感、生き抜いてきた気迫にぶん殴られる。愛とは、常に、どことなく暴力的だ。
福岡在住の女性I様から「福間海岸で陽が沈むのを坂爪さんと一緒に眺めたいです」とご連絡をいただいた。最近は、自分を生きたいと思っていること。だが、自分を生きることで、身近な人を悲しませることがあるということ。坂爪さんとは、言葉で話したいのもあるけど、言葉以外の話ができるのではないかと思ったこと。夕日も好きだが、マジックアワーの時間帯が好きなこと。I様は、そのようなことを話した。
海岸を歩き「満足した」とI様は言い、車に乗って帰路についた。言葉の響きから、I様のさみしさを感じた。この瞬間の寂しさと言うよりは、生まれた時からあるさみしさ、体に蓄積されたさみしさを感じた。私は「みんなを幸せにするためにあなたがいるのではなくて、あなたを幸せにするためにみんながいるのだと思う」と言った。I様は、涙を流しながら「なんで涙が出るのかわからない」と言った。それ、どういうことですかと言った。なんですか、その言葉。世界がひっくり返ってしまったと言った。
私の役割は攪拌だと思う。底の底からかき混ぜて、自分でも認識していなかった自分を認識する。似たような役割をI様にも感じた。I様は自分を水だと言った。自分を通じて人と人が繋がることに喜びを覚えると言った。私には、I様が温泉に見えた。水だけではない、火の部分を持っていると思った。聞き分けのいい子になんかなるなよ。どんどん友達を失くしてしまえよ。悪いものだと思っていたエゴを、全開で出してみろよ。そのようなことを言うと、I様は「怖くて震える」と言った。だが、数分後には「なんだか嬉しくなってきた」と最高の笑顔を見せた。その嬉しさが体温をあげる。すべての女はアロマみたいなものだと思う。必ずしも良い香りである必要はない。目が覚める香りであって欲しい。私は言葉でぶん殴る。あなたは香りでぶん殴って欲しい。これから山口に行く。
おおまかな予定
8月8日(木)山口県光市界隈
以降、FREE!(呼ばれた場所に行きます)
連絡先・坂爪圭吾
LINE ID ibaya
keigosakatsume@gmail.com
SCHEDULE https://tinyurl.com/2y6ch66z
バッチ来い人類!うおおおおお〜!
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