「このまま引退?」立憲民主党内に広がる「蓮舫氏」への憶測「あれだけ大暴走れした後では…」本人は衆院“鞍替え”出馬に弱気か

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“兄貴分”と距離を置き始めた?

 次の衆院選で東京26区以外の東京の選挙区をあてがうのが現実的なところだが、

「無党派層からの支持をすっかり失ってしまった今となってはどこも厳しそう。本人もそれがわかっていたからこそ、なりふり構わず噛みつき続けたのではないか」(同)

 併せて党内に広がっているのは、東京都連を事実上牛耳っていると言われている手塚仁雄幹事長への「陰口」である。手塚氏が蓮舫氏を「自分のために利用して潰した」と非難轟々なのだ。

「手塚さんの選挙区は衆院東京5区(目黒区と世田谷区の一部)ですが、毎回、自民党の若宮健嗣氏に苦戦を強いられており、共産党の支援を必要としている。そんな自分の都合で蓮舫氏に共産党をあてがったんですよ」(前出とは別の立民関係者)

 そもそも蓮舫氏自身は当初、共産党色がつくのを嫌がっていたという。

「もともと彼女は保守系の野田グループに入っていたし、参院選では複数区で共産党と争ってきた。選挙が始まる前は『泉健太代表と並んで立ちたくない』とも話していたのです。立民を離党して無所属で立候補した立場なので、共産党の代表とも並ばなければならなくなるという理由です。けれど結局、選挙戦を仕切る手塚さんに共産党候補者と見まごうくらいの連携を押し進められてしまった」(同)

 蓮舫氏も手塚氏のやり方には思うところがあったのだろう。初当選以来、兄貴分としてずっと慕ってきたが、距離を置き始めたという話も出回っている。

「都知事選後に支援してくれた団体への挨拶回りをする際、手塚氏の同行を断ったと聞きました」(同)

抜けられない「共産党依存」

 手塚氏に対する批判が陰口に止まり、表面化しないところが「今の立民の窮状を表している」と前出の立民関係者は語る。

「自民党は都議補欠選挙で敗北の責任をとって、東京都連の萩生田光一都連会長が辞任することになりましたが、立民都連の中では責任を追及する声も上がらない。手塚氏ばかりでなく、山岸一生氏や吉田晴美氏など共産党との連携なくしては勝てない議員が他にもいるからです。もはや共産党依存から抜けられなくなってしまった」

 あれだけ執着していたXから2週間近く離れたままの蓮舫氏。いったいこれからどこへ向かうのか。

デイリー新潮編集部

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