処方薬
インデラル錠10mg

インデラル錠10mgの基本情報

インデラル錠10mgの概要

商品名インデラル錠10mg
一般名プロプラノロール塩酸塩錠
薬価・規格10.1円 (10mg1錠)
薬の形状
内用薬 > 錠剤 > 錠
内用薬 > 錠剤 > 錠のアイコン
製造会社太陽ファルマ
ブランドインデラル錠10mg 他
YJコード2123008F1048
レセプト電算コード612120016
識別コードZNC219
添付文書PDFファイル

インデラル錠10mgの主な効果と作用

  • 血圧を下げるお薬です。
  • 脈の乱れ(不整脈)を整えるお薬です。
  • 心臓に働いて血液の拍出量を減らし、血圧を下げ、心臓の負担を少なくする働きがあります。
  • 片頭痛発症を防ぐお薬です。
  • 胸の圧迫感や胸痛といった狭心症などの発作を予防またはやわらげるお薬です。
  • 酸素不足による発作が起こるのを防ぐお薬です。

インデラル錠10mgの用途

インデラル錠10mgの副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

過敏症、発疹、労作時息切れ、頭痛、めまい、不眠、しびれ、口渇、食欲不振、下痢、脱力感

起こる可能性のある重大な副作用

徐脈、気管支痙攣、呼吸困難、うっ血性心不全、うっ血性心不全悪化、末梢性虚血、レイノー様症状、房室ブロック、失神、起立性低血圧、無顆粒球症、血小板減少症、紫斑病、喘鳴

上記以外の副作用

疲労感、低血圧、胸内苦悶、胸部不快感、胸部不安感、ふらふら感、眠気、幻覚、悪夢、錯乱、抑うつ、気分変化、精神変調、視力異常、霧視、涙液分泌減少、悪心、嘔吐、上腹部不快感、腹部痙攣、便秘、肝機能異常、AST上昇、ALT上昇、Al-P上昇、筋肉痛、可逆的脱毛、LDH上昇、血中尿素上昇、血糖値低下、乾癬様皮疹、乾癬悪化、抗核抗体陽性化、重症筋無力様症状、重症筋無力症悪化

インデラル錠10mgの用法・用量

  • 〈本態性高血圧症(軽症~中等症)に使用する場合〉通常、成人にはプロプラノロール塩酸塩として1日30~60mgより投与をはじめ、効果不十分な場合は120mgまで漸増し、1日3回に分割経口投与する
    • なお、年齢、症状により適宜増減する
  • 〈狭心症、褐色細胞腫手術時に使用する場合〉通常、成人にはプロプラノロール塩酸塩として1日30mgより投与をはじめ、効果が不十分な場合は60mg、90mgと漸増し、1日3回に分割経口投与する
    • なお、年齢、症状により適宜増減する
  • 〈期外収縮(上室性、心室性)、発作性頻拍の予防、頻拍性心房細動(徐脈効果)、洞性頻脈、新鮮心房細動、発作性心房細動の予防に使用する場合〉成人通常、成人にはプロプラノロール塩酸塩として1日30mgより投与をはじめ、効果が不十分な場合は60mg、90mgと漸増し、1日3回に分割経口投与する
    • なお、年齢、症状により適宜増減する
  • 小児通常、小児にはプロプラノロール塩酸塩として1日0.5~2mg/kgを、低用量から開始し、1日3~4回に分割経口投与する
    • なお、年齢、症状により適宜増減する
  • 効果不十分な場合には1日4mg/kgまで増量することができるが、1日投与量として90mgを超えないこと
  • 〈片頭痛発作の発症抑制に使用する場合〉通常、成人にはプロプラノロール塩酸塩として1日20~30mgより投与をはじめ、効果が不十分な場合は60mgまで漸増し、1日2回あるいは3回に分割経口投与する
  • 〈右心室流出路狭窄による低酸素発作の発症抑制に使用する場合〉通常、乳幼児にはプロプラノロール塩酸塩として1日0.5~2mg/kgを、低用量から開始し、1日3~4回に分割経口投与する
    • なお、症状により適宜増減する
  • 効果不十分な場合には1日4mg/kgまで増量することができる
  • (用法及び用量に関連する注意)褐色細胞腫又はパラガングリオーマの患者では、α遮断剤で初期治療を行った後に本剤を投与し、常にα遮断剤を併用すること〔2.11、9.1.7参照〕
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

インデラル錠10mgの使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 壊疽
    • 過敏症
    • 肺高血圧による右心不全
    • 気管支痙攣
    • 気管支喘息
    • 心原性ショック
    • 代謝性アシドーシス
    • 長期間絶食状態
    • 低血圧症
    • 糖尿病性ケトアシドーシス
    • 洞不全症候群
    • 洞房ブロック
    • 異型狭心症
    • 未治療の褐色細胞腫
    • 未治療のパラガングリオーマ
    • 重度末梢循環障害
    • 高度又は症状を呈する徐脈
    • リザトリプタン安息香酸塩投与中
    • うっ血性心不全
    • 房室ブロック<2・3度>
    • 基礎心疾患のある小児等
    • 褐色細胞腫の手術時に使用する場合を除き手術前24時間
    • 間欠性跛行症
    • 甲状腺中毒症
    • コントロール不十分な糖尿病
    • 重篤な肝機能障害
    • 重篤な腎機能障害
    • 徐脈
    • 特発性低血糖症
    • 房室ブロック<1度>
    • 末梢循環障害
    • レイノー症候群
    • アナフィラキシーの既往歴
    • 絶食状態
    • 手術前後の絶食状態

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

インデラル錠10mgの注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名影響
安息香酸リザトリプタン消失半減期が延長・AUCが増加し作用が増強
交感神経遮断剤交感神経系の過剰の抑制<徐脈・心不全等>
レセルピン交感神経系の過剰の抑制<徐脈・心不全等>
β-遮断剤交感神経系の過剰の抑制<徐脈・心不全等>
血糖降下剤血糖降下作用が増強、低血糖症状<頻脈等>をマスク
インスリン製剤血糖降下作用が増強、低血糖症状<頻脈等>をマスク
トルブタミド血糖降下作用が増強、低血糖症状<頻脈等>をマスク
アセトヘキサミド血糖降下作用が増強、低血糖症状<頻脈等>をマスク
カルシウム拮抗剤低血圧・徐脈・房室ブロック等の伝導障害、心不全
ベラパミル低血圧・徐脈・房室ブロック等の伝導障害、心不全
ジルチアゼム低血圧・徐脈・房室ブロック等の伝導障害、心不全
ニフェジピン低血圧・徐脈・房室ブロック等の伝導障害、心不全
クロニジン投与中止後のリバウンド現象<血圧上昇・頭痛・嘔気等>を増強
クラス1抗不整脈剤過度の心機能抑制<徐脈・心停止等>
ジソピラミド過度の心機能抑制<徐脈・心停止等>
プロカインアミド過度の心機能抑制<徐脈・心停止等>
アジマリン過度の心機能抑制<徐脈・心停止等>
3群不整脈用剤過度の心機能抑制<徐脈・心停止等>
アミオダロン過度の心機能抑制<徐脈・心停止等>
交感神経作動薬相互の薬剤の効果が減弱、血管収縮、血圧上昇
エピネフリン相互の薬剤の効果が減弱、血管収縮、血圧上昇
麻酔剤反射性頻脈が弱まり低血圧のリスクが増加
セボフルラン反射性頻脈が弱まり低血圧のリスクが増加
リドカイン製剤代謝を遅延させ血中濃度を上昇
ジギタリス剤房室伝導時間が延長し徐脈・房室ブロック
シメチジン本剤の血中濃度が上昇し作用が増強
ヒドララジン本剤の血中濃度が上昇し作用が増強
キニジン本剤の血中濃度が上昇し作用が増強
プロパフェノン本剤の血中濃度が上昇し作用が増強
クロルプロマジン作用がそれぞれに増強
麦角アルカロイド下肢の疼痛、冷感、チアノーゼ
エルゴタミンを含有する製剤下肢の疼痛、冷感、チアノーゼ
非ステロイド系抗炎症剤本剤の降圧作用が減弱
インドメタシン製剤本剤の降圧作用が減弱
エタノール摂取本剤の血中濃度の変動により作用が減弱または増強
リファンピシン類本剤の血中濃度が低下し作用が減弱
ワルファリン血中濃度が上昇し作用が増強
フィンゴリモド重度の徐脈、心ブロック

飲食物との組み合わせ注意

  • アルコールを含むもの

インデラル錠10mgと主成分が同じ薬

  • 内用薬 > 錠剤 > 錠のアイコン
    薬価10.1円 (10mg1錠)
    薬の形状内用薬 > 錠剤 > 錠
    製造会社太陽ファルマ
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インデラル錠10mgに関係する解説

β遮断薬

  • インデラル錠10mgは、β遮断薬に分類される。
  • β遮断薬とは、交感神経のβ受容体への遮断作用により血圧や心拍数などを抑えることで高血圧、狭心症、頻脈性不整脈などを改善する薬。

β遮断薬の代表的な商品名

  • インデラル
  • テノーミン
  • メインテート、ビソノ
  • セロケン、ロプレソール
  • ハイパジール
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