ハードコンタクトレンズを水で保存はNG!保存液の正しい使い方や洗浄液との違いを確認しよう(ハードコンタクトレンズ編) | コンタクトレンズのメニコン

公開日:2024年6月10日

ハードコンタクトレンズを水で保存はNG!保存液の正しい使い方や洗浄液との違いを確認しよう(ハードコンタクトレンズ編)

ハードコンタクトレンズを水で保存はNG!保存液の正しい使い方や洗浄液との違いを確認しよう(ハードコンタクトレンズ編)

コンタクトレンズの保存液を帰省先や出張先に持参し忘れた経験はありませんか?「少しくらい平気だろう」と誤った使い方をすると、コンタクトレンズの破損や目のトラブルにつながりかねません。今回はハードコンタクトレンズの場合に特化して、保存液を正しく使う上での基本情報やよくある質問をまとめました。参考にして目の健康を守りましょう。

コンタクトレンズの保存液とは?

コンタクトレンズの保存液とは?

保存液とは、コンタクトレンズをつけておくための液体で、ケア用品の一種です。保存液でのつけおきにより、洗浄後のコンタクトレンズを衛生的に保ったり、乾燥や劣化を防いだりする効果が期待できます。

コンタクトレンズのケア用品として「洗浄液」も販売されています。洗浄液と保存液の違いは、配合されている成分です。洗浄液には、汚れを落すためにタンパク質除去成分・脂質除去成分・界面活性剤などが含まれています。一方の保存液には、湿潤剤や増粘剤に加え、防腐剤などが含まれている場合もあります。洗浄液・保存液ともに、商品ごとの成分の違いに注意しましょう。

また、洗浄と保存が1本でできる「洗浄保存液」もあります。メニコンではハードコンタクトレンズ用の洗浄保存液を3種類販売しています。(いずれも酸素透過性ハードコンタクトレズ用)

ハードコンタクトレンズの保存液の正しい使い方

ハードコンタクトレンズの保存液の正しい使い方

保存液の使い方や保管方法など、ハードコンタクトレンズの正しいケア方法を以下にまとめました。解説動画も掲載していますので、併せてご覧ください。

ハードコンタクトレンズのケア方法(保存液の使い方)

メニコンから販売されている「O2ケアアミノソラ」(以下、「ケア用品」と表記)の使用手順を例として解説します。こちらも手順は商品ごとに異なりますので、使用する商品のパッケージや取扱説明書などに従ってケアを行ってください。
※O2ケアアミノソラは洗浄と保存が1本でできる「洗浄保存液」です。

コンタクトレンズをはずす→保存

(1)ケースにケア用品を入れる
ケア用品をレンズケースの9分目まで入れます。

(2)コンタクトレンズを一晩保存

きれいに手を洗って指先の水気をふき取ったら、コンタクトレンズをはずします。レンズケースにコンタクトレンズを入れてキャップをしっかり締めたら、一晩(4時間以上)そのまま保存しましょう。

コンタクトレンズを取り出す→つける

(3)すすぐ

きれいに手を洗って指先の水気をふき取ったら、人さし指と親指でレンズホルダーをつまみます。水道水(流水)で5~10秒ほど、レンズホルダーごとコンタクトレンズをすすぎます。

(4)洗う

レンズホルダーからコンタクトレンズを取りはずし、ケア用品を垂らします。人さし指・中指・親指を使って丁寧にこすり洗いをしましょう。

(5)もう一度すすぐ

洗ったコンタクトレンズをレンズホルダーに再び収納し、水道水で5~10秒すすぎます。

すすいだら装用可能です。しかし装用した際に目がしみると感じたら、コンタクトレンズをはずしてもう一度水道水ですすぎ直しましょう(場合によっては眼科医に相談してください)。

ハードコンタクトレンズの保存液の保管方法

保存液を保管する場所や条件にも注意を向けましょう。直射日光が当たっていたり気温・室温が高い状態で長時間放置していたりすると、保存液の成分が変質する可能性があります。直射日光をさけ、室温で保管しましょう。小さなお子さんがいる家庭は、手が届かない場所に置くと安心です。

コンタクトレンズの保存液にまつわるQ&A

コンタクトレンズの保存液にまつわるQ&A

コンタクトレンズの保存液にまつわるよくある質問と回答を以下にまとめました。参考にして、保存液を正しく使うようにしましょう。

Q:ハードコンタクトレンズを水道水で保存するのは大丈夫?

保存液を水道水で代用することは控えましょう。水道水に含まれている塩素によってコンタクトレンズの表面が変化する場合があります。雑菌が増殖する可能性もあり、コンタクトレンズの寿命短縮につながります。もしもの場合に備えて、レンズケースと、ミニサイズのハードコンタクトレンズ用の洗浄・保存液を持ち運ぶようにしましょう。

Q:コンタクトレンズの保存液に使用期限はある?

コンタクトレンズの保存液には使用期限があります。ボトルの側面や底面もしくは箱にある記載を確認してみましょう。期限を過ぎたら使わないでください。記載の期限内であっても、開封後はできるだけ早く使い切るようにしましょう。

Q:コンタクトレンズの保存液の作り方がネットで紹介されていたが、自作していい?

保存液は、決して自作してはいけません。自作した保存液には、アカントアメーバや雑菌が繁殖している可能性があります。目の健康を守るために、市販されている保存液を使うようにしましょう。

Q:コンタクトレンズの保存液は混ぜてもいい?

種類の異なる保存液を混ぜて使用することはできません。つぎ足しはせず1本を使いきってから新しいボトルを開封するようにしましょう。

Q:コンタクトレンズを保存液につけたまま長期保存してもいい?

長期使用タイプのハードコンタクトレンズであれば、正しく管理すれば長期保存しても問題ありません。コンタクトレンズを装用せず長期保存をする場合でも、保存液は定期的に交換をするようにしましょう。保存液を交換するのは、1ヵ月に1度の頻度が目安です。メニコンのケア用品「O2ケアアミノソラ」の場合は、レンズケースを開けず最長30日間は保存できます。また1ヵ月以上長期保存をしたコンタクトレンズを再び装用する前には、眼科医の受診をおすすめします。
※メーカー・商品により保存可能期間が異なりますので、付属の取扱説明書をよく読み利用しましょう。

Q:保存液につければ、乾いた・凍ったコンタクトレンズは復活する?

乾燥・冷凍したコンタクトレンズは、保存液につけて復活したように見えても再利用してはいけません。乾燥・凍結すると、コンタクトレンズが変形や破損している可能性があります。見た目には問題がなくても、装用後に不具合が起こる可能性が高いため使用しないでください。

まとめ

どのような保存液でも、パッケージや取扱説明書に従って正しく使うのが基本です。慣れているからといって自己判断で使うとトラブルにつながる可能性があるので、注意して利用しましょう。

オススメコンテンツ

  • メルスプラン WEB申込受付中!
  • レンズをつけるとき、内面に触れない1DAYの新常識【SMART TOUCH】