ゴルフ男子 松山英樹 銅メダル パリオリンピック【詳しく】

パリオリンピックのゴルフ男子は4日、最終ラウンドが行われ、松山英樹選手は、スコアを6つ伸ばし、通算17アンダーで銅メダルを獲得しました。日本のゴルフ男子では初めてのメダル獲得です。

記事後半では松山選手の最終ラウンドについてホールごとにお伝えしています。

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松山英樹が銅メダル 東京五輪の雪辱果たす

2H 第1打

最終ラウンドを通算11アンダーの4位でスタートした松山選手は、2番パースリーの第1打をピンそばにつけ、この日、初めてのバーディーを奪いました。

そして、5番では距離の長いバーディーパットを決めるなど、4番から6番にかけてはパットがさえて3連続バーディーを奪い、スコアを4つ伸ばして2位に並んで前半を終えました。

12H 第1打

後半は混戦となる中、10番と12番をバーディーとし、その後も、安定したゴルフでパーを重ね、バーディー6つ、ボギーなしの通算17アンダーで、銅メダルを獲得しました。

松山選手は前回の東京大会では銅メダルを争うプレーオフで敗れてメダルを逃していて、雪辱を果たしてのメダル獲得です。また、日本のゴルフ男子では初めてのメダル獲得です。

▽金メダルは通算19アンダーでアメリカのスコッティ・シェフラー選手
▽銀メダルは通算18アンダーでイギリスのトミー・フリートウッド選手でした。

松山英樹「うれしい反面 くやしいところも」

銅メダルを獲得した松山英樹選手は「東京オリンピックでは、男子がメダルを取ることができなかったので、うれしいです。メダルを持ったことで、なにか自分の中で変わる部分があると思います」と喜びを語りました。
その一方で「金メダルのチャンスもあり、表彰台の隣の金メダルを見ると、うれしい反面、くやしいところもあります」と話していました。

オリンピック初出場の中島啓太選手は、通算3オーバーで49位でした。

49位 中島啓太「改めて自分の弱さを感じた」

オリンピック初出場で、通算3オーバーの、49位に終わった中島啓太選手は「結果が求められる大会でパフォーマンスを出せなかったが、プレーに後悔はない。改めて自分の弱さを感じたので、練習を頑張りたいと思います」と話していました。

父・幹男さん「これで満足せず次は金メダルを」

松山英樹選手の出身地、松山市にある父親の幹男さんが経営するゴルフ練習場には、地元の人たちおよそ20人が集まり、松山選手のプレーをテレビで見守りながら「行け」とか「頑張れ」などと声援を送りました。

そして、日本のゴルフ男子では初めてのメダルとなる銅メダルが確定すると大きな歓声が上がり、握手をして喜ぶ人の姿もありました。

松山選手の父親の幹男さんは「東京オリンピックではメダルが取れず悔しい思いをしたので、今回は銅メダルが獲得できてよかった。これで満足せずに次のオリンピックでは金メダルを取ってほしい」と話していました。

【解説】“日本ゴルフ界の新たな歴史”パリの地で刻む

オリンピックで初めてゴルフが行われたのが第2回1900年のパリ大会。第3回大会を最後に行われず、2016年のリオデジャネイロ大会で正式競技に復活して以来、124年ぶりにゆかりあるフランスの地で競技は行われました。

前回の東京大会では新型コロナウイルスの影響もあり海外の強豪選手の多くが不参加でしたが、今大会はアメリカ代表のスコッティ・シェフラー選手、ザンダー・シャフリー選手、コリン・モリカワ選手。それにスペイン代表のジョン・ラーム選手やアイルランド代表のローリー・マキロイ選手など海外メジャーを制した世界のトップが出そろうレベルの高い大会となりました。

そして、この舞台で存在感を見せたのが、こちらも海外メジャーチャンピオン、日本男子のエース、松山英樹選手でした。

初日で単独トップに立つと、その後も安定した内容を続け、首位争いを続けました。松山選手は初出場の東京大会では最終日に伸ばしきれず、銅メダルを争うプレーオフの末に敗れましたが、今大会では最終日にスコアを6つ伸ばす会心のゴルフで見事に競り勝ち、3年前は手にできなかったメダルを獲得しました。

ふだんのトーナメントとは違い、“国を背負って戦う”オリンピックの舞台に再び戻った松山選手。4日間のラウンドを終えて「日本男子で初めてのメダルだと思うのでこの価値はすごくある」と笑顔を見せました。

海外メジャー大会の「マスターズ・トーナメント」を日本選手として初めて制するなど、世界に誇るゴルファーが日本ゴルフ界の新たな歴史をパリの地で刻みました。

《最終スコア》

最終スコアはこちらから↓↓↓

123456789Out
松山英樹42533343532
PAR43544443536

101112131415161718In
松山英樹3334543443365
PAR4344543443571

==松山英樹 最終ラウンド経過==

【1H(パー4)】パースタート

通算11アンダーでトップと3打差の4位でスタートした松山英樹選手は、1番パー4のティーショットはラフに入れましたが、2打目をグリーンにのせ、パーでスタートしました。

【2H(パー3)】この日最初のバーディー

松山英樹選手は、2番パー3の第1打をピンそばにつけ、バーディーとし、通算12アンダーとしました。首位のスペインのジョン・ラーム選手と、前回の東京大会で金メダルを獲得したアメリカのザンダー・シャフリー選手との差を縮め、この時点で2打差の3位となりました。

【3H(パー5)】バーディーパット決まらずパー

松山英樹選手は、3番のパー5はバーディーパットを惜しくも決められず、パーでした。首位のスペインのジョン・ラーム選手と、前回の東京大会で金メダルを獲得したアメリカのザンダー・シャフリー選手とは2打差のままですが、ほかの選手がスコアを伸ばしたため、この時点で5位となっています。

【4H(パー4)】この日2つ目のバーディー

松山英樹選手は、4番のパー4は第2打をグリーンに乗せ、バーディーでした。首位のスペインのジョン・ラーム選手と、前回の東京大会で金メダルを獲得したアメリカのザンダー・シャフリー選手もスコアを1つ伸ばしたため、この時点で2打差のまま4位となりました。

【5H(パー4)】連続バーディー

松山英樹選手は、5番パー4の第1打をラフに入れましたが第2打でグリーンにのせ、距離の長いバーディーパットを沈めました。2連続バーディーです。首位のスペインのジョン・ラーム選手と、前回の東京大会で金メダルを獲得したアメリカのザンダー・シャフリー選手もスコアを1つ伸ばしたため、この時点で2打差のまま、4位となっています。

【6H(パー4)】3連続バーディー

松山英樹選手は、6番パー4の第1打は左にそれてラフに入りましたが、第2打でグリーンに乗せ、3連続バーディーです。首位のスペインのジョン・ラーム選手と、前回の東京大会で金メダルを獲得したアメリカのザンダー・シャフリー選手との差を縮め、この時点で1打差の3位となりました。

【7H(パー4)】4連続バーディーはならず

松山英樹選手は、7番パーフォーでは、バーディーパットを決められずパーで、通算15アンダーのままです。スペインのジョン・ラーム選手がスコアを1つ伸ばして単独首位に立ち、松山選手はこの時点で2打差の3位となりました。

【8H(パー3)】惜しくもバーディーならず

松山英樹選手は、8番パー3の第1打をグリーンに乗せ、距離の長いバーディーパットは惜しくもカップのわずか手前で止まりパーでした。松山選手は通算15アンダーのままで首位のスペインのジョン・ラーム選手がスコアを1つ伸ばしたため、この時点で3打差の3位となっています。

【9H(パー5)】2位に浮上 前半OUTは-4

松山英樹選手は、9番パー5はバーディーパットを決めきれず、パーでした。松山選手は通算15アンダーで単独首位のスペインのジョン・ラーム選手とは3打差のままですが、この時点で1つ順位を上げ2位に並んでいます。

【10H(パー4)】この日 5つ目のバーディー

松山英樹選手は、10番パー4では第2打でグリーンにのせてバーディーパットを沈め、通算16アンダーとしました。首位に立つスペインのジョン・ラーム選手もスコアを1つ伸ばしていて松山選手は、この時点で3打差の2位に並んでいます。

【11H(パー3)】バーディーパット決まらず

松山英樹選手は、11番パー3、第1打でグリーンにのせましたが、バーディーパットを決められず、パーでした。松山選手は通算16アンダーのままで、首位のスペインのジョン・ラーム選手がスコアをひとつ伸ばしたため、この時点で4打差の2位に並んでいます。

【12H(パー4)】この日6つ目のバーディー 2位に

松山英樹選手は、12番のパー4でバーディーパットを沈め、通算17アンダーとしました。首位に立つスペインのジョン・ラーム選手が1つスコアを落としたため2打差となり、松山選手は、この時点で2位に並んでいます。

【13H(パー4)】パー 首位と1打差の3位に

松山英樹選手は、13番パー4の第2打をグリーンにのせましたが、バーディーパットを決められず、パーで通算17アンダーのままです。
イギリスのトミー・フリートウッド選手がスペインのジョン・ラーム選手とともに通算18アンダーで首位に並び、松山選手は1打差の3位となっています。

【14H(パー5)】パー 首位と1打差3位タイ

松山英樹選手は、14番パー5の第2打をグリーン横のラフに打ち込み、このホール、パーで通算17アンダーのままです。
通算18アンダーで首位に並ぶスペインのジョン・ラーム選手とイギリスのトミー・フリートウッド選手との差は、1打差で松山選手は3位に並んでいます。

【15H(パー4)】バーディーパット決まらず 1打差3位

松山英樹選手は、15番パー4は第2打でグリーンにのせましたがバーディーパットを決められず、パーで通算17アンダーのままです。
通算18アンダーでアメリカのスコッティ・シェフラー選手とイギリスのトミー・フリートウッド選手が首位で並び、この時点で松山選手は1打差で3位となりました。

【16H(パー3)】惜しくもバーディーならず

松山英樹選手は、16番のパー3、第1打をグリーンにのせましたがバーディーパットはカップに嫌われ、パーで通算17アンダーのままでした。
イギリスのトミー・フリートウッド選手とアメリカのスコッティ・シェフラー選手が通算18アンダーで首位に並び、松山選手は、1打差の3位となっています。

【17H(パー4)】ここもパー 首位と2打差の3位

松山英樹選手は、17番のパー4、2打目でグリーンにのせましたがバーディーパットが決まらず、パーで通算17アンダーのままです。
アメリカのスコッティ・シェフラー選手が通算19アンダーで単独首位に立ち、松山選手は、この時点で2打差の3位となっています。

【18H(パー4)】-17で終了 メダルは最終組待ち

松山英樹選手は、最終の18番パー4は、2打目でグリーンにのせ、いい位置につけましたが、バーディーパットを惜しくも決められずパーでした。松山選手は通算17アンダーでこの時点で3位に並び、ホールアウトしました。
アメリカのスコッティ・シェフラー選手が通算19アンダーで首位に立っています。
メダル獲得なるかは最終組の結果しだいです。

松山英樹が銅メダル 最終組の結果で3位確定

《見どころ》

パリの西にあるイブリーヌ県の「ゴルフナショナル」で行われている男子ゴルフで、松山英樹選手は、首位タイでスタートした第3ラウンドでスコアを伸ばすことができず、トップと3打差の4位に後退して、最終ラウンドに臨みます。前回の東京大会では銅メダルを争うプレーオフの末に敗れていて、その雪辱を果たしメダルを獲得できるか注目されます。

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