僅か2日間の一時帰国を終えて、いったん日本を出国しました。 今回は初めてのカタール航空。 中東系エアラインも、またワンワールドの長距離国際線も、いままで利用したことがありませんでした。考えてみたら、いつも羽田空港を使うので成田空港からの出発も2回目。 ビジネスクラス座席のQ Suiteは非常に快適で、機内食も想像以上の美味しさ。ANAのThe Roomに匹敵すると感じます。 また、隣の2席が空いていたので、CAさんがパーティションを下げて繋げて、ダブルベッド仕様にしてくれました。この機能はThe Roomにありませんから非常に驚きました。 検疫所が確保した宿泊施設では食物アレルギーや持病にすら配慮されず、太陽も景色も眺められない部屋に押し込められましたから、さすがに心身の健康を害するところでした。 WHO(世界保健機関)憲章は健康を「完全な肉体的、精神的及び社会的福祉の状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない」と定義しています。また、「到達しうる最高基準の健康を享有することは、人種、宗教、政治的信念又は経済的若しくは社会的条件の差別なしに万人の有する基本的権利の一つである」と謳っています。 しかし、宿泊施設では健康の精神的・社会的な側面が考慮されているとは言えず、また肉体的にも完全な健康を保てません。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行開始から2年が経とうとしており、じゅうぶんなノウハウやフィードバックも蓄積されているはずなのに、未だに稚拙なオペレーションや制度設計なのは「国の不作為」でしょう。 さらに、到着するまで宿泊施設について何も知らされず、一切の文句を言わせない姿勢も、明らかに帰国/(再)入国者の尊厳を無視しています。他にも、子供向けの食事がない(マスタードたっぷりのホットドッグを子供に食べさせざるを得なかった)事例の報告がありました。 法的根拠の不明瞭な「誓約書」に停留措置をチラつかせながら署名させ、違反した場合も立法措置を経た罰則ではなく「氏名公表措置」で私刑を促そうとするのも、「基本的人権の尊重」「法の支配」を無視しています。 国内法・国際法で在外邦人の帰国を阻めないからと、帰国者に過大な心身の負担を与えることで帰国を諦めさせようとする態度は明らか。「仕方なく入れてやっている」感が非常に強い対応です。 在外邦人も有権者で、ともすれば納税者ながら、たとえば在外選挙制度には大きな不備があり、先日の衆議院議員総選挙で投票できなかった事例も多く耳にしました。政治に爪弾きにされ、その声も届かないとしたら、正直、「棄民」されている気分です。 そんなことを考えながら羽田空港で書面を眺めていたら、不使用を求められている公共交通機関のなかに「国内線の飛行機」との文言を見つけました。わざわざ「国内線」と明記しているわけで、逆に「国際線の飛行機」なら搭乗できるのかと思って厚生労働省と自治体に問い合わせたら、「出国を妨げることはできない」と回答がありました。 (つまり、東京から大阪に移動したかったら、国内線の飛行機や新幹線・バスは使えないものの、仁川国際空港を経由する国際線の飛行機に乗れば良いのです。) そこで、関係各所の承諾を得て、日本からの出国を決意しました。いったんオミクロン株の流行していない地域に退避してから、再び日本へと戻る予定です。 12月初頭に国際線の新規予約を停止して、在外邦人を見捨てようとした国土交通省への「意趣返し」です。内心「ざまあみろ」と思っています。 #qatarairways #qatar #カタール航空 #qr807 #qsuite #narita #doha #nrt #doh