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意外と知らない人が多いかも?!「16÷4÷0」→正しく答えられる?

  • 2024.8.3

割り算は、足し算や引き算、掛け算とは異なる性質を持っています。

その異質さの理由の一つは「0」の存在です。

しかし、割り算の仕組みを理解してしまえば、それほど難しくありません。ただし、割り算の考え方をしっかりと理解することが重要です。

頭を柔軟にして、新しい考え方を受け入れる準備をしてくださいね。

問題

次の計算をしなさい。
16÷4÷0

16÷4までは簡単ですね。

解説

この問題の答えは、「存在しない」や「計算できない」などになります。

計算問題なのに、文章で答えが出てきて違和感を感じますね。

どういうことなのか振り返ってみましょう。

この問題は、0が割る数なのか割られる数なのかに注目する必要があります。

それ次第では答えが大きく変わってきます。

0を含む割り算
・0が割る数の場合、答えは「存在しない」や「計算できない」など
・0が割られる数の場合、答えは「0」
※0÷0の場合のみ、答えは「すべての数」となるので、注意が必要です。

さて、これを利用して問題を計算してみましょう。

16÷4÷0
=4÷0

普通に計算できるところまで計算してみると、0が割る数になりました。

なので、答えは「存在しない」や「計算できない」になるのですね。

では、どうして0の割り算はこんなにも複雑なのでしょうか。割り算と関係の深い掛け算を使って解説していきましょう。

例えば、12÷3=4という式があるとします。これを掛け算に変換すると3×4=12とできますね。

では、今回の問題のような4÷0という式は掛け算に変換するとどうなるでしょう。

4÷0=□すると、0×□=4というものになります。

この□に当てはまる数が4÷0の答えなので、0に何かを掛けて4になる数を探しますが0には何を掛けても0ですので、□に当てはまる数は存在しません。

同じように、例えば0÷4=□という式を掛け算にして□に当てはまる数を探してみます。

掛け算にすると、4×□=0となりますがこの□に当てはまる数は0だけですね。

最後に、0÷0=□という特別な場合も考えてみましょう。

これも掛け算にしてみると、0×□=0となります。0にはどんな数を掛けても0になるので、□にはすべての数が当てはまりますね。

まとめ

0を含む割り算は掛け算と違い単純な答えにはならないので、注意が必要ですね。

※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。


 文(編集):うおうお