北九州出身パラアーチェリー代表選手 「卑劣」投稿賠償命令 

パリパラリンピック、アーチェリー日本代表で北九州市出身の重定知佳選手から3年前に、ブログに匿名で「悪あがきもほどほどにした方がいい」などと投稿され、名誉を傷つけられたと同じ競技の選手が訴えた裁判で、東京地方裁判所は重定選手に120万円余りの賠償を命じました。
訴えていたのは、パラアーチェリーの小野寺朝子選手で、東京パラリンピック前の2021年1月、ブログに匿名で「代表入りも無理なの気づきませんか?悪あがきもほどほどにした方がいい」「代表選手になりたいならルールを守るのは最低限のマナーです」などと書き込まれました。
小野寺選手側が投稿者の開示請求を行ったところ、重定選手と分かり、名誉を傷つけられたと訴えました。
重定選手側は「代表選手としてふさわしくないという感想を述べたもので公益性がある」などと反論していました。
判決で東京地方裁判所の大久保紘季裁判官は「投稿は小野寺選手への攻撃が目的で、真実だとは言えない。名前を隠してブログに投稿していて卑劣だ」と指摘し、重定選手に120万円余りの賠償を命じました。
小野寺選手は都内で開かれた会見で、「重定選手が書き込んだと開示されたときはとても信じられず、何かの間違いだと思いました。この判決が出て、いけないことはいけないのだと気付いてもらいたい」と話していました。
重定選手は東京パラリンピックに出場し、パリパラリンピックの日本代表にも選ばれていて、弁護士によりますと、今回の判決を不服として控訴する意向です。
※ウェブタイトル参考「パリパラ代表選手匿名投稿で120万円余の賠償命令」

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