バカなことやってたいよ。
金も家も仕事もなく、ストーカーに追い回されて行き場を失った私は、今、長崎の救貧院にお世話になっている。正確には、昨日までお世話になっていた。救貧院でやっていたことと言えば、まんきつさんの「そうです、私が美容バカです」という漫画を熟読する程度で、比較的まったりとした時を過ごしていた。俺も来るところまで来たなと、感慨もひとしおであった。しかしながら、私は救貧院を追い出されてしまった。きっかけは、ある女性との出会いだった。
長崎で、女性T様と出会った。T様はなかなかめちゃくちゃな女性で、友達がいない。本当はめちゃくちゃ面白いのに、自分を出したら人類全体から嫌われると信じ込んでいて、自分を出さない。結果、色々なことが空回りして、なにもかもがうまくいかない負のスパイラルに溺れていた。私は、こういう人が大好きなので「俺と友達になろう!」と声をかけ、一緒に遊んでいたら救貧院を追い出された。誤解されると困るが、救貧院は悪くない。悪いのは私たちだ。
獅子座の新月はこどものように無邪気に楽しむのが良いとされていることを真に受けて、私たちは夏を謳歌することに決めた。夜市に行き、かき氷を食べ、ホットドッグを食べ、ピザを食べ、おなかを壊してトイレに数時間籠城した。反対ばかりしている参政党が街頭演説をしていたので、反対党を結成して、賛成賛成と唱えていたらホワイトアイズ(白い目)で睨まれた。T様とは「八割の普通に寄せるか、二割の変態に合わせるか」という話をした。八割の人から最低と言われても、最高と言ってくれる二割の人間と生きた方が楽しいよねと言う話をした。
T様は、最近行った美容室で女性美容師さんと意気投合をした。心霊体験やオカルトや呪物が大好きで、狩猟をやりたいと思っていて、キワモノの美容に関心があって、薬草も好きで、カンフーを過去にやっていて、新しく古武術をはじめたいと思っている美容師にT様は惚れた。こんなに自分とそっくりの人間がいるのかと驚愕したT様は、美容師さんを食事に誘いたいと思ったが躊躇した。なぜか。T様は仕事をしていないのに、仕事をしていると嘘をついてしまったからだ。小さな嘘が、T様の生きづらさを助長する。私は「何をやっているのだ」と叱った。八割に寄せるな。二割の変態を狙うのだ。
好きでもない人から好かれても、好かれたい人から好かれなければ意味がない。八割の普通に寄せても、最高な人生は送れない。くだらないスピリチュアルに癒しを得ることはできても、爆笑はできない。この世の中は行動するアホが人生を謳歌する。八割に寄せるな。二割に賭けろ。「こんなに話せる人がいたんだ!」という出会いが、生きる喜びを思い出させてくれる。一人で生きる強さは必要だが、誰かと生きる喜びは格別である。救貧院を失い、友を得た我々は「バカなことやってたいよ」という一点においてのみ団結し、大円団に向かうのであった。
おおまかな予定
8月5日(月)長崎県長崎市界隈
以降、FREE!(呼ばれた場所に行きます)
連絡先・坂爪圭吾
LINE ID ibaya
keigosakatsume@gmail.com
SCHEDULE https://tinyurl.com/2y6ch66z
バッチ来い人類!うおおおおお〜!
コメント